今日は誰にも愛されたかった の商品レビュー
絵画にしろ音楽にしろ、作品がどんな意図や思い、狙いがあって作られたか、作り手から聞ける機会はなかなかない。そんな貴重な体験をこの本は叶えてくれた。どこを読んでも濃密で、たまにしか食べられない上質なコース料理みたいな本だった。 感想戦を読んでいて、私たち読者は作品に対して普段深読...
絵画にしろ音楽にしろ、作品がどんな意図や思い、狙いがあって作られたか、作り手から聞ける機会はなかなかない。そんな貴重な体験をこの本は叶えてくれた。どこを読んでも濃密で、たまにしか食べられない上質なコース料理みたいな本だった。 感想戦を読んでいて、私たち読者は作品に対して普段深読みしすぎていたのかもしれないなとか、誰もが知る巨匠でも迷ったり悩んだりすることがあるんだなと気付かされた。素敵な作品を生み出す三人の人間らしい部分に思わずほっこりした。
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詩や短歌、書いている人がどういう意図で書いているのかや、他の人の作品をどう解釈しているのか、それらを才能あふれる3人が赤裸々に談義していて、とても面白かった。 谷川さんは超越しすぎてるけど、岡野さんの木下さんは世代が近いから読みやすかったかなぁ。谷川さんとは親子もしくはそれ以上...
詩や短歌、書いている人がどういう意図で書いているのかや、他の人の作品をどう解釈しているのか、それらを才能あふれる3人が赤裸々に談義していて、とても面白かった。 谷川さんは超越しすぎてるけど、岡野さんの木下さんは世代が近いから読みやすかったかなぁ。谷川さんとは親子もしくはそれ以上に世代が違うのに、やりあっていて、このふたりすごいなぁ。 好きな作品がいくつかあったけど、またいつか読み返したらまた違うのが好きになるのかな、もっと理解できるかな、違うものが見えてくるのかなと思った。 また何年後化に読み直してみたい。
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四季が死期にきこえて音が昔に見えて今日は誰にも愛されたかった 連作を初めて読んだけどおもしろいなあ〜 解説が読めるのもとても良かった
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「短歌ください」投稿欄によく名前を見る木下龍也さん、いつもいい詩だ…と思っていたらツイッターで見かけて、なんとプロになっていた。すげ〜。 谷川俊太郎さんはもう詩の巨人だけど、お二人ともしっかりついて行っていて、才気は世代を超えるな…。 冒頭から奥付まで、言葉を大事している方の...
「短歌ください」投稿欄によく名前を見る木下龍也さん、いつもいい詩だ…と思っていたらツイッターで見かけて、なんとプロになっていた。すげ〜。 谷川俊太郎さんはもう詩の巨人だけど、お二人ともしっかりついて行っていて、才気は世代を超えるな…。 冒頭から奥付まで、言葉を大事している方の作った本という風格があり頼もしかった。 世の中にはこんなに大事にしたいことを大事にできるんだな。
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ずっと欲しかったお三方の連歌と感想戦。岡野大嗣さんの歌が刺さりまくって22歳あたりにトリップ。 そう!わかる!ほんとにそう思ったことある! でも、そんなふうに表現できないや。それができる人が詩人や歌人になれるのだなあ。 感想戦のところでは何度か声上げて笑った。市川…。市川のこと...
ずっと欲しかったお三方の連歌と感想戦。岡野大嗣さんの歌が刺さりまくって22歳あたりにトリップ。 そう!わかる!ほんとにそう思ったことある! でも、そんなふうに表現できないや。それができる人が詩人や歌人になれるのだなあ。 感想戦のところでは何度か声上げて笑った。市川…。市川のことでけっこう頭いっぱい。
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詩人やものを書く人の頭の中を垣間見られて新鮮で面白い。その一方で、その等身大の人間感をみたくない気持ちも出てきたり。でも感想戦を読んでいて、文章は深く考えすぎる必要もないのかもと感じさせてくれた。ネロが登場したのは感動!
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素敵な3人組!岡野さんの書くような『只事歌』がすきな私は、小さい頃から親しんでいた谷川俊太郎さんとの連詩と聞いてわくわくしながら読んだ。 連詩。 春から始まり最後の短歌まで短編集でありそれが大きなひとつの物語となっていた。特にすきなのは 「ベランダに〜」岡野さん 「まぶしさに〜...
素敵な3人組!岡野さんの書くような『只事歌』がすきな私は、小さい頃から親しんでいた谷川俊太郎さんとの連詩と聞いてわくわくしながら読んだ。 連詩。 春から始まり最後の短歌まで短編集でありそれが大きなひとつの物語となっていた。特にすきなのは 「ベランダに〜」岡野さん 「まぶしさに〜」木下さん 「とろとろと〜」木下さん 「あれはUFOを〜」谷川さん 「砂漠のど真ん中に〜」谷川さん 「ウィキペディアの〜」岡野さん 「海の奥から〜」木下さん 「火で終わるのも〜」谷川さん 感想戦。 これのおかげで短歌を深く味わえた。前後の短歌、詩との繋がりも見つけられた。 詩人、歌人って、鋭い視点をくれるものもあれば当たり前の日々を新鮮に思わせてくれるものもある。感性の違いにより同じ短歌や詩でも捉え方が人それぞれになるから、わたしもこのお三方にまじってあーだこーだ自分の感想をいいたいな、と思った。 最後の後書き、これもまたとてもよかった! 2人の谷川俊太郎さんとの出会いから再開までがとても素敵。というか羨ましいくらい。 木下さんの文章が特に面白かった。エッセイなんか書いても楽しく読めそう。
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短歌も詩も、何か裏の意味があるはずで解釈しなくてはいけないと読むのではなく、書きたくて書いたので意味なんてないし、書き手自身に起きた体験と思って推察することも無用ということが分かりました。容易に展開を想像させないようなつながりでした。個人の物語として読み進めることができないように...
短歌も詩も、何か裏の意味があるはずで解釈しなくてはいけないと読むのではなく、書きたくて書いたので意味なんてないし、書き手自身に起きた体験と思って推察することも無用ということが分かりました。容易に展開を想像させないようなつながりでした。個人の物語として読み進めることができないように突然、市川(誰?)が出てきたり!そこはエッセイと違う点だと思いました。
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短歌と詩の連詩歌。 書いてあることから読み取ってつなげることの難しさと楽しさ。感想戦で自分の読み取りとの答え合わせや解釈の違いがわかる。 こういうの、久しくやってないなあ……。
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谷川俊太郎、岡野大嗣、木下龍也 の三名が詩と短歌を連ねていく作品集。感想戦(本書より)とエッセイを含む。 初めて連詩というものを読んだ。 それぞれの詩も良いが、感想戦を読み進めていくと、どこをどう連想して書いているのかがわかって、より面白かった。 詩は自由なんだな、連想という制...
谷川俊太郎、岡野大嗣、木下龍也 の三名が詩と短歌を連ねていく作品集。感想戦(本書より)とエッセイを含む。 初めて連詩というものを読んだ。 それぞれの詩も良いが、感想戦を読み進めていくと、どこをどう連想して書いているのかがわかって、より面白かった。 詩は自由なんだな、連想という制約があっても自由に世界を広げられるんだな、と感じられた。 詩に苦手意識のある人でも、コンパクトなボリューム感で読みやすいと思う。 装丁も美しくて良い。
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