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母の愛、僕のラブ の商品レビュー

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5件のお客様レビュー

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2023/11/03

字の通り短い歌なのに、その中にぎっしり情景や感情が凝縮されている。学校で詠む短歌がこの本だったら、きっと短歌に魅了されて、短歌の事で日常頭がいっぱいだっただろうなと思う。

Posted byブクログ

2023/10/26
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

帯のキュアおでんの歌が最強に可愛くて手に取った。 「プリキュアになるならわたしはキュアおでん 熱いハートのキュアおでんだよ」 それに、 あの友は……小田原でも生きている、の歌を読んだのは短歌のガチャポンだったかしら??? あぁ、あの人なのね、と気付く。 けれど読めばこの歌集は、生きることを歌う歌集だった。 生きるって、上がったり下がったりとっ散らかってて、色とりどりでぐちゃぐちゃで、 その中にふと、綺麗や可愛いや嬉しいが紛れ込んでいるものだと思う。 くさっていると見逃しちゃうけど、いちいち気付いて幸せを感じる人で在りたいなぁと思って生きてきた。 そのことをまた改めて強く思った。 「おでん しかも大根として生きてゆく わたしはわたしの熱源になる」 「ケンタッキー詰めて河原に行きましょう、ピースニピース五ピースパック」 「「弟よ、全責任のはんぶんを持ってわたしは嫁いでいくね」」 「桃色の片想い 揖保乃糸 いろつきの麺をよろこぶ大人になりたい」 「デスメタルバンド心にひとつありライブを続けて解散しない」 "peace2peace、5pieceパック"(多分だけど。)もそうだけど、言葉遊びのような、 全く違う単語の欠片を見付ける目線。 それは見付けるというか、浮かび上がるように?感じられる心に幾度もハッとさせられた。 「ヌードルに潜んだヌーに湯を注ぐ 三時間後に台風がくる」 「カロリーメイトメイトが欲しい雨上がり駅のホームでほろほろ食めば」 どうしたことか、柴田さんの"あとがき"を読んでいたら涙が出てきた。 「私は、私の大切な家族とともに」から「私のことは忘れて、あなたにしてください。」の部分。 自分でも、私のどこにどのように触れられたのか分からないが、泣けた。 きっとそれだけこの歌集が、私の真ん中まで届いたのだろう。

Posted byブクログ

2023/10/13

表紙が可愛く、タイトルにも惹かれて。 クスッと笑えるものや、グッとくるもの。 こういうのが詠めるのが羨ましい。

Posted byブクログ

2022/02/23

キュアおでんの歌をどこかで見て、記憶に残っていた。 本書はタイトルに惹かれ(複雑な何かがありそうな予感)購入したが、偶然の再会だった。 難しくない表現で、グッと心にねじ込みにくる、そんな印象。 とても好き。 あとがきも良かった。 繰り返し手に取りたい一冊。

Posted byブクログ

2021/09/29

タイトル見て、いわゆる「母への愛情」ものかなと思って手に取ったが、もっとはるかに大きな、ジェンダーや社会への強い思いが詰まった作品だった。

Posted byブクログ