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魔女の組曲(上) の商品レビュー

3.6

7件のお客様レビュー

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2022/09/26

職業ラジオのDJ。婚約者は何だか難しい学問の教授。両親共にセレブ。超リア充女が、あれよあれよと、仕事、婚約者、社会的地位を奪われ、警察に行っても全部加害者にされて、上巻は投獄で終わる。超ウキウキ。性格悪いハードSなんで、理不尽ながら他人の不幸は意味なく存在だけで超おいしい。そのタ...

職業ラジオのDJ。婚約者は何だか難しい学問の教授。両親共にセレブ。超リア充女が、あれよあれよと、仕事、婚約者、社会的地位を奪われ、警察に行っても全部加害者にされて、上巻は投獄で終わる。超ウキウキ。性格悪いハードSなんで、理不尽ながら他人の不幸は意味なく存在だけで超おいしい。そのターンとは別に休職中の男性のターンがあり、淡々と進んでゆく。今の所、二つの物語の共通点は「女性の自殺」。久々(二年ぶり位)に上巻読んで、時間を置かずにすぐ下巻を手に取り、楽しみになった本です。

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2021/08/13

周到に準備した権謀術数を駆使をして、他人を貶め自殺にまで追い込む犯人。 それは、あたかもネットを使った誹謗中傷に余念がない現実の輩達を想起させる。 ある意味では猟奇殺人よりもずっと気色が悪い…。 ここまでは星⭐️4つでも良いんだけど、さてどんな結末を迎えるのやら、期待と不安の...

周到に準備した権謀術数を駆使をして、他人を貶め自殺にまで追い込む犯人。 それは、あたかもネットを使った誹謗中傷に余念がない現実の輩達を想起させる。 ある意味では猟奇殺人よりもずっと気色が悪い…。 ここまでは星⭐️4つでも良いんだけど、さてどんな結末を迎えるのやら、期待と不安の下巻へ。

Posted byブクログ

2021/07/23
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

前作を読んだのが数年前なので話を全く覚えておらず...それでも上下巻ですごく楽しめた. ただ,前半はセルヴァズ頸部の奥さんってハルトマンに殺されたんだっけ?とか,あいつが黒幕だ!と先が読める感じでそこまで面白くなかった.あと,上下巻通してだけどハラスメントとかDV的要素が入っていて腹を立てながら読むことになった.

Posted byブクログ

2020/07/18

ありとあらゆる社会的制裁を受けるクリスティーヌ。拷問担当も登場してるので、とんでもない肉体的制裁もありそう。なんでここまでやられるのか、疑問は増すばかり。カレ、元カレがポイントになるのかも。そんなワクワクを抱えて下巻へ。クリスティーヌパートとセルヴァズパートの絡みが見事です。

Posted byブクログ

2020/06/30

第1作の「氷結」が色んな意味で盛り上がってたし、容疑者山盛りで読者を惹きつけてたのに反し、これは全体的に単調なのが鼻についた。下巻でターゲットにされた二人がどの様にクロスするかが楽しみ。

Posted byブクログ

2020/03/10

 セルヴァズ警部シリーズ第三作ということだが、前二作が未読でも楽しめる、とのお墨付き作品。並みいるレビュワーらも一押し。そうした傑作の予感に押され、本書を開く。結果、評判は嘘ではなかった。ページを開いた途端、その瞬間から、物語の面白さに、ぼくは捕まってしまった。  期待のセルヴ...

 セルヴァズ警部シリーズ第三作ということだが、前二作が未読でも楽しめる、とのお墨付き作品。並みいるレビュワーらも一押し。そうした傑作の予感に押され、本書を開く。結果、評判は嘘ではなかった。ページを開いた途端、その瞬間から、物語の面白さに、ぼくは捕まってしまった。  期待のセルヴァズ警部は、何と心を病んで療養休職中。彼の元に届けられる荷物も、こわごわと紐解く警部だったが、送られてきたのは高級ホテルのカードキー。その客室は、何と一年前に女性写真家が凄惨な自殺を遂げた現場であった。セルヴァズ警部は、休職中の身でありながら、事件の謎の深みに魅せられたかのように身を乗り出す。  一方のゲスト主人公は、ラジオ局のパーソナリティであるクリスティーヌ。謎の誰だかもわからない人間からの自殺予告を受け取ったことを契機にして、いやがらせやハラスメントが職場でも私生活でもスタートする。数々のいやがらせは、時と共にヒートアップし、彼女を急激に社会から孤立させてゆく。  セルヴァズ警部とクリティーヌとの二つの物語が、オペラの形で語られ、混乱は重層構造を示してゆくのだが、とりわけクリスティーヌへの強い悪意が半端じゃない。次第に姿を見せてくる凶暴な人間たち。また彼らを背後から操る人物が誰なのか不明なまま、敵も味方もわからぬ混沌(カオス)に追いやられてゆく。転落の物語が底を着くのはいつなのか? またその理由は何なのか? 誰が彼女を陥れているのか?  フレンチ・ミステリー特有の、疑問だらけのエレベーター式心理サスペンス。そこにフランス南西部の都市トゥールーズを特徴づける航空宇宙産業を絡ませ、物語は地球を飛び出し、宇宙へ。そうした世界的歴史的スケール感まで絡ませて物語は緊張度を高めてゆく。組曲のクレッセント。  セルヴァス警部は事件を解決できるのか? またその心はこの捜査活動で果たして癒されるのか? クリティーヌの地獄に終わりはあるのか? そんな二人の主人公たちと共に震える心を抑えつつページを繰る手が止まらない。  終盤に於て徐々に見えてくる真相に対し、クリスティーヌの運命、また真犯人の目論見と計画のゴールは? 関わった人物たちを襲う容赦のない運命と、未来までを押さえつつ、巻を閉じる圧巻の真相は、長大な物語のフィナーレを飾るに相応しく、最終ページまで予断を許さぬ疾走感に満ちている。  ぼく自身はあまり普段謎解き方面を目指さない読者であるのだが、ここまで謎解きの面白さ、またその深淵を強烈に示されると、さすがにその出来栄えに喝采を贈らざるを得ない。それを支えた作者のストーリー・テリングぶりにも当然ながら脱帽。今年のベスト作品まで狙えそうな確かな手ごたえを感じた一作であった。

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2020/02/22

評判違わず面白い。それは間違いない。 読んでいて、落ち着かない。 寄せては返す波のように、止むこと無く落ち着かない。 この落ち着かなさをどうにかしたくて、先を知りたいような、知りたくないような気持ちで、ひたすらページをめくっていく。 もし、主人公と同じ状況に追い込まれたら、さあ...

評判違わず面白い。それは間違いない。 読んでいて、落ち着かない。 寄せては返す波のように、止むこと無く落ち着かない。 この落ち着かなさをどうにかしたくて、先を知りたいような、知りたくないような気持ちで、ひたすらページをめくっていく。 もし、主人公と同じ状況に追い込まれたら、さあ、自分はどうするだろう? なにができるだろう? 早々に取り返しのつかないことをして、〈終了〉してしまうだろうか? それとも、もっとうまく立ち回って、早期逆転を計れるだろうか? そんなこんなを思い巡らせながら、とにかくページをめくっていくのは、まさに読書の醍醐味である。 フランスのベストセラーシリーズというのもうなずける。 セルヴァス警部シリーズの、これは3巻目である。 1巻目は『氷結』上下 2巻目は『死者の雨』上下 そしてこの本作『魔女の組曲』上下 それぞれ話は独立していて、単独だけでも楽しめる。 一方、シリーズを通してのテーマもあるので、それも満喫したいのであれば、やはり、1巻目から読むことをおすすめする。 『氷結』については、試し読み版もあるので、そちらから読んでみるのもよいだろう。 それにしても、残念なのは、この『魔女の組曲』。 評判がすばらしくよい本なので、手にとってしまうかもしれないが、世の犬好きは要注意。 犬の扱いがよろしくない。

Posted byブクログ