卍どもえ の商品レビュー
さて、どう読んで愉しめば良いのか。たぶんそれを考えるのが、1番の楽しみか。 ただ、こういう乾いた小説は、時々読みたくなる。
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ストーリーは特になく、一部の勝ち組の生態を炙り出すと言ったところか。 その為なのか枝葉の背景説明が多い。これがうんざりする程あって作者が知識を自慢してるうんちく話かと思ってしまう。 炙り出された生態は、まるで生活感が無く面白く無い本だ。
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タイトルになっている「卍どもえ」とは、互いに追い合って入り乱れるという意味があるようだ。 そんなタイトルどおり、この本では、登場人物が慌ただしく交代しては、戻ってきたり、時代も過去にさかのぼったり、現在に返ったりとか、一つに収束しない。 気鋭のアートディレクター・瓜生とセックスレ...
タイトルになっている「卍どもえ」とは、互いに追い合って入り乱れるという意味があるようだ。 そんなタイトルどおり、この本では、登場人物が慌ただしく交代しては、戻ってきたり、時代も過去にさかのぼったり、現在に返ったりとか、一つに収束しない。 気鋭のアートディレクター・瓜生とセックスレスの関係にある妻・ちづる。彼女はネイリストの女性と同性愛の関係を持つ。 瓜生は突如現れた若い女性の仕掛けた蜜の罠に陥る。瓜生と旧知の旅行会社勤務の女性は、夫がフィリピンで語学学校を開き成功したものの女性関係が奔放で彼とは冷戦状態にあり、ちづるやネイリストと懇ろになる。 この他にも色々な人物が登場し、前述のメインの人物たちに絡んでいく。 実存の人物名や会社名、店舗名がポンポン出てくるし、音楽、絵画、文学、映画、料理、服装、建築様式などに関する蘊蓄が満載で、著者の博覧強記に恐れ入った。 だが、逆に気障で目の肥えた金持ちの話にうんざりして親近感がわかなかったのも事実。 オウム事件、日航機墜落事故など実際に起こった出来事も物語に絡ませ、舞台も東京、横浜、大阪、京都、熱海、マニラ、モロッコと広大に展開、虚実ない交ぜで縦横無尽な仕掛けが込められた奥行きのある作品ではある。 しかしながら、場面展開がバラバラで一つに収束することなく終わるという形式に違和感を払拭できず、 単なる複数組の男女の大人の物語の寄せ集めにしか感じられなかった。まあ、それが「卍どもえ」たるところなのだろうが。
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時代と向き合い、社会を書く、ということ。現代日本最高峰の作家は〈平成〉を舞台に何を描き出したのか。人の世が綾なす芳醇の最新作
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