天使は黒い翼をもつ の商品レビュー
凄い。一人称で始まる文章に、最初はハードボイルドかと思ったが、53年作のノワールだった。乾いた文章、無駄のない会話が主人公のどうしようもない孤独感を引き立てさせた。
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ゴツゴツとしたぶっきらぼうな文体で語られる、どうしようもない女と男の物語。アメリカのペーパーバックの軽さと硬さと面白さ。うん、悪くない。
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『郵便配達は二度ベルを鳴らす』とかジム・トンプスンとかチャールズ・ウィルフォードとかを連想しながら読んだが、やはりその系列の人のようだ。途中でムムムと、結構大仕掛け。そうだったのか。
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ノワールは純悪じゃない悪と良心とのせめぎあいがそこにはあるからこそ暗黒なんじゃないかなぁと思ったり。ノワールの古典としてささやかな良心という伝説を垣間見る様な感触の作品だったかな。
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エリオット・チェイズ『天使は黒い翼をもつ』扶桑社ミステリー文庫。 1953年に刊行された古いノワール小説。レイモンド・チャンドラーやダシール・ハメットに代表される伝統的なハードボイルドのような雰囲気のある文章は久し振り。 ヴァージニアというブロンドの素敵なオンナが登場した段階...
エリオット・チェイズ『天使は黒い翼をもつ』扶桑社ミステリー文庫。 1953年に刊行された古いノワール小説。レイモンド・チャンドラーやダシール・ハメットに代表される伝統的なハードボイルドのような雰囲気のある文章は久し振り。 ヴァージニアというブロンドの素敵なオンナが登場した段階で主人公のティムに破滅の匂いがした。従って、結末は予想通りだったのだが、掴み所の無いティムの心の中での葛藤と、何故か彼と同行することになったヴァージニアのぶっ飛び振りが面白かった。 ルイジアナの石油採掘現場で4ヶ月もの間働き続け、大金を貯め込んだ脱獄囚のティムがホテルで娼婦のヴァージニアと3日間甘い時を過ごす。成り行きでヴァージニアと二人で南に向かうことになったティムは途中で何度も彼女を捨てようとするのだが…… 綺麗な薔薇には棘がある…… 扶桑社ミステリー文庫は本作と同時にラーシュ・ケプレル『砂男』という傑作を刊行した。2作も海外の面白いミステリーを刊行したのは久し振りではなかろうか。 本体価格980円 ★★★★★
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