1,800円以上の注文で送料無料

異形のものたち の商品レビュー

3.5

25件のお客様レビュー

  1. 5つ

    2

  2. 4つ

    9

  3. 3つ

    10

  4. 2つ

    2

  5. 1つ

    0

レビューを投稿

2024/07/28

かなりドンピシャな1冊。雰囲気も後味も気味悪さもとにかく全部大好き。特に日影歯科医院。明るくて綺麗な風景の描写と、暗い歯科医院の対比が最高に好きです。

Posted byブクログ

2024/04/09

ホラー短編集。ほんのりぞっとする幻想的な怪異ばかり かと読み進めたら「山荘奇譚」の終わり方が苦手なジャンルだった!いけない!!

Posted byブクログ

2024/03/10

小池真理子さんらしい作品だと思います 読後感がホラーの王道ですよね 恐さ的にはライトな感じでしょうか

Posted byブクログ

2024/03/08

短編がいくつか入っていたが、どれも怖いとは思わなかった。 幽霊系ホラー。尾を引く感じでもない。 薄いのでサクッと読めた

Posted byブクログ

2024/02/22

小池真理子さんのホラー短編集。 「面」 「森の奥の家」 「日影歯科医院」 「ゾフィーの手袋」 「山荘奇譚」 「緋色の恋」 それぞれ、ホラー部分だけでざわざわではなく、全作品に男女関係(多くは男性の不貞)のざわつく感情と共に読ませてくださいます。 しかもこのうちの何作かは、見える方...

小池真理子さんのホラー短編集。 「面」 「森の奥の家」 「日影歯科医院」 「ゾフィーの手袋」 「山荘奇譚」 「緋色の恋」 それぞれ、ホラー部分だけでざわざわではなく、全作品に男女関係(多くは男性の不貞)のざわつく感情と共に読ませてくださいます。 しかもこのうちの何作かは、見える方だったらしいお母様からの言い伝えがあるらしく、再びざわざわ。 そして、何が怖いか書ききらないところが、よろし。 解説の東雅夫さんの肩書きにアンソロジストとあり、アンソロジーを編纂する者という言葉があるらしい。 確かに最近アンソロジーが増えた。増えすぎて重複している作品も見かけるけれど。 東さんは、「時代の評価が定まった名作佳作」を編むタイプらしい。なるほど。

Posted byブクログ

2023/11/01

うーん。微妙。ジャンルではホラーだけれど、文学作品になってるのは、さすがという感じだが、オチがない。これからどうなるの?で終わるのばっかりだから、消化不良。 映像にしようとしたら、かなり話を付け足さないとダメだなあ。 悪くはないけど、話は普通。

Posted byブクログ

2023/08/17
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

ひたひたと怪異が迫ってくる感じがじわじわ怖い短編集でした。どのお話も面白かった。 怖かったのは「山荘奇譚」。この不条理な恐怖がここで終わってるのもいい。 「日影歯科医院」「緋色の窓」の、情念のような想いが残っている怪異が特に好きでした。この人たちは現れるだけだし、歯科医院は治療までしてくれるから…全く痛くないのも凄腕。 解説も面白かったです。お母さまが視える体質だったみたいだけれど、小池先生にもちょっと引き継がれたのかなぁ。

Posted byブクログ

2023/02/15

少しゾッとするような短編が6つ.それぞれ対象となるモチーフが印象的だった.「面」では般若、「森の奥の家」ではキーホルダー、「日影歯科医院」ではクラウン、「ゾフィーの手袋」ではシルク、「山荘奇譚」では染布、「緋色の窓」では絵.どれも怖かったが「日影歯科医院」で香澄が実際に治療を受け...

少しゾッとするような短編が6つ.それぞれ対象となるモチーフが印象的だった.「面」では般若、「森の奥の家」ではキーホルダー、「日影歯科医院」ではクラウン、「ゾフィーの手袋」ではシルク、「山荘奇譚」では染布、「緋色の窓」では絵.どれも怖かったが「日影歯科医院」で香澄が実際に治療を受けた話だ.数十年前に閉院した歯医者さんで.

Posted byブクログ

2023/01/15

日本的な、精神に来るタイプのホラー短編、サクサク読める。サクサク読めるが、しっくり来ずに終わりまくる。怪談めいた実話があっても、正体がわかることなんてないんだろうし、そう思うとリアリティがあるじんわり怖い系。

Posted byブクログ

2022/12/11

タイトルや装丁の雰囲気から、楽しい内容ではないだろうと思いつつ手に取ったら、ホラーだった。日本的な、情緒たっぷりの系統で、シンプルに面白かった。 私が小さかったころ、夏休みの1週間くらい「あなたの知らない世界」というコーナーがお昼の番組の中であって、それを姉と2人怖がりながらも毎...

タイトルや装丁の雰囲気から、楽しい内容ではないだろうと思いつつ手に取ったら、ホラーだった。日本的な、情緒たっぷりの系統で、シンプルに面白かった。 私が小さかったころ、夏休みの1週間くらい「あなたの知らない世界」というコーナーがお昼の番組の中であって、それを姉と2人怖がりながらも毎日楽しみにしていたのだけど(視聴者投稿系でけっこうがっつり怖かった)それを観ていた時の感覚に少し似たものを覚えた。 あるはずのものが無くなっていた、とか、生きていると思っていたら死んでいた、とか、禍々しきものを連れ帰ってしまった、とか、ホラーではよくある設定がふんだんに使われていて、馴染みがあるからこそ読みやすく面白い。 フィクションなのだけど、もしかしたら自分もそういう世界に迷い込んでしまうことがあるかもしれない…と思わせるリアリティもあるのに、全体の雰囲気としてはどこかふわふわしていた。 主人公が取れた歯の詰め物を治してもらうため、まだ住み慣れない街で見つけた歯医者に飛び込みで入り不思議な体験をする「日影歯科医院」や、若くして急死した夫と暮らしていた旧家に、彼が海外で仕事をしていた時代に彼を慕っていた女性が幽霊となって現れるようになった「ゾフィーの手袋」などがとくに印象に残った。 ホラーとしてはよくある展開なのに、それだからこそ怖いのは、やはり読み手の自分も日本人だからなのかもしれない。

Posted byブクログ