グランドシャトー の商品レビュー
イントロダクションは、時代外れ的に感じて入りづらいなぁと思いましたが、第1章に入ると引き込まれました。 大阪で生きていくルーと彼女が慕う真珠ねえさんとの生活。 家を出ることになったルーと家族の関係が切ない、けど、ルーのたくましさにほっとしたりもする。 第2章は、ルーが東京に出...
イントロダクションは、時代外れ的に感じて入りづらいなぁと思いましたが、第1章に入ると引き込まれました。 大阪で生きていくルーと彼女が慕う真珠ねえさんとの生活。 家を出ることになったルーと家族の関係が切ない、けど、ルーのたくましさにほっとしたりもする。 第2章は、ルーが東京に出てから20年経った頃からの話。 長い長いルーの生き様、そばにいて優しく変わることのない真珠、読んで良かったなぁ~と思う1冊でした。
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夜の社交場として隆盛を極めた時代からバブル崩壊後の平成の世まで、キャバレーを舞台に描く細うで繫盛記。 自分の居場所を求めて前へ向かおうと奮闘する主人公が清々しい。登場人物の造形だけでなく、活き活きと表現された大阪の雑踏や当時の風俗がうかがわれる描写が読むものを楽しませる。
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紫煙の充満した部屋、コンクリートの打ち水、出来立てのチキンラーメン。色々な匂いがする。全てがそこはかとなく哀しくてそれでもこの物語の内側で生を終えられた真珠は幸せだと思う。
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高殿円と須賀しのぶには早く直木賞をとって欲しい。本作ではキャバレー華やかなりし時代を2人のホステスを中心に描く。聖母のような真珠さんと奔放なルーのコンビがいい。この設定でこれで終わりは勿体無い。もっといろいろなエピソードが読みたかった。
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著者20周年で話題! 大阪京橋のキャバレーで、導かれるように出会ったふたりの女。 昭和から平成へ家族を超えた絆を描く物語。
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【著者の本領発揮! 笑って泣ける大阪キャバレー物語】ねえさんのため、このキャバレーは潰させない――。昭和から平成、時代を超えて二人のホステスが織りなす温かくも切ない共同生活。
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