ゲームの王国(上) の商品レビュー
カンボジアの歴史を知らずに読んで、時折史実を検索しながら読んだ。凄惨な拷問シーンもあり、人間は他者にこんな酷いことができる生き物なのかと暗澹たる気分になる。登場人物がわからなくなり、戻って読み直したり確認しながらじっくり読んだ。下巻を買いに行くぞ!
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1970年代にカンボジアで発生したクメール・ルージュによるクーデター、そしてその後続くポル・ポトによる独裁政権を舞台にした架空戦記……でいいんだよなこれ。舞台が舞台なだけにお辛い展開が続くし、主要キャラかと思った人もぽんぽんと死んでしまう。まだ上巻だがなかなかヘヴィな読み心地。特...
1970年代にカンボジアで発生したクメール・ルージュによるクーデター、そしてその後続くポル・ポトによる独裁政権を舞台にした架空戦記……でいいんだよなこれ。舞台が舞台なだけにお辛い展開が続くし、主要キャラかと思った人もぽんぽんと死んでしまう。まだ上巻だがなかなかヘヴィな読み心地。特にムイタックとソリヤの関係性はそうなってしまうのかと意外な展開。 あとさ、なんか登場人物紹介の時点でも変だなって思ったんだけど、ちょいちょい様子おかしい人出てきてない……? 特に土使ったスタンド攻撃みたいなことしてたやつ。あいつまじなんなんだよ……
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前情報何もなくタイトルだけで手に取ると、 想像と180度違う内容に驚愕する小説。 とにかく日本人の作家が選ぶ題材としてはかなり挑戦的な部類だろう。 後にポル・ポトと呼ばれたクメール・ルージュの首魁サロト・サル。 その首魁の隠し子とされるソリヤという少女。 そして貧村ロベーブレソ...
前情報何もなくタイトルだけで手に取ると、 想像と180度違う内容に驚愕する小説。 とにかく日本人の作家が選ぶ題材としてはかなり挑戦的な部類だろう。 後にポル・ポトと呼ばれたクメール・ルージュの首魁サロト・サル。 その首魁の隠し子とされるソリヤという少女。 そして貧村ロベーブレソンに生を享けた天賊の智性を持つ神童のムイタック。 皮肉な運命と偶然に導かれた二人は、 軍靴と砲声に震える1975年のカンボジア、バタンバンで出会った。 秘密警察、恐怖政治、テロ、強制労働、虐殺。 百万人以上の生命を奪った全ての不条理は、 少女と少年を見つめながら進行する。あたかもゲームのように。 世界史の授業で触れた程度だったカンボジアの歴史。 ポル・ポトの行った事実も知っている程度ではあった。 だがそれはフィクションの世界ではと疑いたくもなる地獄だった。 そんなことがつい50年前に当たり前の様に起こっていたこと。 その歴史的背景と出来事を下地に物語は繰り広げられていく。 フィクションなのだが、フィクションではない事実。 全て目を覆いたくなるような、そんな胸を締め付けられる重厚な物語。 初めは、本気で皆が幸せに暮らせる世界、 それを心から信じて始まったことなんだろう。 繰り返されていく歴史を見て常々思う。 どこでその道は間違った方向へ向かってしまったのだろうか。 クメール・ルージュに関してはこれがことさら醜悪である。 簡単に一言で片付けてしまえば、バカの集まりである。 こんなバカ共が統治する国がまともに発展するわけがない。 そんなこと、誰もが解りきっているのに悲劇は起こってしまう。 その悲劇性をしっかり携えつつ、 物語としてきちんと昇華している作家の手腕に感服である。 知識を奪うという最も発展を妨げる愚行。 そんな愚行が横行することなど、もう二度とあってはいけない。
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SFということになってますが前半はひたすらポル・ポト時代のカンボジアの話で、空想はともかく科学はあんまり出てこないです。下巻でちゃんとSFになるのでご安心を。 時代背景的にもご想像がつくと思いますが、残酷描写は多めです。ご注意ください。
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面白いというと不謹慎な気がするが、非常に興味深い本だった。 カンボジアの革命 クメール・ルージュを題材としていて、革命 大虐殺の歴史を学ぶ上で、非常に学びの多い内容だった。 それだけでなく独特のキャラが際立っており、物語として読み応えのある面白い内容だった。ファンタジーと実話を...
面白いというと不謹慎な気がするが、非常に興味深い本だった。 カンボジアの革命 クメール・ルージュを題材としていて、革命 大虐殺の歴史を学ぶ上で、非常に学びの多い内容だった。 それだけでなく独特のキャラが際立っており、物語として読み応えのある面白い内容だった。ファンタジーと実話を掛け合せたような感じだった。 話の展開も上巻の半分過ぎくらいから、どこを読んでも急展開で、読むのが楽しかった。この怒涛の展開で下巻が続くのだとしたら、下巻は相当に面白いと思うため、下巻を読むのが非常に楽しみである。 物語の視点がコロコロと変わるため、始め読むのに苦労したものの、慣れれば苦では無かった。
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上下巻感想。 カンボジアを舞台に、ポルポト政権発足前の時代から現代までを描く壮大なエンタメ小説。 なぜ買ったのかも思い出せないまま読み始めたから、カンボジアが舞台ということも知らなかったし、どういう方向に進んでいく話なのかも分からないまま手探り状態で読み進めることになった。 ...
上下巻感想。 カンボジアを舞台に、ポルポト政権発足前の時代から現代までを描く壮大なエンタメ小説。 なぜ買ったのかも思い出せないまま読み始めたから、カンボジアが舞台ということも知らなかったし、どういう方向に進んでいく話なのかも分からないまま手探り状態で読み進めることになった。 キャラクター視点の切り替わりがあまりにも頻繁に行われるので、話の目的が中々見えてこないだけでなく、上巻の途中まで主人公が誰なのかすら分からない。 けれども、カンボジアという滅多に見ない舞台ということと、泥を食べて泥と会話できるようになった男(その名も"泥")などの独特すぎる特殊能力を持つキャラクターが大量に登場して、何を読まされてるか分からないのに面白い。 上巻を読み終わる頃には作風にも慣れ、主人公や目的も明らかになったと思いきや、下巻では時代が大きくスキップし、ストーリーに新しい要素が加わる。意地でも読者を落ち着かせないという作者のサービス精神に翻弄された。 好みかどうかは置いておいて、ラストも予想外だった。最後まで先を読ませない小説で間違いなく面白かった。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
最近ハマっている作者。 舞台はカンボジアで、フランスやベトナムなどの様々な国からの圧力や思想が入り混じり内乱状態の時代背景。 共産主義を掲げ、実行するサロトサルやそれに対して密かに反乱を企てる娘のソリヤ、とある町で生まれ、激動の人生を過ごすムイタックとティウンの兄弟…。 とにかくいろんな人物の視点から思惑と理想、現状に対する不満などがひっきりなしに描かれている。 正直、カンボジアの歴史的背景を押さえていた方が絶対に楽しめるので読者の根本的な教養が問われる部分が多いため全てを楽しむには私の実力不足が否めないが割と面白いので下巻にも期待。
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ポルポト政権下の混乱と暴力の渦にもみくちゃにされたカンボジアを舞台に、神童、天才少女、秘密警察、クメール・ルージュ関係者、ロベーブレソン村民らの命を賭けた革命(ゲーム)が始まる。 輪ゴムと会話するクワンや、土を操る泥(プク)など、マジック・リアリズム的表現が、世界観に御伽噺性を帯...
ポルポト政権下の混乱と暴力の渦にもみくちゃにされたカンボジアを舞台に、神童、天才少女、秘密警察、クメール・ルージュ関係者、ロベーブレソン村民らの命を賭けた革命(ゲーム)が始まる。 輪ゴムと会話するクワンや、土を操る泥(プク)など、マジック・リアリズム的表現が、世界観に御伽噺性を帯びさせており妙な中毒性がある。 多くの登場人物らが入り乱れる序盤は正直乗り切れなかったが、(上巻の)最終盤でそれらの点が線につながり俄然盛り上がり始めた。下巻が楽しみ。
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ポル・ポトの隠し子かもしれない少女ソリヤと、科学も教養もない村に突然変異のように生まれた天才少年ムイタックを(いちおうの)中心人物として、おおむね時系列で、いろいろな人の視点から、それぞれの見た世界が語られる。 上巻の舞台は、フランスから独立したカンボジアの、汚職や賄賂が続く状...
ポル・ポトの隠し子かもしれない少女ソリヤと、科学も教養もない村に突然変異のように生まれた天才少年ムイタックを(いちおうの)中心人物として、おおむね時系列で、いろいろな人の視点から、それぞれの見た世界が語られる。 上巻の舞台は、フランスから独立したカンボジアの、汚職や賄賂が続く状況を共産主義によって変えようとするクメール・ルージュが政府によって敵視され、関係者とされる人々が冤罪で次々と殺されていった時代から、そのクメール・ルージュの統治が始まり未曾有の虐殺が行われた時代である。 ポル・ポトの大虐殺についての前提知識がほとんどなく、馴染みのない固有名詞に苦労はしたが、わりと細かに切り替わるそれぞれの人物の章?節?ごとに、その人物の価値観によって描き分けられている世界を読んでいくのはとてもおもしろかった。たとえば、「因習に疑問を抱かず論理的な話のできない村人」とか「土と会話できる農民」とか。 夢中レベルで言えば「テスカトリポカ」レベルで、今のところ今年の一位。 下巻の感想に続く
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「日本SF大賞受賞作品」という帯のタイトルに惹かれて買った。久しぶりにSF、日本のSF物を読みたくなったのも手に取った理由の一つ。 読み始めるとカンボジアの革命の話から始まった。「え?歴史物なの?」と戸惑いながら読み進めるとこれが面白い。登場人物も多くそれぞれの物語が交差しながら...
「日本SF大賞受賞作品」という帯のタイトルに惹かれて買った。久しぶりにSF、日本のSF物を読みたくなったのも手に取った理由の一つ。 読み始めるとカンボジアの革命の話から始まった。「え?歴史物なの?」と戸惑いながら読み進めるとこれが面白い。登場人物も多くそれぞれの物語が交差しながら話が展開していく。SF?なのかな?と思いつつ下巻の展開がとても楽しみ。
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