結婚の奴 の商品レビュー
能町みね子さんの結婚(偽)に至るまでの本。 私も未婚で、たぶん結婚することはないと思っている。こんな風に、適度な距離感、パートナーシップというぐらいの結婚が出来たら、それはとてもいいなと思わないでもないが、自分自身がここまで自立できるか、そういう相手が出来たら、やっぱり依存してし...
能町みね子さんの結婚(偽)に至るまでの本。 私も未婚で、たぶん結婚することはないと思っている。こんな風に、適度な距離感、パートナーシップというぐらいの結婚が出来たら、それはとてもいいなと思わないでもないが、自分自身がここまで自立できるか、そういう相手が出来たら、やっぱり依存してしまうだろうと思うとたぶん無理。というか、こんな相手どうやって見つけたらいいんだ(笑) 能町さんの、特にみんなに理解してもらおうとも思ってない、こういう形もありでしょ、ぐらいのスタンスで書かれている感じがとても好きだ。
Posted by
人並みに誰かと恋愛関係になりたい、肉体関係を持ちたい、と思いつつ、実際にしてみると、別に楽しくないしちっとも気持ち良くないし、なんでこんなことしてるんだっけ? と思ったり。人並みに結婚したい、と思い、恋愛感情のない相手と同居生活をしてみたり。でも、同居しているうちに、相手への特別...
人並みに誰かと恋愛関係になりたい、肉体関係を持ちたい、と思いつつ、実際にしてみると、別に楽しくないしちっとも気持ち良くないし、なんでこんなことしてるんだっけ? と思ったり。人並みに結婚したい、と思い、恋愛感情のない相手と同居生活をしてみたり。でも、同居しているうちに、相手への特別な感情めいたものが生まれはじめてるのに気づいて、こんなはずじゃなかった、と思ったり。能町さんが抱えている思いや試行錯誤は、私にも覚えのある(というか今現在も試行錯誤中の)もので、それを他者が言語化して書いてくれているので、自らを省みるきっかけとなる本だった。
Posted by
いろいろな人がいるもんだなと、知らない世界に触れました。重い話でも、思わずクスッとするような軽さになっていて、器の広さを感じました。
Posted by
作者の当たり前と思っていることを当たり前と思わない生き方、当たり前を自分に落とし込むためにどう生きるかを共感し、自分もこれまでも通り生きていこうと思った。 さて、この本を手にするきっかけになったのは、2023年の11月に京都のちいさな本屋で買った「クソみたいな世界で抗うためのパ...
作者の当たり前と思っていることを当たり前と思わない生き方、当たり前を自分に落とし込むためにどう生きるかを共感し、自分もこれまでも通り生きていこうと思った。 さて、この本を手にするきっかけになったのは、2023年の11月に京都のちいさな本屋で買った「クソみたいな世界で抗うためのパンク的読書」という本で紹介してあったためだ。自分自身、結婚について考えていたため気になっていたが、2024年3月に本を読み返し丁度よいなと思いAmazonにて中古本を購入した。 こういうレビュー本から興味の湧いた本を買うという買い方と読み方も悪くないなと思った。しかしながは、人のレビュー(パンク的読書)を見たあとだと考えがその人に引っ張られてしまうので、買ってからちょっと日にちを置いて人の意見が頭から消し、本と心を熟成させて読むのがいいなと思った。 さて、本書の作者は、男だった女であり性的にはマイノリティである。マイノリティであるし本人の心情から、多くの人が考える恋愛結婚が難しく、ざっくり言うと生活の効率化の側面から事務的な結婚をすることに決める(フケ専のゲイとの共同生活)。 ここで、私は作者の「多くの人が思う恋愛や結婚を当たり前と考えず自分だったらどうしたいかと考える」姿勢に強く惹かれたし、自分に少し似たものがあるなと思った。 自分もこの前結婚したが、結婚する前、厳密には2023年10月頃にイヤにモヤモヤした気持ちになった。恋愛の延長として結婚があり、当然、思い合う夫婦の証として指輪も作りお互いに着け、愛の誓いを知り合いの前でする結婚式、といった世間の当たり前がもの凄くもやもやした。 私は、自分だったら結婚という世間の制度をどうしたいのかを考え着実に一歩ずつ進めた。お互いの家族契約なので個人としては、指輪も買わないし、結婚式もしない、入籍しても別居するという形をとることにして自分の気持ちと世間の制度を擦り合わせた。(当然、周りの人々からは変わり者扱いを受け、「何が普通で何が変わっているのか考えろ!!!」と言いたくなった。) さて本書の話に戻ると作者は、結婚という制度と世間の意識を共同生活という形に落とし込むことができ、後半では考えもしなかった幸せを感じているように見えた。 こうやって当たり前を当たり前と考えず、自分の形を見つけることでプラスアルファな幸せになることが出来るのだと少し勇気がもらえた。 作者と同様に当たり前を当たり前と考えず生き幸せになりたいと思った。 どうでも良いが、本の構成で気になったところとして、いきなり結婚後の話からスタートして私の気持ちが「お?結婚してる?その前は???」となったところで、話が過去に戻り結婚前の作者の気持ちが深堀りしており、のめり込むように読むことができた。(金土日で5時間くらいで読めた) スターウォーズもエピソード4,5,6から始まって1,2,3になるし、こんな感じでのめり込めるのから人気なのかなぁ。スターウォーズ見たことないけど、ちょっとスターウォーズも見てみようかなぁと最後に思った。
Posted by
私にとっては未知の世界のオンパレードだったけど、改めて同じ言葉ひとつをとっても人によってその捉え方、背景にあるものひとつひとつ違うものだなと。ノンフィクションだからこそのリアルで面白かった。 婚活中に結婚とは?を考えた時に、ヒントになりそうと思って読みたい登録してて、2月読書スイ...
私にとっては未知の世界のオンパレードだったけど、改めて同じ言葉ひとつをとっても人によってその捉え方、背景にあるものひとつひとつ違うものだなと。ノンフィクションだからこそのリアルで面白かった。 婚活中に結婚とは?を考えた時に、ヒントになりそうと思って読みたい登録してて、2月読書スイッチが入らなくて、軽めを読み物をと思ってたら見つけたので読んでみた。 印象に残ったのは、 ★有益な無駄な会話、他人の物理的な動きによって、消えてしまいたい気持ちに浸ってぬかるむ時間が平らかになり、普通の日々になる ★1人のために何がかするではなく、2人のためになにかする、だから意味を為す もう、本当にそうだなと。何もない日常にも感謝しよう、と思いました。
Posted by
自分も他人と暮らすことに期待をしたい。が、この形を目指すのはなかなか難しそう… まみさんのくだりがまるで「不良少年とキリスト」で心に残った。つまらなくなってたくさん生きる。
Posted by
LGBTQの当事者の夫婦の形は色々ある。日々を誰かと暮らすということは日常の一つひとつの小さな出来事の擦り合わせや積み重ねだと思う。2人にしかわからないこと、2人だけがわかっていればいいこと。知らなくてもいいこと、知っておいてほしいこと。能町さんとアキラのあったかくて微妙な距離...
LGBTQの当事者の夫婦の形は色々ある。日々を誰かと暮らすということは日常の一つひとつの小さな出来事の擦り合わせや積み重ねだと思う。2人にしかわからないこと、2人だけがわかっていればいいこと。知らなくてもいいこと、知っておいてほしいこと。能町さんとアキラのあったかくて微妙な距離感の心地よさに触れる作品でした。夫婦ってやっぱりよくわからないけどおもしろいなーと思いました。
Posted by
共感しすぎて倒れそうになった。 高校生で読んでたら影響受けまくってこのような人生にしようとするだろう。
Posted by
これを1,500円+税で読んでいいのかしら。 と思うほどに己をえぐって書かれた本だな、という感想。 結婚生活(仮)を始めるまでのアレコレを書かれているのですが、 それを選ぶに至った理由は生き方やコンプレックスなどずっと深い部分が関係していて、きっとこれを書かずにはいられなかった...
これを1,500円+税で読んでいいのかしら。 と思うほどに己をえぐって書かれた本だな、という感想。 結婚生活(仮)を始めるまでのアレコレを書かれているのですが、 それを選ぶに至った理由は生き方やコンプレックスなどずっと深い部分が関係していて、きっとこれを書かずにはいられなかったのだろうなと思う。 私はこの2人の結婚生活(仮)を確か高橋さんのライトな書き口で知ったのでこんなバックグラウンドだったとは知りませんでした。
Posted by
旦那さんとの結婚生活についてのあれこれ、的な内容かと思ったら違った。 みんなが普通に、何の疑問も持たずにやっていること、それが私にはできない。だからどうしようもなく生きづらい。 なぜ自分はこうなんだと堂々巡りのように考えてしまう。これは自虐だったのか。そりゃそうだ、考えても考...
旦那さんとの結婚生活についてのあれこれ、的な内容かと思ったら違った。 みんなが普通に、何の疑問も持たずにやっていること、それが私にはできない。だからどうしようもなく生きづらい。 なぜ自分はこうなんだと堂々巡りのように考えてしまう。これは自虐だったのか。そりゃそうだ、考えても考えても解決しないことなのだから。自分はもうこうする以外に道はない。 私もいつか「常識」に吸い込まれてしまうのだろうか。生きやすいだろうが、クソつまらんと思っているそのエリアに。
Posted by