詐欺師は天使の顔をして の商品レビュー
すごく面白くなりそうだったのに、中途半端でお話が終わっていたので、☆3。まるで、打ち切り決まったマンガのような終わり方だった。すごく残念。
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―― 思い付いてしまったからには。 タイトルがもう…なんていうか…愛しい… 異世界ミステリ、とでも云おうかしら。コンパクトな特殊設定ミステリ2篇の詰め合わせ。 ひとつ、常識的には起こり得ないことをほんのひとつだけ引っ繰り返してみるだけで、という試み。思い付いてしまったからには、それなりの責任ってもんがだね… しかしどの一点から思いついているんだろう、というのも興味深いところ。 本筋とは関係の無い粗が何箇所かあったけれどそれは評価には含まれておりません。 本気で何かの罠かと思ってめっちゃ警戒してしまった…☆3.4
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【収録作品】第一話 超能力者の街/第二話 死者の蘇る街/第三話 エピローグ ●●の街 人間関係の手ざわり、というか雰囲気が「つれづれ、北野坂探偵舎」(河野裕著)シリーズに似ている気がした。解決しないので、続きそうな感じ。
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異世界だからこそ倫理観が違うので現実では起こり得ない事が謎として解決するのが面白かったのと主人公2人の言動の魅力や細かい所の設定など色んな所に好感を持てるのが良かった。
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ミステリー文庫本。ループSF。 カリスマ詐欺師が異世界に強制転移させられ、相方が追いかける格好で出現し、行く先々でその(詐欺師的)能力を発揮しながら謎を解くSFとミステリーが融合した作品。 電話ボックスが異世界への接点という設定がゴシック調で好ましい。 いつか二人でこの世界に戻...
ミステリー文庫本。ループSF。 カリスマ詐欺師が異世界に強制転移させられ、相方が追いかける格好で出現し、行く先々でその(詐欺師的)能力を発揮しながら謎を解くSFとミステリーが融合した作品。 電話ボックスが異世界への接点という設定がゴシック調で好ましい。 いつか二人でこの世界に戻ることはできるのか? 天命、運命的に出会った二人は、今も何処かで謎を解いている。
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一世を風靡したカリスマ霊能力者・子規冴昼が失踪して三年。ともに霊能力詐欺を働いた要に突然連絡が入る。冴昼はなぜか超能力者しかいない街にいて、殺人の罪を着せられているというのだ。容疑は“非能力者にしか動機がない”殺人。「頑張って無実を証明しないと、大事な俺が死んじゃうよ」彼はそう笑...
一世を風靡したカリスマ霊能力者・子規冴昼が失踪して三年。ともに霊能力詐欺を働いた要に突然連絡が入る。冴昼はなぜか超能力者しかいない街にいて、殺人の罪を着せられているというのだ。容疑は“非能力者にしか動機がない”殺人。「頑張って無実を証明しないと、大事な俺が死んじゃうよ」彼はそう笑った。冴昼の麗しい笑顔に苛立ちを覚えつつ、要は調査に乗り出すが――。
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消えた相棒、探し、追う詐欺師。 理が違う世界に行っても、執念が引くことはない。 運命の彼を連れ戻すために、どんなことでもする男の物語。 凄く、BLのオーラを感じる。
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ロジックと洞察力で人々を翻弄させる二人なのに二人を引き合わせたのが天命なのが妙にロマンチックで、要が自分の理想の冴昼に執着し続けてるのがなんだか少し危うさを醸してるのに、二人にしか通用しない強固な論理が二人を固めてるのが、どんなに突拍子もない世界に放り込まれても揺らがないような頼...
ロジックと洞察力で人々を翻弄させる二人なのに二人を引き合わせたのが天命なのが妙にロマンチックで、要が自分の理想の冴昼に執着し続けてるのがなんだか少し危うさを醸してるのに、二人にしか通用しない強固な論理が二人を固めてるのが、どんなに突拍子もない世界に放り込まれても揺らがないような頼もしさがある。
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この世界とひとつだけ決定的に異なる法則のある異世界で起こる、その世界ならではの事件を解き明かすミステリとしての面白さと、要と冴昼の運命と執着の話、両側面で最高に面白かった。 世界を変えて続けていけそうな設定なのでもっと読みたい気持ちもありつつ、エピローグが綺麗にまとまっていてここ...
この世界とひとつだけ決定的に異なる法則のある異世界で起こる、その世界ならではの事件を解き明かすミステリとしての面白さと、要と冴昼の運命と執着の話、両側面で最高に面白かった。 世界を変えて続けていけそうな設定なのでもっと読みたい気持ちもありつつ、エピローグが綺麗にまとまっていてここで終わってもそれはそれで良い。
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失踪した霊能詐欺師・子規冴昼を追ってたどり着いた先は、本物の霊能力者たちが暮らす街だった。 異世界で繰り広げられる特殊設定ミステリ。 系統的には異世界転生の流行の一端になるのかもしれない(転生はしないけれども)。 登場人物の多いミステリが苦手なので、大掛かりすぎず且つパンチの効いた設定は読んでて楽しかった。 要は何故あんなにも冴昼に執着するのか。勿論冴昼の持ち前のカリスマ性だとかは一因だけれど、全てを理屈で説明しろというと難しい。なにしろ要があのスペードの17に感じたのは「天命」とかいうもので、明確な根拠なんて必要ないのだろう。理詰めのトリックと話術を駆使するメンタリストが「天命」だなんて、案外ロマンチストだ。 一方で、そういうものを簡単に信じたりしないのは、むしろ冴昼の方だ。彼はあの日引いたスペードの17を「偶然」としか思っていなかったし、だからこそ要の執着を信じ切れずにいた。1話で「頑張って無実を証明しないと、大事な俺が死んじゃうよ」なんて笑ってみせておいて、要にとっての自分が「大事な存在」でなくなることを恐れていたのだから、ほんとに魔性だ。ずるい。 それがエピローグで語られるのもずるい。 基本的に要視点なので、1話と2話は要から冴昼に対する執着の方が大きいとばかり思っていたのに、全くそんなことはなかった。冴昼も要のことを、少なくとも殺そうとするくらいには大好きじゃないか。それを知っていて冴昼にバイクの運転を任せた要に更にクラクラした。 序盤の電話の謎も残されていることだし、恐らく続きが想定されているのだと思う。栄光と空白と異世界への転移を経て、「特別」を確信した2人のその後を楽しみにしたい。
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