トヨトミの逆襲 の商品レビュー
面白かった「トヨトミの野望」の続編。 こちらも面白そうなので、文庫で買う前に図書館から。 ※トヨトミの野望 https://booklog.jp/users/noguri/archives/1/4062196077#comment 続編の逆襲は、社長を引き継いだ統一さん(豊田...
面白かった「トヨトミの野望」の続編。 こちらも面白そうなので、文庫で買う前に図書館から。 ※トヨトミの野望 https://booklog.jp/users/noguri/archives/1/4062196077#comment 続編の逆襲は、社長を引き継いだ統一さん(豊田章男氏がモデル)が主人公。 著者は、豊田章男氏をそこまで評価していないっぽいので、 「せいぜい部長どまり」など結構、ディスっているのですが、 前作の公聴会での謝罪など、今回も出るところは意外にしっかりとやってくれる統一さんです。 この本では、途中から今後のトヨタの未来を空想する展開になっていて、 若干リアリティーが薄まったような気がしますが、 大企業のリアリティーを肌で感じるにはもってこいの小説でした。 (特に、自分のように大企業を経験したことのない人間にとっては。) ガソリンエンジンの自動車からEVへシフトが起こる中、 傘下の下請け企業をどのようにマネジメントしていくのか?は、 大企業ならではの悩みですね。。 統一さんの小説内のコメントは綺麗事にしか感じませんでしたが、 これ実際にはとても扱いが難しくて、 トップとしては本音と建て前を使い分けないとやっていけないわな…と ヒリヒリした思いを感じました。 一言でいえば、両利きの経営なのかもしれないですが、 経営のリアルはそんなに簡単じゃないというのが 小説を通じて(ほんの少しですが)伝わってきます。 もう現代を超えてしまったので、 この小説の続編が出ることはしばらくはなさそうですが、 著者が今後どんなビジネス小説を出していくのか楽しみに待ちたいと思います。
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最後が雑いな。 リアリティがなさすぎる。 事実とフィクションのギリギリ危うい感じが楽しくて読んでたのに、ちょっとガッカリ。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
前作の続きとなるこの巻では、血族統一が社長となりEVに向けて本格始動していく中での問題解決に奔走する物語なんだけど、前社長の影がずっと付きまとう。例の記者も今回も活躍だ。 ちょっと下町ロケットのような話も無きにしも非ずでまぁサプライヤーとの微妙な関係問題など、大手ならではの問題発起があったりと面白さを加えてくれる。アメリカ、中国との貿易摩擦や二国間問題などの微妙な話も小説の中で解説してくれるから新聞を見ているよりもわかりやすくて理解しやすかった。 せいぜい部長どまりの統一がどんどん社長らしく成長していくのをずっと応援しながら読んでいたのでラストはなかなかの感動物語になっていた。 このシリーズを読むだけで車のEV事情が大まかにわかった気が出来るので車好きにはもちろん、EVカーや未来の車社会に興味のある人はぜひ読んでもらいたい。
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トヨトミの大逆襲が素晴らしい結末となりハッピーでした。大逆襲への展開に厚みが欲しい感じもしましたが、製造業の諦めない技術力の進歩や先を読む力に感動をしました。第3巻化やTV化を期待したいです。
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前作は少し前の時代の経済史的な側面もあったが、今回は現在進行形! 統一社長になって10年。ますますお坊っちゃま社長の組織は社長に忖度してイエスマンばかりの腐った組織になっていた。しかし自動車業界は、もはや自動車業界だけかライバルではなく、CASEやアメリカの法律などにも対応してい...
前作は少し前の時代の経済史的な側面もあったが、今回は現在進行形! 統一社長になって10年。ますますお坊っちゃま社長の組織は社長に忖度してイエスマンばかりの腐った組織になっていた。しかし自動車業界は、もはや自動車業界だけかライバルではなく、CASEやアメリカの法律などにも対応していかないと未来はない状況。このままの組織で対応していけるのか? 統一社長、嫌いだったけれど、終盤で改心したのはよかった。孫正義をモデルにしたキャラも出て来て、面白かった。
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フィクションを謳っているが、トヨタ自動車のことをそのまま書いているように思う。トヨタイムズなどから漏れ伝わってくる内容と特に社長のスタンスはそっくり。 内部事情を知りたい方にはおすすめ。
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2019年12月に初版が出たとは思えない深い洞察力の元書かれた作品。 前作に引き続き史実に沿って書かれているかのように思えるシーンが多く興味深い。 社内政治と言うか、大企業になれば本当にこんな風に権謀術数を駆使したやり取りがなされているのか。ロビー活動とかも大切らしいし、素直、...
2019年12月に初版が出たとは思えない深い洞察力の元書かれた作品。 前作に引き続き史実に沿って書かれているかのように思えるシーンが多く興味深い。 社内政治と言うか、大企業になれば本当にこんな風に権謀術数を駆使したやり取りがなされているのか。ロビー活動とかも大切らしいし、素直、純粋、実直とか通じない世界になってるのは寂しい。 ものづくり日本を体現するような森製作所。 巨大企業のトヨトミの一担当者が私欲のために裏切り行為を働くも、恨みつらみはありながらも日本の将来のために改めて協力をする事を決めるシーンは涙モノ。 TESLAがTOYOTAを時価総額で超える現在ですが、なんとなく閉塞感から抜け切らないところに新型コロナ感染症による経済社会への打撃。 自分の事だけでも精一杯という状況でもありますが、もう一歩、二歩先を見据え、力を合わせて乗り切ろうと元気をもらえた。 ただ技術先行で色々進んでいる感じがするので、本質と言うか、何を実現する事が幸せなのか。 難しいが考えないといけない。
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トヨトミシリーズの第2弾。話題になっていたから日本からお取り寄せ。 今作も、どこまでが実話で、どこからがフィクションなんでしょうかね。まあ、ベースになるネタはあるんでしょうが。 伊賀者としては、伊賀にある森製作所が話題の中心になっていて、ちょっと嬉しい。
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前作に続く話題作。 巨大自動車企業は世界市場で生き残れるか。ひ弱な創業家社長は権力闘争に勝利できるか。フィクションかファクトか? 深読みすればするほど面白い。 豊田章男(トヨタ社長)、小林耕士(元デンソー副会長、現トヨタ副社長)らも登場。孫正義(ソフトバンクグループ会長兼社長)、...
前作に続く話題作。 巨大自動車企業は世界市場で生き残れるか。ひ弱な創業家社長は権力闘争に勝利できるか。フィクションかファクトか? 深読みすればするほど面白い。 豊田章男(トヨタ社長)、小林耕士(元デンソー副会長、現トヨタ副社長)らも登場。孫正義(ソフトバンクグループ会長兼社長)、トランプ(米大統領)も登場。面白くないわけがない。 どこまでが事実?
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今回は統一(モデル豊田章男)さんが主人公。途中までがノンフィクションで最後は将来と言う形でフィクションになっている。ノンフィクションのとこれは取材に基づいてかリアリティがあったが、最後は希望込みの内容となっている。前回に引き続き面白かった。
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