すごい物理学講義 の商品レビュー
長い。難しい。文字が多い。よく読めたと思う。作者がなかなか読ませる文章の人で、訳者も良かったのか、とんでもなく難しいが読了後、宇宙のことについて理解が深まった。プランク定数と光の速度が今わかっている絶対値で、無限は存在しないということ。それだけでも感動した。特殊相対性理論、特にミ...
長い。難しい。文字が多い。よく読めたと思う。作者がなかなか読ませる文章の人で、訳者も良かったのか、とんでもなく難しいが読了後、宇宙のことについて理解が深まった。プランク定数と光の速度が今わかっている絶対値で、無限は存在しないということ。それだけでも感動した。特殊相対性理論、特にミューオンの話はわかりやすい。確かに電車の先頭にいたら、前に何かあればそれが近づいてくると感じる。観測者の位置により違う。半分くらいは理解できた。自分が死ぬ時、量子力学はどこまで進んでいるのだろう…
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特に前半の科学史が面白すぎてあっという間に読んでしまった 後半の量子重力理論は自分には難しくて中々進まなかったけど、何度も噛み砕いて表現を変えて説明してくれることで入ってきたし、何より物理が門外漢の人達にも物理の素晴らしさ・面白さを知ってほしいという筆者の熱い思いを感じた 文学や...
特に前半の科学史が面白すぎてあっという間に読んでしまった 後半の量子重力理論は自分には難しくて中々進まなかったけど、何度も噛み砕いて表現を変えて説明してくれることで入ってきたし、何より物理が門外漢の人達にも物理の素晴らしさ・面白さを知ってほしいという筆者の熱い思いを感じた 文学や哲学までも自在に操って引用してくるところが、知の巨人だと思って感動した
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『すごい物理学講義』──手に取った瞬間、その凡庸なタイトルに疑念を抱いた。しかし中身は、教科書的な想像を鮮やかに裏切る。著者の類稀な文才ゆえか、そこにはサイモン・シン『フェルマーの最終定理』にも通ずる、壮大な物語としての熱量があった。 原題は『現実は目に映る姿とは異なる(Rea...
『すごい物理学講義』──手に取った瞬間、その凡庸なタイトルに疑念を抱いた。しかし中身は、教科書的な想像を鮮やかに裏切る。著者の類稀な文才ゆえか、そこにはサイモン・シン『フェルマーの最終定理』にも通ずる、壮大な物語としての熱量があった。 原題は『現実は目に映る姿とは異なる(Reality Is Not What It Seems)』。読了したいま、この言葉は確かな手応えをもって胸に落ちる。 本書は、古代ギリシアから現代まで、人類が世界をどう解釈してきたかの変遷を辿り、最先端の「ループ量子重力理論」へと読者を導く。特筆すべきは、物理学の範疇を超え、文学や哲学との交錯にまで踏み込んでいる点だ。この学際的な視座こそが、本書を単なる解説書に留まらない、重厚な知の叙事詩へと昇華させている。 ミクロの世界に触れることは、自身の認識の限界を知ることと同義だ。「わたしは知らない」という真摯な自覚こそが、未知なる領域を切り拓く科学の原動力なのだろう。 「すべては関係性のネットワークである」という帰結。それを知ったいま、私の目に映る現実は、読む前とは決定的に異なっている。
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「超ひも理論」並ぶ統一理論の候補である「ループ量子重力理論」の提唱者であるカルロ・ロヴェッリ氏による一般読者向けの物理学読本。といっても後半はかなり難解。でもとてつもなくエキサイティングで面白い本。再読。 近代物理の原点をプラトンやアリストテレスではなく(むしろ否定し)デモクリト...
「超ひも理論」並ぶ統一理論の候補である「ループ量子重力理論」の提唱者であるカルロ・ロヴェッリ氏による一般読者向けの物理学読本。といっても後半はかなり難解。でもとてつもなくエキサイティングで面白い本。再読。 近代物理の原点をプラトンやアリストテレスではなく(むしろ否定し)デモクリトスの原子とし、そこからニュートンの古典物理学、ファラデー=マクスウェルの電磁気学、さらにアインシュタインの相対性理論、ディラックの量子物理学へと紡がれる変遷を追う。それらをベースに、(刊行当時の)最新物理学であるループ量子重力理論を中心に量子のふるまいに迫っていく。 氏の別著書「時間は存在しない」でも触れられていたが、量子同士の相関性・関係性が世界を記述するものであり、エントロピーや情報理論を巻き込んで展開されていく世界はなんとも不思議な感覚。特にマトヴェイの重力・相対性理論・量子力学の定数が盛り込まれた公式は真理の一端に触れたような錯覚に陥る。といっても250ページのループ量子重力理論の方程式をみて全く理解できていないと覚めるのではあるが。 数人の卓越した発想や着想から生まれ、思考実験や数学を持って論証し、実験や観測を持って証明する。それらの世界が何か大きな枠組みのなかで一連の事象としてつながっているように思える、そんなワクワクさせてくれる本である。
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過去から現在までの大きな流れを俯瞰できる良書。 普段生活していて物理学を感じることはないが、物理学無しには現代社会が成り立たない事がわかる。 今まで数多の物理学者が思考を重ね、今なおわからない事も多い。文系の私には一切物理学に貢献できないが、これからも新しい発見が出てくることを楽...
過去から現在までの大きな流れを俯瞰できる良書。 普段生活していて物理学を感じることはないが、物理学無しには現代社会が成り立たない事がわかる。 今まで数多の物理学者が思考を重ね、今なおわからない事も多い。文系の私には一切物理学に貢献できないが、これからも新しい発見が出てくることを楽しみにしている。
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教養文庫フェア冊子から。最近、まとめて同冊子から気になった作品を読んでみたけど、どうも自分のニーズとズレていることが判明。文庫という、手に取りやすい媒体に惑わされたけど、ほとんどどれもが初手には不向き。入門書や新書の次の一手、って感じ。 本書も、ある程度物理の基礎がないと、ただ読...
教養文庫フェア冊子から。最近、まとめて同冊子から気になった作品を読んでみたけど、どうも自分のニーズとズレていることが判明。文庫という、手に取りやすい媒体に惑わされたけど、ほとんどどれもが初手には不向き。入門書や新書の次の一手、って感じ。 本書も、ある程度物理の基礎がないと、ただ読むだけに終わっちゃう。自分がそうだったように。高校時代、面と向かって学習していた頃から、物理について、腑に落ちた経験がほぼ皆無なんだけど、その感覚は間違っていなかったんだ、ってことが分かったくらい。改めて、遥かかけ離れた存在だと、再認識されてしまった。かといって今後も避けて通りたい道では決してなく、さて、どこから着手しよう。
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ニュートン力学から相対性理論、量子力学へ。そして、それらを統合するループ量子重力理論へ。そこには物理のことを何も知らない門外漢でも驚嘆するような世界を覗くことができる。一般相対性理論では、空間は単なる空っぽのスペースではなく実態として存在し、歪んだりよじれたりする。量子力学では、...
ニュートン力学から相対性理論、量子力学へ。そして、それらを統合するループ量子重力理論へ。そこには物理のことを何も知らない門外漢でも驚嘆するような世界を覗くことができる。一般相対性理論では、空間は単なる空っぽのスペースではなく実態として存在し、歪んだりよじれたりする。量子力学では、微視的な世界を説明してくれるそうだが、そこで起こっていることは確率論的かつ離散的であり、起こった結果は言わば偶然の産物に過ぎないらしい。 そして20世紀を代表するこの2つの物理学の理論の関係性について考えると、明白な矛盾が認められるそうだ。この矛盾を解決する理論の一つとして、ループ量子重力理論の紹介がなされる。 そこには、我々が日常感得している世界とは似てもにつかぬ驚異の世界がある。物理学の素養がなくても十分に楽しめる。世界の見方を変えてくれる一冊。
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物理学を築き上げてきた人々の物語。ニュートン力学からループ量子重力理論まで。 今なお人類が到達していない、現在進行形の知の先端を覗く。直観と異なる世界を理解する難しさ。 無知を受け入れること。 ◯特殊相対性理論 「今」は「ここ」にしか存在していない。過去と未来のあいだの中間的な...
物理学を築き上げてきた人々の物語。ニュートン力学からループ量子重力理論まで。 今なお人類が到達していない、現在進行形の知の先端を覗く。直観と異なる世界を理解する難しさ。 無知を受け入れること。 ◯特殊相対性理論 「今」は「ここ」にしか存在していない。過去と未来のあいだの中間的な領域である「拡張された現在」が、あらゆる観察者にとって存在。地球上では知覚できない時間だが宇宙では有意な幅を持つ。 →時間と空間が時空間というひとつの概念に統合 →電場と磁場が電磁場というひとつの概念に統合 →質量とエネルギーはひとつの保存則E=mc^2 ◯量子力学が発見した世界の三つの側面 1粒性:ある物理学的な系のなかに存在する情報の総量は有限であり、それはプランク定数hによって限定される 2不確定性:未来は過去から一意的に導き出されるのではない。きわめて厳密な規則に従っているように見える事柄も、現実には統計的な結果にすぎない 3相関性:自然界のあらゆる事象は相互作用である。ある系における全事象は、別の系との関係のもとに発生する。 ◯事物は、ある事物と別の事物の関係においてのみ変化する。根本的な次元では、時間は存在しない。「流れゆく時間」とは、わたしたちにとってなじみ深い巨視的な視点に立った場合のみ意味をもつ、おおまかな概念である。 ⭐︎量子重力理論では、時空間と量子場は、共変的量子場として統一的に扱える。 ・世界を構成するもの ニュートン:空間、時間、粒子 ファラデー、マクスウェル:空間、時間、場、粒子 アインシュタイン(1905年):時空間、場、粒子 アインシュタイン(1915年):共変的な場、粒子 量子力学:時空間、量子場 量子重力理論:共変的量子場 ◯科学研究の目的は、未来を予測することではなく、世界の仕組みを理解することである ・兆候と証拠を分けて考える ・無限の概念の退場 ・情報、熱 ◯科学が信用に値するのは、科学が「確実な答え」を教えてくれるからではなく、「現時点における最良の答え」を教えてくれるからである。
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学校で習ったニュートン力学が全てだと思っていたから、これはけっこう衝撃だった。この本は難しそうに見えるけど、意外と読みやすい方だったと思う。何となくは想像ができる。
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読んでいて内容が完全に理解はできないものの、物理学の世界から大御所の実績を交えながらSF映画の世界に突入していく感覚が味わえる読み物でした。
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