1,800円以上の注文で送料無料

結婚の奴 の商品レビュー

3.9

60件のお客様レビュー

  1. 5つ

    15

  2. 4つ

    17

  3. 3つ

    15

  4. 2つ

    2

  5. 1つ

    1

レビューを投稿

2020/05/01
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

最初がなんとも軽ーい感じなので、このまま、面白おかしく行くんかな、と思いながら、中盤からはかなりヒリヒリする、息苦しい様な、冷めたような、そんな、リアルな話が始まる。 なんだこの振れ幅は。なんだこの思ってたんと違う笑えない話たちは! でも、気持ちはよくわかる。 恋愛ごっこは楽しめる。 でも、「本当に好きな人」「本当の恋愛」なんてわからない。 20200501

Posted byブクログ

2020/04/27

能町さんは文章が上手。 結婚についての本はたくさんあるけど、 こちらは万人にお勧めしたい。 好きな人と結婚したい、という婚活中の人も なんで結婚するのかわからない、という迷える独身者も ぜひ一読してほしい。

Posted byブクログ

2020/04/22

普通に生まれた男女とは違うトランスジェンダー女性の苦悩・セックスなどを赤裸々に書いてるのかと期待したが、大事な部分はゴニョゴニョゴニョゴニョと、読者の想像にお任せしますといった感じで期待外れでした。 「常識」「常識的恋愛」など括弧で協調してるだけで、元男で女性器も正常ではなく子宮...

普通に生まれた男女とは違うトランスジェンダー女性の苦悩・セックスなどを赤裸々に書いてるのかと期待したが、大事な部分はゴニョゴニョゴニョゴニョと、読者の想像にお任せしますといった感じで期待外れでした。 「常識」「常識的恋愛」など括弧で協調してるだけで、元男で女性器も正常ではなく子宮もないことが能町さんの言う正常や常識のように思うんですが、このように括弧で協調すればするほど読んでいてモヤモヤが募りました。そもそも、女性特有の性の悩みをこの方に理解できるんだろうか?表面だけ読み取って分かった気でいることはいくらでもできるかもしれませんが。 とりあえず何かあると死にたくなるメンヘラ女子中学生の日記を読まされているようなモヤモヤした感じ。 ゲイ男性との結婚も中村うさぎさんやジョンとマキのように恋愛・セックスのない友情婚は他にもありますが、それらと比べても関係性が希薄に感じた。親友関係にあった二人が将来のために結婚するのとは違い、元々大して親しくない、とにかく結婚に見えるような形を取りたい人と家事をやってお金をもらうアルバイト感覚の二人が繋がったので必然だとは思いますが。 いろんなインタビューでも生活費を出して家事をやってもらう形だと話していて、そこには愛情はもちろん友情も感じ取ることができませんでした。 最近、コロナの自宅自粛期間中に『本当に猫を飼ってよかったと思ってる』と、能町さんが呟いていたんですが、そこで誰かと一緒に生活していてよかったではなく、猫を飼っていてよかったのが本音なんだと思った。

Posted byブクログ

2020/04/19

夫(仮)、いい。恋愛のときめきや嫉妬とは無縁の、思いやりと気を遣わない程よい距離感と信頼。老夫婦的なそんな夫婦(仮)、いい。

Posted byブクログ

2020/04/19

72ページの名前の誤変換のところ、とても親切だ。「結婚とは恋人ではなく、親友とするものだ!」と十八歳くらいの頃に気づいたが、どっちもムツカチイ。

Posted byブクログ

2020/03/24

ひとの目が適度にあったり なにかを共有したいひとが近くにいたり そういうことはたしかにありがたいなと思う カバーで使われている紙とデザインがすき 装幀は田部井美奈さん

Posted byブクログ

2020/03/22

「そうだ、そうだ、自分の生活精神を立て直すために、ゲイのだれかと恋愛なしで結婚すればいい。」ということで、実際にゲイの人と「結婚」した著者の、結婚に至るまでの経緯と自分の恋愛譚のようなものを記した実録エッセイ。 なお、著者自身も性転換で女性になった人なので、LGBTのGの人とTの...

「そうだ、そうだ、自分の生活精神を立て直すために、ゲイのだれかと恋愛なしで結婚すればいい。」ということで、実際にゲイの人と「結婚」した著者の、結婚に至るまでの経緯と自分の恋愛譚のようなものを記した実録エッセイ。 なお、著者自身も性転換で女性になった人なので、LGBTのGの人とTの人の結婚、ということになる。 結婚までの経緯や現況だけでなく、なぜか途中に過去の男性経験や、急逝したエッセイストの雨宮まみとの交流が結構ページを割いて書かれているうえに、何とラストは出張先での「浮気」(?)の模様まで淡々と語られていて、非常にバラエティに富んだ作りとなっている。 同居していれば、そのうち情が湧き、少なくとも著者は今は女性として男性を恋愛対象としているだけに、夫(仮)(文中での著者の夫への表現)への「情」が「愛情」に変わっていくが、一方夫(仮)はゲイなので、著者を恋愛対象とすることはないであろうことから、最終的には著者がまた苦しむのでは、という余計なお世話的感情が湧き上がってきた。 ちなみに、本書の各章のタイトルはすべて、各章に出てくるカタカナ名称の場所や事柄から取られているので、全てカタカナであるところもユニーク。

Posted byブクログ

2020/03/19

めちゃくちゃ良かった。 章立ては「ジェラートピケ」〜「ストロングゼロ」まで、なさそうで意外とある7文字のカタカナでタイトルが付けられているものの、全く内容が予測できない。 能町みね子さんが恋愛やセックスなしの「結婚(仮)」をするに至るまでのエッセイなのだが、読んだ感じは小説に近く...

めちゃくちゃ良かった。 章立ては「ジェラートピケ」〜「ストロングゼロ」まで、なさそうで意外とある7文字のカタカナでタイトルが付けられているものの、全く内容が予測できない。 能町みね子さんが恋愛やセックスなしの「結婚(仮)」をするに至るまでのエッセイなのだが、読んだ感じは小説に近く、後が気になって読み進めてしまう。 振り切れた進歩的な考え方をする人かと思ったら、そうでもなく、常識とされているものに反発を持ちつつも憧れがあり、恋愛はピンと来ないけど少女趣味的な面があるなど、共感ができる。 共感ではない。能町さんが自分の迷いに高度に自覚的で、かつ、明晰に文章化できる能力があるため、言わんとすることが読者にも辿れるのだ。これがすごい。 名作ではないか。

Posted byブクログ

2020/03/09

一人で生きること二人で生きることあるいは結婚について語りまた実行するその行動力が新鮮だ.結婚について新しいあり方があるということをしみじみ納得させられるような感じ.こういうのもとてもいいと思った.

Posted byブクログ

2020/03/05

モテそうには見えないのにプライドだけ高い人がよく使う言葉「飽きた」(「モテない」「恋人ができない」とは言わずに「恋愛に飽きた」「恋愛するのがめんどくさい」と言うやつ)著者が「一人暮らしに飽きた」ことから結婚キャンペーンを始めます。 腹立ちや愚痴を吐き出したいときはツイッターに書...

モテそうには見えないのにプライドだけ高い人がよく使う言葉「飽きた」(「モテない」「恋人ができない」とは言わずに「恋愛に飽きた」「恋愛するのがめんどくさい」と言うやつ)著者が「一人暮らしに飽きた」ことから結婚キャンペーンを始めます。 腹立ちや愚痴を吐き出したいときはツイッターに書いてるそうなので、日頃のいきり立ったツイートや言動と照らし合わせながら読んでみた。相思相愛で恋愛結婚した男女への異常な噛みつき方を見ていると、経済的に劣った相手と結婚と称した同居生活をしているだけでは、結婚への嫉妬や憎しみが消えないことがわかった。 若い時に結婚願望がなくても年齢を重ねて生活に安定を求めることは恐ろしく普通のことで、著者も「常識」に吸い込まれてるんですが、セックスできるパートナーがいない鬱憤を恋愛結婚した夫婦を「常識」という枠にはめることで精神を保っているようです。 テレビでザ・ノンフィクションのジョンさんマキさん夫婦を観ていて、性的マイノリティの人たちにとってこれも普通の選択だと思っていたので、わざわざ「常識」と切り分ける意味が分かりませんでした。 夫のちんぽが入らないへの言及の仕方も、他の男とはセックスできてるんだからいいじゃん、元男性の私のほうがもっと不幸と言わんばかりにくどくどと書いてるんですが、後半では本能的にセックスしたいわけではない、自分はやりたくないけど楽しんでる人がいるのが羨ましいだけと、やけにあっさりしてるのが別にセックスする相手がいなくてできないわけではないとでも言いたげなプライドの高さが垣間見えます。性欲に対して正直にならずに少女漫画のような感情で誤魔化しているからツイッターでのイライラに繋がっているのではないだろうか。 要するにこじらせた人間とは、他人のことを否定して自己正当化し、自己愛が人一倍強く、プライドが高くナルシストな人間なのだろうと思いました。 結婚生活については、中村うさぎさんの結婚とジョンさんマキさん夫婦のいいとこどり二番煎じ。 明らかに恋愛結婚までの過程や結婚生活に対して嫉妬や羨む気持ちが読み取れるのに、私の求めているのは効率だけを追求した結婚と書きながら矛盾を感じなかったのだろうか。 プライドの高い人から恋人ができない理由を「できないんじゃなくて作らないだけ!」「恋愛に飽きたから」「恋人作るの面倒」「別にそういうの好きじゃないしぃ」などと、長々聞かされている気分になりました。

Posted byブクログ