ラテンアメリカ民話集 の商品レビュー
なかなか面白かった。 地球の反対側であまり接点もないラテンアメリカだけれど「民話」という点でみると内容が類似していたり考え方が似ていたりと繋がりを感じた。 ラテンアメリカはアート作品とかも素晴らしいイメージがあるからもっとリサーチしようと思った。 新たな視点って大事。
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ラテン諸国の色合いが強い民話集。日本の民話集に近い話も多く、人間がどこに生活していても、共通の概念はあるのかもしれない。
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どの話も短く隙間時間にさくさく読めます。一話づつに丁寧な解説があり各国の昔話と対比させた解説も興味深かったです。
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- ネタバレ
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解説が良いですね。 たかが民話とおっしゃることなかれ。 民俗学の良質なテキストですし。 難しい事は別にしても、知っている昔話と比べるもよし。 こんな話もあると感じるもよし。 あー、面白かった(^^)
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ラテンアメリカの民話のうち、 日本の昔話とも関係があると見なされるものをメインに 集められた37話。 残酷かつ笑いを誘う奇妙な小咄の数々。 Ⅰ 動物譚 どこかで見聞きしたことがあるような、 微笑ましくも残酷な動物たちのドラマ。 ギリシャやゲルマン文化圏から中世に南欧へ伝わ...
ラテンアメリカの民話のうち、 日本の昔話とも関係があると見なされるものをメインに 集められた37話。 残酷かつ笑いを誘う奇妙な小咄の数々。 Ⅰ 動物譚 どこかで見聞きしたことがあるような、 微笑ましくも残酷な動物たちのドラマ。 ギリシャやゲルマン文化圏から中世に南欧へ伝わり、 その後アジアやアメリカに伝播したとされる物語の類型、他。 Ⅱ 本格民話 ドミニカ共和国の「悪魔の三本の毛」で、 普通の頭髪の中から三本を抜き取る話だとわかってはいるのだが、 つい、オバQをイメージして笑ってしまった。 メキシコ「神父を殺した少年」の生首の件には 岡本綺堂「西瓜」を思い出さずにいられない。 Ⅲ笑話 素朴な笑い話の数々だが、狡猾な助言者が主人公に (目的のためとはいえ)悪事を唆すパターンも多々。 Ⅳ形式譚 =内容よりも語りの形式の面白さを重視する民話。 *解説 メキシコの民話はスペインのものをそのまま受け継ぎ、 ネイティヴの影響をほとんど受けておらず、 この考え方はブラジル以外のラテンアメリカ全域に 敷衍され得ることが確認されている。 つまり、ネイティヴの民話は スペイン民話の影響を受けているが、 白人の側の民話には少数民族の民話の要素が見出されない。 しかし、アルゼンチンにおいては、 すべての民話が欧州起源であるとの説には疑問が呈され、 少数ながら現地民発祥のものがあるという主張がある。
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