花唄の頃へ の商品レビュー
ある事件をきっかけに、くらまし屋と炙り屋が絡みある物語。 裏稼業に生きるものは、決して情で動いてはいけないのだと戒められる。
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子どもが亡くなる話はツラい。 炙り屋のキャラクターも掘り下げられて、より魅力的になり、これまでのただの敵役の一人から昇格した感じ。
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くらまし屋シリーズも佳境さしかかり、核となる部分がさらに明らかになると思いきや、本作は其の部分にはあまり深掘りせず、一つの事件をしっかり描いています。 喜怒哀楽が入り混じり、最後はとても切なくなる良いお話でした。 個人的にはここまで読んだくらまし屋の中で一番好きです。
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前作『冬晴れの花嫁』があまりにも良かったので相対的評価で星4にしたが、本作も面白かった。 くらまし屋・平九郎だけでなく依頼人と依頼人を狙う謎の人物、炙り屋・迅十郎と主要人物がことごとく剣の達人なのでシリーズの中でも戦闘場面が多くなっている。 好みは分かれるかも知れないが、単に達人...
前作『冬晴れの花嫁』があまりにも良かったので相対的評価で星4にしたが、本作も面白かった。 くらまし屋・平九郎だけでなく依頼人と依頼人を狙う謎の人物、炙り屋・迅十郎と主要人物がことごとく剣の達人なのでシリーズの中でも戦闘場面が多くなっている。 好みは分かれるかも知れないが、単に達人同士が斬り合うだけではなく、先々の布石にもなっているので戦闘シーンがさほど好きではなくても飽きずに読めると思う。技の伝授はシリーズでも屈指の名場面。 真の悪党を屠った「技」など細部も良かった。
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どんな依頼者であろうと、仕事は完璧にこなす。下手人の正体、その理由が悲しすぎる。くらまし屋も炙り屋も、仕事はプロとして揺るぎないが、人を見ている。裏切られたお真の心も家も救われてよかった。
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何とも切ない物語だった。相手の素性がわかったとしても尚プロとして仕事を全うしなければならないのはとても辛い。タイミングの差とはいえ不条理を感じる。表の顔、裏の顔を持つ裏稼業の性なのだろうか。今回も面白かったです。
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くらまし屋の依頼主を追う影が二人。その理由が心苦しく、それに気づいた時には私も泣きそうになってしまった。くらまし屋とあぶり屋の対比も見応えがあった。
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本当に毎回毎回趣向を変えて来るのがすごい。対戦相手も非常に魅力ある人物に書かれてて、それも素晴らしい。ただ、旗本のバカ息子たちが酷すぎる。まあ、結果的にはいいんだけどね・・・
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今回はくらまされる人よりも裏稼業の男たちの生き様に焦点を当てた内容でした。 平九郎は当然のこと、どこから見ても悪人のはずなのににぜか憎めない迅十郎や一度は引退した長兵衛もなかなかの漢です。
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くらまし屋シリーズ第6弾。今作は秋暮れのように少しミステリ要素の入った一冊。 切なくなる真実に胸打たれました。 誰もが自分の心を繋ぎ止めるための掟を持ってるのだから、相手の掟も大切にしようと自戒。
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