旅の効用 の商品レビュー
翻訳本は苦手なのだけれど、テーマが面白そうで、つい手に取ってしまった。 けれど、やはり理解が難しかった…。 何度か読み返したら、面白さが分かるのかも知れない。 しばらく寝かせてみるつもり。
Posted by
不機嫌という病を治すにはまず、自分の安全領域から外に飛び出すことだ。世界を旅したジャーナリストが「人が旅に出る理由」を重層的に考察。味わい深い旅論!(e-honより)
Posted by
旅の本質というか、旅をすることでどうなるのか? いろんな角度で描かれていて、旅の本質を改めて感じさせてくれます
Posted by
純粋な旅行記ではなく、旅から他の旅行記や文学作品など様々なものを横断しながら、旅とは、そして人間とはについて深掘りしていく。
Posted by
自身が外に出て感じていたものの、言語化できていなかったことを、言葉にしてくれているシーンが多々。 ワクワクの再体験。
Posted by
こっそり秋葉原を遊び場にしてた子供時代を思いだす。あえてホームシックに追い込み帰宅時の安堵感を助長させるテクニックはこの頃に身につけた。(筆者との方向性は少し違うが) 「ピダハン」然り、最後にはお決まりのようにパートナーとのあるエピソード。こういった旅物の密かな見どころ。
Posted by
広辞苑によると旅は「住む土地を離れて、一時他の土地に行くこと。 旅行。 古くは必ずしも遠い土地に行くことに限らず、住居を離れることをすべて「たび」と言った。」 とされている。旅の前提は、居場所があるということのようだ。「スウェーデンの生活が安定しているからこそ、そしてスウェーデン...
広辞苑によると旅は「住む土地を離れて、一時他の土地に行くこと。 旅行。 古くは必ずしも遠い土地に行くことに限らず、住居を離れることをすべて「たび」と言った。」 とされている。旅の前提は、居場所があるということのようだ。「スウェーデンの生活が安定しているからこそ、そしてスウェーデンにいれば安心だからこそ、しばらくスウェーデンを離れるのも容易なのだ。もしスウェーデン社会が荒れていたら、旅立つのは不安だろうし困難だろう。しかし、ポジティヴなことであれネガティヴなことであれ、ともかく何も変わらないからこそ、彼女は冒険家になることができ、不意に姿を消したり、不意に戻ってくることができるのである。」P173。なぜ私たちは旅をするのか?レクストレームは「旅は、私たちがホモサピエンスであることと関連がある。好奇心だ。「無用な」知識を求めて努力し、知恵を拡大し、視野を広げ、世界像を拡大し、混沌を整理し、秩序を確保しようとする意思である。」P 154。生まれつき好奇心があるから、自宅を出て遠くに行く。旅の効用は?ユーリア・ツィンマーマンの研究によれば、「旅の前までは当たり前と思っていた事柄について新しい見方をになり、物事を高く評価するようになることが判明した。旅をした人は新たな体験に対して開放的になり、精神も安定し創造的になるが、それは旅が私たちの言動を調整し、行き先の習慣を受け入れることを教えてくれるからだ。旅をする人は他人に共感するようになり、容易に妥協して他人とうまくやっていくようになる。」P 263。また著者のガールフレンドカーリンは「あなたは異文化の中に入って初めて、自分を見つめ始めることができるのよ。別の文化に反 応することによって、自分が何者か、自分がどこから来たかを理解する。異文化の人たちから奇妙だと思われることによって、あなたの自画像は正確になっていく。旅は鏡のようなものよ。そして最高のセラピー」P 266。旅とは自分の置かれた環境から出て自分を客観視する行為なのかもしれない。
Posted by
なかなかのボリューム。 旅行記というより放浪記。文章の癖が気になる。 旅行は帰る場所があることが前提。 交通用具が発達して、旅のスタイルも効率化されているけど、時間を気にせず旅したい。
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
Kindleのセール本で何かいいのないかな〜とディグする習慣があるのだけど、そこで見かけて読んでみた。コロナ以降、全くもって旅をすることがなくなり早2年。徐々に解禁ムードが漂う中、改めて「なんで旅行するんだっけ?」という基本的な動機を思い出させてくれた気がする。 著者はスウェーデンの方で旅関連の著名な雑誌を立ち上げた人らしい。タイトルがだいぶ硬いので、理詰めでガチガチの議論をしているかと思いきやエッセイで読みやすい。本当にいろんな角度で旅について論考しているのだけど、大きな主張としてはツアーではなく、メジャー観光地ではなく、ゆっくり、長くといったスローライフならぬスローツアーのすすめとなっていた。自分自身は著者の考えと近くて、いわゆる観光名所よりも地元の人がどんな感じで暮らしているのかに興味を持つタイプなので主張に納得することが多かった。ただ何ヶ月も旅に出れるわけでもなく著者と比べて時間に限りがある生活ゆえに予定詰めすぎてセカセカすること多いなと思っていたので、旅慣れた場所で時間をかけてゆっくり過ごす、みたいなことが今一番したいかも。 また著者はインドに心酔しているようで自身のインド訪問時のユニークなエピソードが色々あって興味深かった。ただ旅に対するモンド映画的な態度は若干気にかかった。つまり、あくまで自分はスウェーデンという帰る場所があり、それありきで発展途上国をたまに訪れることで楽しむ的な。それは発展途上国の発展を望まないという態度に映らないでもない。旅の結果、外貨が現地に落ちるのだからいいじゃない、という論は本著でも展開されていたけど、昔からこの手の善に関する議論にすんなりと乗れない自分がいることを再認識した。 完全インドア派がますます加速しているので以下のラインを意識しながら書を捨てて旅に出たいものです。本著内で絶賛されていた「パタゴニア」を次は読もうと思う。 ————————————————————————— 体験が人間を形成してくれるのだ。私たちは体験でできているのだ。体験の結実なのだ。体験する印象が増えれば増えるほど、私たちは人間として成長する。
Posted by
尾道のある本屋で買った,自分には難しかった 最初らへんは興味を持って読めたけど。 人間は本来、移動する生き物なんだなあ 旅に出たい☆
Posted by
- 1
- 2