貘の耳たぶ の商品レビュー
自分が産んだばかりの息子を、新生児室に寝ている同じ日に生まれた隣の子供と入れ替えるというありえない行為を、誰もが実行してしまう可能性があるかもしれないと思えるほどの精神状態の描写を表現している。その後のいつバレるか分からないとビクビク暮らす日々、入れ替えられた家族の精神描写もリア...
自分が産んだばかりの息子を、新生児室に寝ている同じ日に生まれた隣の子供と入れ替えるというありえない行為を、誰もが実行してしまう可能性があるかもしれないと思えるほどの精神状態の描写を表現している。その後のいつバレるか分からないとビクビク暮らす日々、入れ替えられた家族の精神描写もリアルすぎて読み始めると止まらなかった。
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面白くて一気読みした。 繭子の自分を犠牲にした母性もわかる気がしたし、郁恵の気持ちも痛いほど分かった。 普段、育児にかかる手間を厭うていた気持ちを、正してもらえた気がした。
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赤ちゃんの取り違え。 皆が辛い結末。わかった以上交換するのも辛い。しないのも辛い。子供も親も辛い。 仮にここで発覚しなかったとしても、やっぱり子供はこの先の人生でなんかしっくりこないことがあったりしたのかな。 その後が気になる。辛いことがあった分、幸せな人生を送って欲しいけど。
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ずっと複雑な気持ちで読み終わった 子育てに自信がなかったのか? それとも自分自身を好きじゃなく否定的だったのか? 子供を入れ換えたところで どちらか一人は育てなければいけないのに何故? 同じ育てるなら どんな子に育とうと自分の子の方が良いのでは? 初めから終わりまで繭子の気...
ずっと複雑な気持ちで読み終わった 子育てに自信がなかったのか? それとも自分自身を好きじゃなく否定的だったのか? 子供を入れ換えたところで どちらか一人は育てなければいけないのに何故? 同じ育てるなら どんな子に育とうと自分の子の方が良いのでは? 初めから終わりまで繭子の気持ちは全く理解できなかった
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取り違え出産の話。どうか、リクにもコウタにも幸せになってほしい。リクが結果的に繭子の元へ行かなくてよかったと思う。コウタと父親の玄関先で離れ離れになるシーンでは涙が出そうになってしまった。最後に、繭子視点のストーリが欲しかった。取り違え発覚以降の繭子の心情がどうだったのか気になる。
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実際、自分が母親になり子供が4歳の時に取り違えが発覚したら最初は血の繋がりなんて関係なく、生まれてから4年間必死に育て上げた息子を手放すなんて考えられないのだろう、という気持ちで読んでいた。だが、途中に出てくる郁絵の母親の"自分の子供がこれから小学校、中学校へと上がりそこで虐められるかもしれないし逆に虐める立場になり相手を死に追い詰めてしまうかもしれないその時、血の繋がりを無視して応じれるのか"といった言葉に深く感心した。その文を読み、私は子供のためにも自分のためにも相手の家族のためにも、交換するべきだ、と思った。 自分の子供はいくら4年間他の親に育てられたからといって自分の子でなくなることはない。血の繋がりがある以上、容姿や性格の本質的な部分は実際自分を産んだ親に似るのだろう。 この本は繭子と郁絵の2人の視点から書かれていたが一冊を通して非常に心が揺さぶられた本だった。 内容は正直重かったし終わりもスッキリはしなかったが、事を理解できない子供や親の複雑すぎる心境が表されていて読んでいていくつかの部分で泣きそうになった。
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福山雅治主演の映画「そして父になる」では看護師が故意に取り違えたが、この作品は母親が取り替えた。でもそこには悪意なんてものはなく、十分に同情する状況でもあるし、なにより子供を愛していた。仮に取り違えなくても愛しただろうに。そして取り違えられた側ももちろん。同情してしまう感情もあり...
福山雅治主演の映画「そして父になる」では看護師が故意に取り違えたが、この作品は母親が取り替えた。でもそこには悪意なんてものはなく、十分に同情する状況でもあるし、なにより子供を愛していた。仮に取り違えなくても愛しただろうに。そして取り違えられた側ももちろん。同情してしまう感情もあり、でも取り返しのつかなすぎることでもあり。はやく映像化してたくさんの人に知ってほしい作品
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新生児の入れ替わり それ自体は過去にも存在したテーマですが 本作は母親自身が自ら取り替えると言うショッキングな内容で先が気になり一気読みでした。 初めて読む作家さんでしたが文章はとても読みやすかったです。 ただ全体的に少しづつ浅い印象があり、一番肝心な、自ら産んだ子を自らの手...
新生児の入れ替わり それ自体は過去にも存在したテーマですが 本作は母親自身が自ら取り替えると言うショッキングな内容で先が気になり一気読みでした。 初めて読む作家さんでしたが文章はとても読みやすかったです。 ただ全体的に少しづつ浅い印象があり、一番肝心な、自ら産んだ子を自らの手で「取り替え」た、繭子の動機がぼやけてしまい共感出来る部分がないまま読了。 帝王切開での出産、育児への不安、母親との関係性等、どれもそこまで追い詰められる程の緊迫性も感じられず、国際線パイロットの夫を持つ主婦でありながら何故?と思わざるを得ませんでした。 登場人物が少ない割に、繭子と繭子の夫、取り替えた新生児の母であり、母親学級で一緒だった郁絵やその夫、繭子の母親、それぞれの内面も描き切れていない印象を受けました。 繭子の夫がパイロイットと言う事もあり名付けた「航太」と言う名前に対して 郁絵の息子の名前が「璃空」と言う名前もややこしく感じ読みづらさもありました。 結末が気になり短時間で読了しましたが、誰も幸せにならず光が見えない結末で子供達の将来を考えた時、悲しさだけが残りました。
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母による子供の取り替え。何でそんなことするのかな?そこが理解できず、そんなことしたらそらそうなるよね、という登場人物の誰もが心から幸せを感じられないというイヤミス。時間が解決してくれることを願います。
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図書館にて。 最近何冊か読んでいる芦沢央さんの1冊。 これは比較的最近母親になった、しかも帝王切開だった私には辛すぎる冒頭。 世の中いろんな人がいるのはわかる。 この本は多分いろんなストレスに耐えかねて、母親が突発的に子供を取り違えさせる出だしがあってのストーリー、オチあるいは内容、題名?のための子供を入れ換えるという事故あるいは事件。 だとしても肝は取り替えたということのはず。 作中にもあるけれど、取り替えるということは他人の子供を育て、自分の子供を捨てること、自己評価がいくら低くても、自分の親がどれだけ毒親でも母親がそんな選択をすることがあるのだろうか。 あるとしたら、みんな辛すぎる。 母親はそんなことが出来るほど弱くないし、強くもないと思う。 そこにいまひとつ説得力が感じられない。 毒親育ちというきっかけも安直な気がしてしまう。 私も親とはいろいろあったけど、それを自分の子に持ち込んだらダメなことくらい知ってる。 ダメなことくらいわかってたけどやっちゃったんだよと言われたらそれまでだけど。 題名の獏の耳たぶ、意味がわかってからけっと思ってしまった。 耳たぶとおっぱい、そんなこと知らんがな。 子供のこれからを考えるとバッドエンドもいいとこ。 小説に全て共感を求めてるわけではないけど、胸くそ悪すぎてごめん、ざっくり読みでした。
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