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ことばの教育を問いなおす の商品レビュー

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2019/12/19

大村はまつながりの対談ならぬ対書(変換できぬ)だそうだ。大村はま先生の実践についてはいくつか読んでいる。その教え子が、大村教室で得たのはOSだという。なるほど。まあ、地頭とかいうのと近いのかもしれない。やさしいことばでも、深く難しい内容を考えることはきっとできる。だれも知らないよ...

大村はまつながりの対談ならぬ対書(変換できぬ)だそうだ。大村はま先生の実践についてはいくつか読んでいる。その教え子が、大村教室で得たのはOSだという。なるほど。まあ、地頭とかいうのと近いのかもしれない。やさしいことばでも、深く難しい内容を考えることはきっとできる。だれも知らないような専門用語をふりかざして煙に巻くのは、話し手の方がしっかり理解しておらず、伝える自信がないからかもしれない。通訳や翻訳をするときに、日本語でもなく英語でもなくその中間、いや一段深いところにある概念のようなもので理解しているというのはわかるような気がする。大学入試についての件は今まさに進行中の話だけに、興味深く読めた。ただ、どの人の意見を聞いても、それも一理あるなあと思えてしまい、自分の頭でどっちがいいとか簡単には決められない。利権がからんでいるのならそれは困ったものだが、多くの人は教育を良くしようと思ってのことととらえている。いい方向に進んでいけばうれしい。夏子さんが書いている。いきいきした教室であるための必要条件。それは先生自身が「ことばというものは面白いものだなあ」と心から思っていないといけない。「ことば」は「数学」でも「生物」でも何にでも置き換えられるだろう。「あこがれの連鎖」(齋藤孝)やはりこれが一番重要なのだと思う。ところで、「おわりに」で鳥飼さんが書いている。「赤ちゃんが狼に育てられるなど特殊な例外を除いて」と。人の子どもは決してオオカミによっては育てられません。もう、この一言があるだけで、何だか全体のイメージがダウンしてしまう。残念。

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2019/12/08

ざっと読んだ。大村はまの話が半分以上。こういう本を読む人たちが、この本に書かれていることで知らないことというのは、どのくらいあるのだろうか。

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