1,800円以上の注文で送料無料

空白の日本史 の商品レビュー

3.5

16件のお客様レビュー

  1. 5つ

    2

  2. 4つ

    5

  3. 3つ

    5

  4. 2つ

    2

  5. 1つ

    0

レビューを投稿

2022/03/23

歴史を語るには史料に基づくべきだが、史料の空白ともいえる事象が多くある。が歴史家はその空白をその他の明らかになっている事象を基に埋めて、通観すべきだ、という。 それに基づき、神話からの歴史、三種の神器、民衆、外交、戦い、恋愛事情などについて通観している。エッセイの趣。 202...

歴史を語るには史料に基づくべきだが、史料の空白ともいえる事象が多くある。が歴史家はその空白をその他の明らかになっている事象を基に埋めて、通観すべきだ、という。 それに基づき、神話からの歴史、三種の神器、民衆、外交、戦い、恋愛事情などについて通観している。エッセイの趣。 2020.1.1発行

Posted byブクログ

2020/03/24

前半に興味深いテーマがあったので購入した。著者の作品も何冊か読んだことがあり、期待値高く入ってしまったので、後半は読み飛ばす箇所も多くなってしまった。著者も短期間に多数の作品を世に出しているので、大変なのだろうと思った。

Posted byブクログ

2020/03/01
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

おもしろかった!日本史が実学として役に立つってこういうことだな~と実感できる一冊。ぼんやりしか分かってなかった日本史の流れもすごくよく分かった。

Posted byブクログ

2020/02/16

2020年14冊目 歴史の空白について。特に気になった章について。 第3章「民衆はどこにいるか」 源氏物語や枕草子などは、日本が世界に誇る文献だと思う。但し、貴族の視点からみたもので民衆の視点からみたものではない。当時は今とは比べ物にならない格差社会だと考えたら民衆の生活は相...

2020年14冊目 歴史の空白について。特に気になった章について。 第3章「民衆はどこにいるか」 源氏物語や枕草子などは、日本が世界に誇る文献だと思う。但し、貴族の視点からみたもので民衆の視点からみたものではない。当時は今とは比べ物にならない格差社会だと考えたら民衆の生活は相当に苦しいものだっただろうなと思う。それだけに貴族の風流さが際立ったであろうと。現代のように誰でもblogやSNSなどで気軽に発信できることを思うと時の流れって怖いなと感じました。

Posted byブクログ

2020/02/07
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

<目次> 第1章  神話の世界~科学的歴史の空白 第2章  「三種の神器」のナゾ~祈りの空白 第3章  民衆はどこにいるか~文字史料の空白 第4章  外交を再考する~国家間交流の空白 第5章  戦いをマジメに科学する~軍事史の空白 第6章  歴史学の帰納と演繹~文献資料の空白 第7章  日本史の恋愛事情~女性史の空白 第8章  史料がウソをつく~真相の空白 第9章  先達への本当の敬意~研究史の空白 <内容> 本郷和人は書き過ぎである。毎月のように本が出ている。しかし、その内容はあまり重複していない。ということは粗製乱造はしていないのだ。書きたいことが山ほどあるのだろう。東大史料編纂所ではなく、どこかの大学で学生に教えていれば、ガス抜きができるのかもしれないが、よほど溜まっているのではないか? それはさておき、この本でのポイントは、石井孝や五味文彦、網野善彦らへの尊敬の念。世の中にちゃんとした論理に基づく、資料や論証に基づく歴史解釈が少ないことに対しての怒り?かな。

Posted byブクログ

2020/01/23

持統天皇が伊勢神宮を参拝したあと、明治天皇が公式に伊勢神宮を参拝するまでに千年近く「空白の期間」存在する。 文字の無い時代、文字があっても一部の特建階級の人間だけのものだった時代の「文献資料の空白」女性や庶民などに関して残されている記述が極めて少ないことによる女性史や庶民の歴史に...

持統天皇が伊勢神宮を参拝したあと、明治天皇が公式に伊勢神宮を参拝するまでに千年近く「空白の期間」存在する。 文字の無い時代、文字があっても一部の特建階級の人間だけのものだった時代の「文献資料の空白」女性や庶民などに関して残されている記述が極めて少ないことによる女性史や庶民の歴史における「空白」 その「空白」をいかに科学的な根拠や論理に基づき、埋めていくか。それこそが、歴史研究家の手腕が問われるものであるとする著者が日本史のなかに潜む、九つの歴史的空白を採り上げ、その「穴」を埋めていく試みを行ったのが本書である。 各章における「空白」の使い方には少々無理を感じるところもあるが、否定だけでなくそれに対する自分なりの見解を示す著者の考え方は第九章の研究史の空白で力説されている。先人の研究を無視したり、否定しっぱなしで自分の見解を示さないといった行為を廃し、先達への本当の敬意を示す。今までの研究史をしっかりと自分のものとして受け止め、そこに一つでもよいので新しい知見を付け加える。それが他者に批判されまた新しい知見が付け加えられる。その繰り返しで研究史は発展し、永遠のものとなる。 日本史を俯瞰的に論じ、そこにある「空白」を提示するすることで日本史が論じきっていない課題をあぶり出す本である。 #空白の日本史 #NetGalleyJP

Posted byブクログ