アルジェリア、シャラ通りの小さな書店 の商品レビュー
アルジェリアというと、20年前のフランス留学中に、アルジェリアのどこかの村で斧や鉈で殺された住民達の遺体が見つかったというニュースをかなり頻繁に聞いたことを思い出す。それまでほとんど耳にすることのなかった中東やアフリカの時事問題をよく目や耳にして、日本との違いを感じたものだ。フラ...
アルジェリアというと、20年前のフランス留学中に、アルジェリアのどこかの村で斧や鉈で殺された住民達の遺体が見つかったというニュースをかなり頻繁に聞いたことを思い出す。それまでほとんど耳にすることのなかった中東やアフリカの時事問題をよく目や耳にして、日本との違いを感じたものだ。フランスにいた時は、日本はとっても遠い世界の果てのように感じ、中東やアフリカが身近だった。地理的にも近いし、歴史的な関わりも濃いのだから当然だ。でも、アルジェリアというと、混乱した治安のものすごく悪い危険な国というイメージがついてしまった。 そのアルジェリアで、書店兼出版社を作った人の波乱万丈の半生を描いた作品。私が怖いなと思っている国でも人々は日々生きて生活している。 正直もう少し書き込んで(踏み込んで)欲しいなと思ったけれど、雰囲気のある一作だった。
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買って、帰りの電車でページをめくりだしたらもう一気読み。 アルジェで、21歳で書店を開き出版社を起こした主人公エドモン・シャルロもいいが、アブダラーもムーサもリャドもいいなあ。 いい小説を読んだ。
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