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まんぷく 料理 の商品レビュー

3.8

26件のお客様レビュー

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2024/05/03

面白かった!シリーズ物のうちの1話をこんなふうに並べて読むのが初めてで、新鮮だった。餡子が食べたくなりました。

Posted byブクログ

2023/10/23

時代小説の料理にまつわる短編を集めた本です。 ちょっとした事件など発生するものの、美味しい料理の描写が入ると人情噺みたいになって安心して読めます。なんでだろ、「食べる」ことは「生きる」ことだからかなぁ。江戸時代の生活ぶりが味わえるのが楽しいし、そこにはやっぱり「料理」がある。 そ...

時代小説の料理にまつわる短編を集めた本です。 ちょっとした事件など発生するものの、美味しい料理の描写が入ると人情噺みたいになって安心して読めます。なんでだろ、「食べる」ことは「生きる」ことだからかなぁ。江戸時代の生活ぶりが味わえるのが楽しいし、そこにはやっぱり「料理」がある。 それにしても本当に江戸はグルメの街で、そこに生活したり商売をやっている人たちの舌も肥えていたんだろうなぁと本を読みながら想像しました。 『鮎売り』と『桜餅は芝居小屋で』がお気に入り。女性が活き活きと活躍しています。

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2023/08/25

市井の暮らしや食べ物が出てくる時代小説好きな私 お料理やお菓子の丁寧な描写 取り巻く人たちの細やかな心情 アンソロジーならではの手軽さ 満足のいく1冊

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2023/05/11

料理茶屋の女が一番好きだった。 作者調べたら、全然食べ物も時代小説も書いてなくて驚き。 ぜんやシリーズ読み終えたばかりなのに鮎売りちゃんと読み返しちゃった。やっぱ好き。 (桜餅も好きな系統だけど、あとひと押しほしい)

Posted byブクログ

2023/03/25

するすると読めて良い感じの本で、これこそアンソロの醍醐味という一冊でした。『まんぷく』のタイトルにふさわしく、美味しいものを軸にした短編はどれも魅力的で楽しく読めた。 既読の話も混じっていたけれど、随分と前に読んでいた作品だったので、良い意味で懐かしくてシリーズ物を読み返したい気...

するすると読めて良い感じの本で、これこそアンソロの醍醐味という一冊でした。『まんぷく』のタイトルにふさわしく、美味しいものを軸にした短編はどれも魅力的で楽しく読めた。 既読の話も混じっていたけれど、随分と前に読んでいた作品だったので、良い意味で懐かしくてシリーズ物を読み返したい気持ちにもなった。こういうところが、アンソロの良いところだと思う。

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2023/03/01

時代もの小説がこんなに面白いとは思わなかった初めて読んだ時代小説は、昔の時代小説とはちょっと違って本当にまんぷくになりました。

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2022/12/18

友人から、いただきました、女性作家時代小説アンソロジー、料理編。数種類のアンソロジーが出版されているようです。時代小説書かれる方女性作家さん、充実してきましたね。 お江戸の、和菓子、鮎料理、煮豆、稲荷寿司と庶民派料理が、並びます。 「餡子は甘いか」畠中恵 しゃばけシリーズから、長...

友人から、いただきました、女性作家時代小説アンソロジー、料理編。数種類のアンソロジーが出版されているようです。時代小説書かれる方女性作家さん、充実してきましたね。 お江戸の、和菓子、鮎料理、煮豆、稲荷寿司と庶民派料理が、並びます。 「餡子は甘いか」畠中恵 しゃばけシリーズから、長崎屋若旦那の幼馴染の菓子職人が主人公。若旦那もちょっと出てきます。 「鮎売り」坂井希久子 居酒屋ぜんやシリーズから、美人で気風が良い女将の活躍です。鮎が美味しそう。 「料理茶屋の女」青木裕子 なんとこれは経費で落ちませんの青木さんです。 これが、煮豆売りの男が殺されて、その隠された真実を、江戸人情ぽく上手くまとめた短編。 「桜餅は芝居小屋で」中島久枝 フードライターさんで、食べ物題材に時代小説書かれているそうです。初読み作家さんでした。 「清正の人参」梶よう子 小石川御薬園同心水上草介シリーズから、セロリを題材にした短編。 「お勢殺し」宮部みゆき なんでも書きます宮部さん。時代物でミステリーになってて、お稲荷さんが美味しそうという「初ものがたり」の一編とのこと。 女性作家さん達が、頑張っていて嬉しくなる一冊でした。

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2022/01/16

大好きな女性時代小説家6人の傑作選である。 「餡子は甘いか」畠中恵 しゃばけシリーズを最初読んでから、こんな面白い妖怪に包まれた若旦那の話が、面白くて、好きになった。 今回は、その若旦那の親友で、幼馴染の栄吉修行しているお菓子屋での出来事が、発端である。 泥棒に入った八助は、お菓...

大好きな女性時代小説家6人の傑作選である。 「餡子は甘いか」畠中恵 しゃばけシリーズを最初読んでから、こんな面白い妖怪に包まれた若旦那の話が、面白くて、好きになった。 今回は、その若旦那の親友で、幼馴染の栄吉修行しているお菓子屋での出来事が、発端である。 泥棒に入った八助は、お菓子の才能を認められて、器用さで、どんどんと栄吉を越していく。 そんな葛藤が、栄吉の心の中で、渦巻くのだが、・・・・器用な人間と努力して最後までやり遂げる者との違いを才あるものと 表している。 「鮎売り」坂井希久子 居酒屋の「ぜんや」の女将が、売り物だったのに傷のついた鮎を売れずに途方に暮れていいる娘を助けて、鮎を全部買ってやる。 それが、見ていたもの達が、その気風の良さに、ほれ込んで、ぜんやヘ食べに来るようになる。 熱を出したお勝の好きな物をかりんとうという事を思い出した雷蔵も 飛び出して買いに行くところが良い。 読んだ事が、あるけど、下町の人情あふれる物語であり、何度読んでもいいと、思う。 「料理茶屋の女」青木祐子 女性作者で、あれっ!この人は・・・・そうそう「これは経費で落ちません!」の作者である事に気付いたけど、時代小説も書いているとは、知らなかった。 これは、お芝居を見ているような感じである。 薬師の守屋真と 煮豆が上手いと評判の店で働くお蘭との会話で成り立っている。 夫の死について、そしてその不可抗力、そしてその犯人は、自分の娘・・・・ 沢山の事が含まれながらも、この1場面で、物事のストーリーが、完結出来ている事に驚く。 これも、以前読んだのだが、上手い設定であると思う。 「桜餅は芝居小屋で」中島久枝 この作者の本は、わずかしか愛読する機会が、無かったせいで、少ししか読んでないが、この本で、読みたいと思う女性作家と思った。 桜餅も 関西と関東では、形も味も違う。 誰が一番と言う事ではなく、与兵衛の言うそれぞれ自分の山をつき進めばよい!と言う言葉が、良い。 お福の女将の心得や人への配慮を小萩は、見て覚えて行く姿も、成長の過程として、応援したくなる。 料理のデザートに必要な味というものの配慮も描かれている。 京の「はんなり」という言葉は、私は好きである。 コロナで、桜のはんなりした紅色を皆で、愛でる日は、近いのかな?と、思う昨今である。 「清正の人参」梶よう子 水上草介が、小石川御薬園の草木を観察している所にオランダ通詞の野口伊作が、やって来る。 清正の人参が、セロリとは、知らなかった。 トリビア的に面白い。 日本の芹との調和の取れた食を提供する所も 理に適っていて面白い。 そして、千歳が言うオランダごっこが、この心の通った友人達の気持ちが、現れていると、ほくそ笑んだ。 「お勢殺し」 宮部みゆき 担ぎ醤油売りという仕事が、あったのを知ったのは、以前読んだ「初ものがたり」だったかな? そんな仕事をしていた体格の良いお勢が、全裸で、溺死。 そんな事件を解決する話なのだが、そのヒントになるのが、蕪汁である。 汁の中に蕪が、入っているか、それともすいとんが入っているのか?見間違えるかも・・・ 料理から事件解決という手法が、面白いと、思った小説であった事を再度思い出しながら、読み終えた。

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2021/11/14

六人の女性時代小説作家による、アンソロジーシリーズ。 同じ料理もコースの中に置かれると違う味に感じるように、既読の作品もあらためて楽しめた。 六篇の最後に置かれたのは、宮部みゆきさんの『〈完本〉初ものがたり』の最初の物語。うむむ、何度も読んでいるのに、やっぱり何とも、上手いなぁ...

六人の女性時代小説作家による、アンソロジーシリーズ。 同じ料理もコースの中に置かれると違う味に感じるように、既読の作品もあらためて楽しめた。 六篇の最後に置かれたのは、宮部みゆきさんの『〈完本〉初ものがたり』の最初の物語。うむむ、何度も読んでいるのに、やっぱり何とも、上手いなぁ。 稲荷寿司も、赤出汁も、ダントツに美味しそう。 未読の作家さんでは、「鮎売り」坂井希久子さんの、居酒屋「ぜんや」が良かった。シリーズも読んでみたい。 『あやかし』『なぞとき』『なさけ』と三冊刊行後、第二弾としてまた三冊刊行のうちの初刊とのこと、これはどれも読まなくちゃ。

Posted byブクログ

2021/11/13

舌も心も優しく満ちる6短編集 情緒、青春、捕物、人情と、飽きさせず心がゆさぶられる見事な構成と作品です 文字なのに、料理が旨そうでたまらない! 『鮎売り』居酒屋の光景が素敵です 私にも賄いの鮎をください 『料理茶屋の女』部屋での会話だけでストーリーが進む展開に惹かれました

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