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ものがたり日本音楽史 の商品レビュー

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2020/02/22

縄文時代か日本には音楽があった。著者の音楽についての定義は「人間が組織づけた音響」とのこと。その意味では、鐘、木魚の音、お経、を読む声、「平家」の琵琶法師もそうなのだ!後白河の「早歌」とはどんなものだったのだろう?また楽劇ということで、能、歌舞伎、狂言、文楽も音楽の範疇に入ってい...

縄文時代か日本には音楽があった。著者の音楽についての定義は「人間が組織づけた音響」とのこと。その意味では、鐘、木魚の音、お経、を読む声、「平家」の琵琶法師もそうなのだ!後白河の「早歌」とはどんなものだったのだろう?また楽劇ということで、能、歌舞伎、狂言、文楽も音楽の範疇に入っているのだ。蘭学者の宇田川榕庵という人物が、日本で初めて五線譜、ト音記号、ハ音記号、オクターヴを理解していたということは興味深かった。また戦前にちゃっきり節、東京音頭が北原白秋、西條八十の作詞によって新民謡として誕生していたとの話も楽しい。西洋音楽のことにはほとんど触れられず、わずかに現代で武満徹の「ノベンバー・ステップス」などが出てくるのみ。

Posted byブクログ