それでも僕らは、屋上で誰かを想っていた の商品レビュー
切なくてリアル。色んな人の視点で見れる櫻いいよ先生の物語は、一人一人の感情が本当にリアルで、「私の周りのあの子もこうなのかもしれない」とか「あの子は本当はこうだったのかも」とか、色々考えさせられます! 中高生向けの物語は、最終的にはとても幸せになって、思った通りになる物語が多いで...
切なくてリアル。色んな人の視点で見れる櫻いいよ先生の物語は、一人一人の感情が本当にリアルで、「私の周りのあの子もこうなのかもしれない」とか「あの子は本当はこうだったのかも」とか、色々考えさせられます! 中高生向けの物語は、最終的にはとても幸せになって、思った通りになる物語が多いですが、この物語は、思った通りにならなくてとてももどかしいです。でもそれがリアルでなんとも言えない気持ちになりました。 最終的に、それぞれが前を向いて、明るい未来がきっとあるんだろうなという終わり方ではあったものの、少しのもどかしさが残る感じが、やっぱりリアルだなぁと感じました!この本の面白さ伝わって欲しいな!かなり最高です!
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高校生らしい、本当に苦い青春のお話。大人になって、それぞれが新たな経験をして、笑い話にできるようになってほしいね
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読んでいてどうしようもない、もどかしい気持ちになった。変わらないものなんてなくて、それぞれ考えていることも感じることも違って。 傷つくのは怖いけど、傷つけるのも辛い。5人はバラバラに進んでいったけれど、屋上で誰かを想ったことはそれぞれの記憶に残っていくのかな。そんなこともあった、...
読んでいてどうしようもない、もどかしい気持ちになった。変わらないものなんてなくて、それぞれ考えていることも感じることも違って。 傷つくのは怖いけど、傷つけるのも辛い。5人はバラバラに進んでいったけれど、屋上で誰かを想ったことはそれぞれの記憶に残っていくのかな。そんなこともあった、青春だったと笑い合う日が来たらいいな。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
みんな自分を悲劇のヒロインだと思ってる。そうでもしなきゃ嫉妬や羨望で歪んだ自分の心を保つことができないんだろうなぁ。非現実的ないい子ちゃんキャラがいなくてみんな人間味があった。屋上に集まってだべる日々が戻るのかな、と思いきや、元には戻らない関係性。まじかー!と最初は思ったけど、現実的に考えると確かにこうなるよね。仲良しこよし、ちゃんちゃん。という結末よりこっちの方が全然リアルでいい。
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「僕等の空」 何度も見てきた姿が隣に。 幼馴染で家族みたいな存在というのは、近すぎるからこそ気付かない事もあるのではないのだろうか。 皆に報告する際、彼の本心は一体何を叫んで居たのか気になるな。 「赤い夕焼け」 君と共に居れるのならば。 言葉にしなければ何も始まらないし伝わらな...
「僕等の空」 何度も見てきた姿が隣に。 幼馴染で家族みたいな存在というのは、近すぎるからこそ気付かない事もあるのではないのだろうか。 皆に報告する際、彼の本心は一体何を叫んで居たのか気になるな。 「赤い夕焼け」 君と共に居れるのならば。 言葉にしなければ何も始まらないし伝わらないが、どうにもならない事だってあるよな。 爆発するとの忠告通りの結果になってしまったが、今後どうなってしまうのか不安しかないな。 「黄色の雷」 自分を偽り隠してたのは。 彼女はどんな気持ちであの場にずっと居たのか、自分でも気付いていない事が沢山ありそうだな。 拠り所は無くなるかも知れないが、彼女から別れを告げなければ最低な彼は傷を抉るだけだろうな。 「黒い夜空」 君となら茨の道でも進む。 複雑すぎる関係に彼女と彼は何も言わず、ずっと気付いても見て見ぬふりをしていたのだろうか。 あれだけ計算高い彼女なのだから、きっと何が起きても自分は可哀想な子を演じるのだろうな。 「灰色の雲」 どんどん歪になる関係と。 最初から嘘で固められた場所だったのかもしれないが、楽しかった日々全てを否定は出来ないはず。 ヘラヘラと笑って誤魔化す彼は一体何がしたいのか分からないが、全ての始まりは彼だろうな。 「水色の雨」 真実を知る権利は平等に。 彼は現実から逃げていた弱虫でもあるが、常に笑顔を絶やさなかった強い者でもあるよな。 同じ傷を増やしたく無い気持ちは分かるが、相手の想いまで絶やすのは自分勝手な言動だろうな。 「白い朝」 最後に皆が足を運ぶのは。 何だかんだ思い出の一つであり、各々が自らと向き合った場所でもあるからな。 誰一人とて言葉にしなかったが、当たり前と言ってしまえばそれまでの結果だろうな。
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色々な人が居て、色々な考えがあって、それで世界はできている。 どんな人も、その人がその人である理由がある。 蒼汰の考えていることは、痛いほどによく分かる。自分にも経験がある。 自分がクッションになって収めてしまえば、すべてが丸く収まるんじゃないか。 嘘の塗り固めでも、皆が傷つか...
色々な人が居て、色々な考えがあって、それで世界はできている。 どんな人も、その人がその人である理由がある。 蒼汰の考えていることは、痛いほどによく分かる。自分にも経験がある。 自分がクッションになって収めてしまえば、すべてが丸く収まるんじゃないか。 嘘の塗り固めでも、皆が傷つかずに済む方法があるのなら、嘘を正当化してしまえばいいんじゃないか。 今の関係をアンバランスにしないために、今の心地良い状態を崩さないために。 皆を、傷つけないために。 それは、今の関係性が本当に好きで、心地よくて、手放したくないから。 でも現実は残酷で、ずっと同じということはありえない。 因果関係が巡り巡ってどうやっても歪みができてしまう。 これに必死に抗い過ぎると、自分が周りについていけなくなる。 周りがどんどん変わっていくのに、それでも自分だけが意固地になってまだクッションの役割を果たそうとする。 結論は見えているのに、そこから目を背けたくなる。 それが今まで通りで、いつもそうやって、何とかなってきたから。 でも、いつかどうにかならない時が来る。 結論に、ちゃんと向き合う。 傷つけても、傷ついてもいい。 でも、嘘だけはいけない。 後味は決してよくない。 でも、この本を読んでいくうちに抱く感情にちゃんと向き合って、読み切ったとき 大事なものを取り戻せた気がする。
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こんなにも救われない話を久しぶりに読んだ。途中間延びして疲れてきたしみんなの隠す「秘密」も見えちゃったけど、最後までこんなに気持ちが救われないとは思わなくて読み終わったときしんどかったなあ、これが人生なのかもしれないけど。 自分の言いたいこと抑え込むの馬鹿らしく思えたし、みんな...
こんなにも救われない話を久しぶりに読んだ。途中間延びして疲れてきたしみんなの隠す「秘密」も見えちゃったけど、最後までこんなに気持ちが救われないとは思わなくて読み終わったときしんどかったなあ、これが人生なのかもしれないけど。 自分の言いたいこと抑え込むの馬鹿らしく思えたし、みんながみんな自分の感情押し殺して笑って生きていく世界は気持ち悪いなあと思った。素直にある程度の気遣いしながら言いたいこと言えばいいのにね。
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高校生の青春物語。 こう書くと爽やかな響きだが、そうだよ青春って苦しいんだ。 そう改めて感じた一冊。 読んでいて、心の中を引っ掻き回される感じ。 閉じ込めていた想いを引っ張り出される感覚。 痛くて苦しい。 学校の屋上で昼休みを共に過ごす5人の友情。そして亀裂。 各章、5人それぞ...
高校生の青春物語。 こう書くと爽やかな響きだが、そうだよ青春って苦しいんだ。 そう改めて感じた一冊。 読んでいて、心の中を引っ掻き回される感じ。 閉じ込めていた想いを引っ張り出される感覚。 痛くて苦しい。 学校の屋上で昼休みを共に過ごす5人の友情。そして亀裂。 各章、5人それぞれの視点から描かれている。 傷つき、傷つけ、涙し、苦しむ。 それでも相手の事を思い遣る。 そんな「生きること」にしっかり向き合う彼等には、きっと素敵な未来が訪れるはず。
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未熟で未完成で、自分の気持ちすらよく分からないなりに精一杯生きていた青春時代は誰にでもあったと思います。 正しいと思って必死で走ったはずが、後になって間違っていたんじゃなかいかと悔やむことは私自身たくさんあります。 「あんなこと言わなければ」 「もっと違う態度で向き合えば」 「...
未熟で未完成で、自分の気持ちすらよく分からないなりに精一杯生きていた青春時代は誰にでもあったと思います。 正しいと思って必死で走ったはずが、後になって間違っていたんじゃなかいかと悔やむことは私自身たくさんあります。 「あんなこと言わなければ」 「もっと違う態度で向き合えば」 「なんであんな風に考えていたんだろう」 「あのときの自分はバカみたいだ」 こんな経験は誰しもあるでしょう。 蒼太の最後の後悔の言葉は、自分の心臓がキュっと絞められるように感じました。凄く辛い。 物語を読んでいる私が蒼太に何かを言うのは簡単です。 お前がバカだったな、と。 もっと周りをちゃんと見ればよかったな、と。 苦しい思いまでして何してんだよ、と。 でもそんな客観的な正解を見つけられたら人生苦労しません。 客観的な正解があったら人生つまりません。 それでも何かのために全力で走る不恰好さや、下手くそさも、人の美しさだし、儚さなのかなと思いました。 必死で掴んだものが後悔だとしても、それが本当に辛いものだとしても、蒼太たちにとってそれが価値のあるものに変わっていくと願いたいです。 とりあえず、まあ頑張ったな、と一言声をかけてやりたい。 青春時代はいつだって生傷でぐちょぐちょですよね。味のあるカサブタになることを祈ります。
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