高校事変(Ⅴ) の商品レビュー

松岡圭祐(著者)

2020/03/02

終盤になって、今度こそはもう逃れられないと覚悟していたが、まさかそんな前半の段階から対策を講じていたとは……。　　　
そしてまた次の事変が始まるのです……。

2020/02/20

伝説的な半グレリーダーの娘・優莉結衣が活躍するバイオレンスアクションシリーズ。２ヶ月に１冊のペースで刊行されるので早くも５冊目となる。
本作は、１作目に登場した武蔵小杉高校の同級生が登場。結衣の心境変化とともに、５作分の伏線が一応回収される。５作目ともなるとさすがに飽きてくるかと思ったが、アクションシーンの凄みは変わらず。４作目までに登場した人物がちゃんと絡んでくるのでワクワクする。しかも日本社会で今起こっている出来事、話題となっている事柄が語られるので同時代感も強く、なかなか巧い。
さて、まだまだ続く本シリーズ。本当に悪いやつが見えてきたので、本格的な抗争が始まるのかもしれない。

2020/02/15

半グレ集団を率いる父親により、少女期に過酷な戦闘訓練を受けた影響で、人殺しの衝動に逆らえずそこにしか己の存在意義を感じないダークヒロイン女子高生結衣の「高校事変」シリーズ。
Ⅴでは、その少女期の一コマも綴られる。
同時代性を意識してか、「桜を見る会」や武蔵小杉のタワマン問題にも触れている。
それにしても、２か月ごとに書き下ろしながら、レベルを落とさずにこれだけのストーリーを描き続ける著者の創作力は、驚異とも言えよう。
今回は、”戮力協心構想”なるものを推進する一味が、結衣の前に立ちはだかる。その黒幕は、Ⅰの武蔵小杉高校に登場した人物！さらに、結衣の友人や妹までが関わってくる。
一層パワーアップされた戦闘場面に、眼を見張らざるを得ない。
３月には、早くもⅥが刊行予定。まだまだ見逃せないこのシリーズ。

2020/02/15

公安の闇の部分が出てきたり、結衣自身の原点とも言うべき感情が見れた巻だった。
けど、ラストの展開は流石だなぁ、全部を手玉に取った感がハンパない。

2020/02/12

高校事変もあっという間に五作目。時事問題もちょこちょこ織り交ぜながら物語はほぼ令和の時代にオンタイムでシンクロする形で進むのがすごい。主人公の結衣が完全に人間性を取り戻したため、殺戮マシーンだった頃にくらべると感情移入しやすい。一方、相変わらず悪党に対しては一片の慈悲もなく瞬殺するシーンは圧巻だ。

ストーリーとしても優衣の前半の伏線的な行動を後半に畳んで回収していく感じが良かった。当然6冊目に続く展開。次作も楽しみだ。

2020/02/12

今回もピンチらしいピンチは無く（戦闘シーンは長いものの）、主人公の独壇場。
スカッとするのでこれはこれで良いと思うし、それこそがこのシリーズの醍醐味なんです。

敵の全貌もかなり明確になって、いよいよ最終決戦間近！
次巻は3月という事で、今から楽しみ。

それにしても公安って本当にこんなに横暴で独善的なのかな？　まぁ色々なメディアで同様の悪評を耳にするけれど『火のないところに…』と考えれば、あながち的外れじゃないのかも知れない。
個人的な見解だけど、民主主義を謳いながら、その実、要所要所で社会主義的に振る舞う国だから、こんな組織が実在していても何ら不思議はないんだけど、頭のおかしい国が跋扈してるアジアという枠組みの中では、自分らは逆説的だけど必要悪だとでも思ってるんだろうな。

正に国家的な『回転木馬のデッドヒート』（笑）。

と、またまた脱線。

2020/02/06

結衣の周りは本人とは関係なく動いていく。
田代の周りのベトナム半グレが公安委員会委員長まで抱き込む。まだまだ先は続きそうな展開。
ドラマ化されるようだけど一体誰がやるんだ、こんなスーパー女子高生を！

2020/02/01

だんだん殺人場面が増えてくる。
で、もうすぐクライマックスなのかな？田代親子との対決も面白そう。

今回は誰が裏切るのかな、と思ったらまさか...
スピーディに読めるので面白い。

2022/12/11

高校事変V(角川文庫)
著作者：松岡圭祐
KADOKAWA
タイムライン
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