毒薬の手帖 の商品レビュー
人間を殺すいくつかの毒薬について主にニューヨークを舞台に起こった事件と禁酒法をベースに話が進められる。訳者あとがきによると、アメリカではベストセラーでドラマ化までされているようだ。 特に、推理小説好き(著者も好むようだ)や、当時のアメリカの治安や雰囲気に興味がある方にはおすすめ。...
人間を殺すいくつかの毒薬について主にニューヨークを舞台に起こった事件と禁酒法をベースに話が進められる。訳者あとがきによると、アメリカではベストセラーでドラマ化までされているようだ。 特に、推理小説好き(著者も好むようだ)や、当時のアメリカの治安や雰囲気に興味がある方にはおすすめ。化学者を夢見ていた著者は記者時代に、ピューリッツァー賞を獲得しており、翻訳された文章であっても尚その筆致は健在である。
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日本で起こった事件のことも思い出した。CSIドラマに行き着くまでこんな苦労があったとは知らなかった。禁酒法下のアメリカを知るにもよい資料である。
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「毒を使った殺人は証拠が残らないから裁けない」もどかしい時代の、科学者ががんばったエピソード。 くわえて、禁酒法が失敗に終わった過程がくわしい。
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[図書館] 読了:2021/12/5 図書館の棚でたまたま見つけた本だが、面白かった。 1920-30年代には、ラジウム入り飲料が健康飲料として一般に売られていたと…恐ろしい。 禁酒法のために憲法まで変えて、あの結果(予測可能)…。ちょっと愚かし過ぎて言葉がないな。
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探偵ものの小説では、毒殺の場合は女性が犯人であることが多いとミステリ好きの友人が言っていた。しかしこの本を読むと、ものはそんなに単純でないことがわかる。医学者のノリスと化学者のゲトラーが事件と、それぞれの毒物を軸にして取り組むトライアルアンドエラーの繰り返しを応援したくなる。ノン...
探偵ものの小説では、毒殺の場合は女性が犯人であることが多いとミステリ好きの友人が言っていた。しかしこの本を読むと、ものはそんなに単純でないことがわかる。医学者のノリスと化学者のゲトラーが事件と、それぞれの毒物を軸にして取り組むトライアルアンドエラーの繰り返しを応援したくなる。ノンフィクションなのだが、探偵小説のような味わいがあり、科学の進歩を実感できる本であった。翻訳もいい(地の英文を想像させない)し、禁酒法時代のアメリカのアレコレが好きな人にもおすすめ。
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ニューヨーク市の初代の監察医として任された、ノリス医師と優秀な化学者のゲトラーが1920年代から33年まで活躍した、ノンフィクション。 化学、毒物好きにはもってこいです。長いけど。 アガサ・クリスティのようなテイストもあるが、これが実話だと思うと、人間ってなぁー、やや暗い気持ちに...
ニューヨーク市の初代の監察医として任された、ノリス医師と優秀な化学者のゲトラーが1920年代から33年まで活躍した、ノンフィクション。 化学、毒物好きにはもってこいです。長いけど。 アガサ・クリスティのようなテイストもあるが、これが実話だと思うと、人間ってなぁー、やや暗い気持ちになりつつも、読後は面白かったという感想です。
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