なんで僕に聞くんだろう。 の商品レビュー
どんな悩みにも丁寧な言葉で答えている。たまに相談者にとっては望む答えではないと思っても、正直に丁寧に言葉を届けている。真摯に答えてくれる言葉を聞きたくて、きっとあなたに聞くんだよ。
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193冊目読了。 この方もこのコラムも存じなかったのですが、みなさん自身の中でぐるぐるとした濃ゆい悩みを相談をされてるんですね。それにいいこと悪いこと関わらず心から思う素直な言葉で返す、というかぶつける。 届く悩みはすべて人間関係の話で、固定概念や相手の思いやり、なにを大事とする...
193冊目読了。 この方もこのコラムも存じなかったのですが、みなさん自身の中でぐるぐるとした濃ゆい悩みを相談をされてるんですね。それにいいこと悪いこと関わらず心から思う素直な言葉で返す、というかぶつける。 届く悩みはすべて人間関係の話で、固定概念や相手の思いやり、なにを大事とするかを見定めて自分で結論を出せ、というのがこの本で得た教訓でした。
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■印象に残ったこと… ・差し込みの写真がとにかく素敵。 ・勇気を出さないあなたに勝ち目はない。 ・普通の価値観は、時代で大きく変化する。 ・誰かが目標に向かって頑張る姿は輝いている。 ・好きな人のしあわせを願うことができて、その好きな人が自分のしあわせを願ってくれることが、しあわ...
■印象に残ったこと… ・差し込みの写真がとにかく素敵。 ・勇気を出さないあなたに勝ち目はない。 ・普通の価値観は、時代で大きく変化する。 ・誰かが目標に向かって頑張る姿は輝いている。 ・好きな人のしあわせを願うことができて、その好きな人が自分のしあわせを願ってくれることが、しあわせなんだ。 ・親は子供の人生の責任なんか取れない。 ・お金は「何に使うか」に価値がある。 ・答えは、大抵悩む言葉の中に隠れている。
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誰もがいつか死にゆく身ではあるが、比較的若年で、病も得ていない人々からすれば、死はうんと遠い存在だろう。筆者はガン患者として、限りある命を抱えながら、死とは遠い人たちのあらゆる相談に答えている。あったかもしれない諦念はユーモアに包んで、クールかつ真摯な回答を用意。けれど、もし質問...
誰もがいつか死にゆく身ではあるが、比較的若年で、病も得ていない人々からすれば、死はうんと遠い存在だろう。筆者はガン患者として、限りある命を抱えながら、死とは遠い人たちのあらゆる相談に答えている。あったかもしれない諦念はユーモアに包んで、クールかつ真摯な回答を用意。けれど、もし質問者が変わったら、きっと幡野さんは違った回答を導き出すだろう。つまり病を見て人を見ない医者とは大違いで、悩みを見ているようで人を見ているのが幡野さんだ。
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写真家で元狩猟家のがん患者である幡野さんが、相談者の多種多様な悩みに、答えていく連載が書籍化されたもの。 ブラックユーモアも交えつつ、冷静にかつ真摯にその人の状況や頭の中を分析し、文章で背中を押してくれる。全くの部外者である自分さえも、その相談内容や幡野さんの指摘にハッとさせられるところが多い。非常に考えさせられるエッセンスの詰まった、人生相談のやりとり。
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複雑と思える問題にも、シンプルにストレートに答えておられます。 このように解答できるのは、著者の方がフラットなのだなぁと思いました。 思い込みや、世間から見てどうか、とか考えすぎるのはよくないなぁと思わされる本でした。
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本の帯を見ればわかるけど、インターネットの企画(?)で悩み相談みたいなのしてたら、著者の回答があまりにも秀逸なのでバズって、書籍化されたってことのようです。私は書籍化されて初めて知りました。 実にいろいろな悩みがあり、幡野さんの回答は実に潔く、同情でも、お説教でもなく、なんというか、ありきたりな言葉しか出てこないけど本当に素晴らしいです。カウンセリングには悩み相談のハウツーがあると思うけど、それにも当てはまらない。相手の言っていることの真意を探るっていう意味ではプロのカウンセラーと同じような能力があるのかも。でも、プロのカウンセラーは会話の中からその人の本当の悩みがどこにあるのか探るのだろうけど、この場合は相手から送られてきた1通のメールから読み取るだけで、やりとりがないから、「あなたは本当は・・・・・なのではないですか?情報が少ないからわからないので、間違っていたらごめんなさい」と断りながら回答している。読者の方は、それが合っているという前提で読み進めるわけだから、それで良し。 子育ての悩みを相談してきた人に対して、「あなたは自分のことしか考えてない。子どもがかわいそうだ」とズバリと言ってしまったり、昔の彼女に会いたいという男性に「過去に酔うな、彼女はあなたのことなんてきれいさっぱり忘れている」みたいな回答してたり、おもしろい(というか…)ものもあれば、癌になった父親に何と声をかければいいか、というような相談や、虐待を受けて育ってきた女性が、援助交際をやめられない、という相談に対する回答は、全然関係ない私も泣けてしまうような内容だった。あぁ、この相談者は、幡野さんからこんな回答をもらえて、もしかしたらすごく救われるだろうな、読みながら号泣したんじゃないかな、と思うような内容です。 ご本人も回答の中で書いているけど、この人生相談が人気になった理由は、きれいごととか、どう回答すべきか、とかではなく、幡野さんが本音で答えているから、みたいだ。読んでいると、「あぁ、本当にそうだよな。みんな本当は分かっているのに、世間体とか、せっかく今まで頑張ったことが無駄になるから、とか自分に言い訳しながら一歩踏み出せないでいる。そういうのを取っ払って、本当はどうしたいと思っているのか、人の目や世間体や固定観念をとっぱらって考えれば自ずとわかるはずなんだ」と思えてくる。 書籍化では、相談を時系列でなく、本を読む醍醐味(?)を考えて順番を編集しているのかどうか、わからないけど、なんか終盤が盛り上がりました。 「風俗嬢に恋をしました」というたった一行の相談に対して、「一行がじゃわからないでしょーが!」というちょっとユーモアもある、それでいて「相談に乗ってもらおうと思うのに一行しか書かないあなたは…」と分析してちゃんとした回答をしたあと、最後の4編は虐待・わが子の不登校・自己肯定感が低すぎる人・そしてきょうだいを殺された人のトラウマと家族関係の相談、というとても重いもので、特にきょうだいを通り魔に殺されたという人の回答にはただただ涙が流れた。 私も少なからず人から相談を受けることがあるけど、こんな風に、価値観を押し付けることなく答えるように心がけたいな。
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寄せられるテーマが興味深く、それに対する返答も切れ味があって一気に読んでしまった。 この手の本で、一般的には称賛されないような状況に対する悩み(例えば不倫)がバサっと手厳しく斬られているのを見て読者が溜飲を下げる、という楽しみ方があると思う。この本もそういう楽しみ方は出来る(実際...
寄せられるテーマが興味深く、それに対する返答も切れ味があって一気に読んでしまった。 この手の本で、一般的には称賛されないような状況に対する悩み(例えば不倫)がバサっと手厳しく斬られているのを見て読者が溜飲を下げる、という楽しみ方があると思う。この本もそういう楽しみ方は出来る(実際にした)。ただ、そのように自分に関係のない誰かが裁かれるのを喜ぶ人が、相談のエピソードに出てくる「加害者」なんだろうな。
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色々悩みがある。 まずそのことにおどろく。 でも、私が一番驚いたのは、 誰もが自分の言葉を痛いほどぶつけて悩みを訴えているところだ。 私は自分が悩んでいること、こんな風に書けないと思った。 中には「この人、自分のこと棚にあげてるだけじゃないか?」って思う悩みもあったけど、でも私の...
色々悩みがある。 まずそのことにおどろく。 でも、私が一番驚いたのは、 誰もが自分の言葉を痛いほどぶつけて悩みを訴えているところだ。 私は自分が悩んでいること、こんな風に書けないと思った。 中には「この人、自分のこと棚にあげてるだけじゃないか?」って思う悩みもあったけど、でも私のそんな思いとは裏腹に、幡野さんはそんな風に思ったりしないで、めちゃめちゃまっすぐ答えている。 というか、相手の立場に立って答えている。 読んでいてきまづくなるほど、あなたこうでしょ? ということも言っちゃう。もちろん、違ったらごめんねといいつつ。 でも手紙だから。 その場でカンバセーションできる状態での悩み相談じゃないし、そうするしかない。 幡野さんは、この相談者にどう思われるかってことを全く考えてないと思った。 そしてそれってつまり、本当に真摯ってことだと思った。 自分のいやなところはどこだろうとか、こう書いたらこんな風に思われるかなとか、自分勝手って思われるかなとか、そんなことを気にしないで、だから幡野さんには相談できるんじゃないかって思った。 幡野さんはもちろんだけど、相談者の人たちの相談の仕方に目を開かれた気持ちになった。
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タイトルとは反した誠実な回答の数々に、その通りだと思いながら読み進めた。 勉強ができない子だったと著者は書いているけれど、頭の良い人だと思った。 そして何より誠実。 この本を読んで、自分ももっと頭を使わないと、という気分になった。(良い意味で。)
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