ネオサピエンス の商品レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
愛着回避型な人が会社や組織の歯車としてピッタリ、だから今後は回避型の人が増え、社会の多数派になるかも!と言う予想。 著者はこの予想を元に、ユヴァルノアハラリの「ホモ・デウス」を補完する形で本書を書いているようだ。サピエンスの次の種が愛着回避型を備えていると云う。 しかし、著者の進化に関する理解には少々怪しいところがあったりするため、論理が飛躍している感がある。 また、本書内の脱愛着を起こした回避型人類は「愛着を求めること」を辞めただけで、「愛着による報酬」を得る先天的能力は失っていないようだ。個人的にはそんな種が成功するとは思えない。 愛着によるオキシトシン系の幸福無くしては人生を無価値に感じるのは仕方なく、またいかなる形でも次世代を作る事はないと思う。
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自分も回避型人類に当てはまっているので、読んでいて何とも言えない気分でした。 どうしたら良いのやら…。
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怖い。 人手が足りなくなっている昨今、買い物に出かけても本屋さんでセルフで支払い、回転寿司でタブレットで注文し、レーンで流れてくるお寿司を取り、スーパーでもウォークスルー決済で済ませてしまえば、誰とも会話せずに過ぎてしまう。 人と人との交流はなくなってしまうのか 回避型の人達はそ...
怖い。 人手が足りなくなっている昨今、買い物に出かけても本屋さんでセルフで支払い、回転寿司でタブレットで注文し、レーンで流れてくるお寿司を取り、スーパーでもウォークスルー決済で済ませてしまえば、誰とも会話せずに過ぎてしまう。 人と人との交流はなくなってしまうのか 回避型の人達はそれに何とも思わずむしろ快適なのだろう ロボットによる子育てもそう遠くない日なんだろうか 福祉国家と呼ばれるスウェーデンの人達がそんなタイプであるとは知らなかった
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社会の変化で人とのつながりを必要としないもしくは避ける回避型人間が増えている もし、増え過ぎると殺伐とした温かみのない世界が到来する可能性を示唆している この本を読むとものすごく怖かったので、やっぱり人との温かい交流は欲しいんだな、人と関わってないと苦しくなるという自分の気持...
社会の変化で人とのつながりを必要としないもしくは避ける回避型人間が増えている もし、増え過ぎると殺伐とした温かみのない世界が到来する可能性を示唆している この本を読むとものすごく怖かったので、やっぱり人との温かい交流は欲しいんだな、人と関わってないと苦しくなるという自分の気持ちを確認することができた 回避型を和らげるためには人と協力してできることをするのが大切
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タイトルからして、ユヴァルノアハラリによるサピエンス全史にインスピレーションを受けたものだろうと思ったが案の定。ユヴァルの提示を自らの精神医学の専門分野から広げて、更に具体的な未来像を描いたものだ。最早、SF小説の雰囲気さえある。 回避型愛着という愛着障害を情報化社会が加速して...
タイトルからして、ユヴァルノアハラリによるサピエンス全史にインスピレーションを受けたものだろうと思ったが案の定。ユヴァルの提示を自らの精神医学の専門分野から広げて、更に具体的な未来像を描いたものだ。最早、SF小説の雰囲気さえある。 回避型愛着という愛着障害を情報化社会が加速して増加させていく。そして、人類はやがて回避型人類と共感型人類に区分される。回避型は今はまだ多く無いが、必要性が低下する中で精子の数が漸減する人類の進化傾向に重ねて、こうした変化が起こり得るだろうと、これは著者による仮説であり、推論。サピエンス全史へのトリビュートという感もある。 しかし、本当に回避型、ある種の対人無関心社会は到来するだろうか。草食男子、出生率低下、倫理観向上や欲望の代理補給技術のイノベーションなどにより、全体的な傾向としてはあり得るとは思うが、遺伝子レベルの変化ではなく、獲得形質、いや寧ろ、ただの一時的な順応行動として、そうなる人が増えるだろう事は予想される。セクハラの指摘が厳しくなれば恋愛ができない、という冗談のような指摘の影響が現実化してくるのである。これは確かに、代理技術という観点では、AIの台頭によって起こるのだろう。快楽を提供するゲームで満たされるという事だ。 ただ、人類が全体的に不能化していくとは思えない。AIを購入できない層の存在、あるいはAIに労働を任せた後の人類の使命は、相変わらず承認欲求をリアルに求めながら、リアルなマッチングにより種の保存を目指す事になるだろうから。
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自身も回避型のスタイルなので、共感できる部分はたくさんある。 社会の変遷と共に回避型人類が増えるのは多いにありえるが、回避型が世界を席巻するかは甚だ疑問が残る。 共感型であろうと回避型であろうと、それは個性である。有利不利が必ず存在する。 なんだかんだで社会はバランスのいいところ...
自身も回避型のスタイルなので、共感できる部分はたくさんある。 社会の変遷と共に回避型人類が増えるのは多いにありえるが、回避型が世界を席巻するかは甚だ疑問が残る。 共感型であろうと回避型であろうと、それは個性である。有利不利が必ず存在する。 なんだかんだで社会はバランスのいいところで落ち着くと思われる。
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共感と愛着は合理性と相反する 双方を得るコストは高くどちらも中途半端になる 合理性なしに個人主義の経済は生き抜けない ゆえに、皆が回避型になる なお、一部の共感型は、回避型への憧れを持つタイプか人生を謳歌するタイプに分割される 脳変化の過程が簡潔に描かれている
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著者が定義されている「回避型人類」の存在と現状認識は大いに賛同できると感じた。実をいう自分自身にもいくらかあてはまる部分もあり、「回避型人類」に対する定義としてあげられている「共感型人類」との関係性などは、現実に体験していると思われる。 しかし、著者がいわれる「回避型人類」の...
著者が定義されている「回避型人類」の存在と現状認識は大いに賛同できると感じた。実をいう自分自身にもいくらかあてはまる部分もあり、「回避型人類」に対する定義としてあげられている「共感型人類」との関係性などは、現実に体験していると思われる。 しかし、著者がいわれる「回避型人類」の特性が、遺伝子に刻まれるとか人類の進化と関係するという議論には、どうも賛同できない。これらの特性は、社会構造や科学技術の発展における変化に対応する現象であり、ヒトの進化や遺伝子変異と結びつけるには、あまりに早計であろうと思われる。 さらに両人類は、明確に区別できるものではなく、その人物が置かれている環境で様々な状況が存在する。やはり社会現象のひとつであろう。
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回避型人間 ⇔共感型人間 幼少期に親からの愛着(応答性や共感性)が乏しいことが原因 成人の3割(引きこもりは1%)、日本人の若者の過半数? 自閉スペクトラム症 回避型より強い障害レベル、遺伝要因のほか環境要因も。晩婚化。 成人の4~5% アスペルガー症候群 自閉スペ...
回避型人間 ⇔共感型人間 幼少期に親からの愛着(応答性や共感性)が乏しいことが原因 成人の3割(引きこもりは1%)、日本人の若者の過半数? 自閉スペクトラム症 回避型より強い障害レベル、遺伝要因のほか環境要因も。晩婚化。 成人の4~5% アスペルガー症候群 自閉スペクトラム症の中でも知能や言語の能力の低下がないもの 「ホモ・デウス」ユヴァル ノア ハラリ著 人類の進化、1万年前から異変が急増、 神:秩序をもたらすために人類が作り出した共同幻想「虚構」 「人間至上主義」危険で間違いのもと 「データ至上主義」AIを管理する支配階級 ホモサピエンス 農業革命:血縁を超えた地縁、噂話による世論構成 産業革命:法律的契約 IT革命 :支配層との格差 インターネットゲーム依存症 自閉的で他人に無関心、無気力だが 意に反することには衝動的な攻撃性 単独生活 回避型の経営者 信長、ハンニバル、ゴーン 最後には敗北 人よりモノ、情報 喜びを感じる仕組み 1.本能、2.達成感、3.愛着・・・オキシトシン系;回避型に不足 スウェーデン 真空の社会、ユーモアがない。合理主義・機能主義・個人主義。 物へのこだわり、元素の1/4はスウェーデン人の発見 財政負担、収入の6割弱負担 人間的交流ない孤独、依存症、自殺、犯罪 回避型人類が過半数になる近未来 クローン→人工子宮→マザーロボット→AI授業 公平と平等、民意ではなくAIによる統治 自殺衝動を抑えるオキシトシン受容体作動薬 無差別大量殺人とテロ 人格の消滅
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一つの桎梏から逃れれば、次の桎梏に捕らえられる、ということなのだろうか。 例えば戦前の大家族、もちろん良い面も語られる一方で、その中で生きていく息苦しさはさぞや大変だったろうと想像する。 結婚した頃(今から四半世紀前)すでに「昔は姑に仕える、と言われたのよ、」と上の世代の女性た...
一つの桎梏から逃れれば、次の桎梏に捕らえられる、ということなのだろうか。 例えば戦前の大家族、もちろん良い面も語られる一方で、その中で生きていく息苦しさはさぞや大変だったろうと想像する。 結婚した頃(今から四半世紀前)すでに「昔は姑に仕える、と言われたのよ、」と上の世代の女性たちから多少のやっかみを込めた感じで言われたものだった。あなた達はいいわね、と。 2020、家族の結びつきはその頃より更に希薄になり、お年寄りを介護施設や老人ホームにお願いすることに余り気持ちの負担も感じないで済むようになった。 世の中が人を作り、人が世の中を作る、その循環はとどまることがない。私達は、この大きなうねりに身を任すしかないのだろうか。
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