珈琲城のキネマと事件 の商品レビュー
名画座の後にたった喫茶店。 そこに集う、映画とナゾ解きをこよなく愛する面々が、 事件を前に、喧々諤々と…。 持ち込まれるナゾの殆どが、怪奇、あるいはオカルトっぽい 雰囲気で、そこに、名作映画で披露されたトリックが からんでいく。 「映写技師」と称されるマスターを中心に、「怪...
名画座の後にたった喫茶店。 そこに集う、映画とナゾ解きをこよなく愛する面々が、 事件を前に、喧々諤々と…。 持ち込まれるナゾの殆どが、怪奇、あるいはオカルトっぽい 雰囲気で、そこに、名作映画で披露されたトリックが からんでいく。 「映写技師」と称されるマスターを中心に、「怪奇俳優」、 「記号論」、「グッズ屋」、「セラピスト」などなどの メンバーが、映画にまつわる知識をもとに、 考えをしゃべり倒す。 正解があるのか、どうか…。 異世界を覗き見るような、不思議な感覚に陥る。
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喫茶店に集う人達と、謎。 連続短編になっていて、謎が語られて解決していくので 読みやすく、分かりやすく、でした。 しかしこの喫茶店、どれほど暗い感じなのでしょう? あだ名だけで、その人の特徴が一切でてこないので 想像の中の喫茶店は、常に暗い感じです。 だからこそ、語りやすい、と...
喫茶店に集う人達と、謎。 連続短編になっていて、謎が語られて解決していくので 読みやすく、分かりやすく、でした。 しかしこの喫茶店、どれほど暗い感じなのでしょう? あだ名だけで、その人の特徴が一切でてこないので 想像の中の喫茶店は、常に暗い感じです。 だからこそ、語りやすい、というのもあるのかと。
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元名画座の喫茶店で語られる事件と匿名多数の安楽椅子探偵と古い映画、という取り合わせ。 美味しい珈琲片手に古い映画が観たくなる。 シリーズ化して欲しいと思った作品。
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連作短編集。 都内の洋館。もともとは映画館だったが、今は喫茶店。常連たちに古い名画を上映するが、客がそれよりも好むのは謎。ゲストを招いて、それぞれの専門分野で謎を話合う。 軽い読み口で謎解きを楽しむ。謎は殺人もあるがあっさりしている。初めて読んだ作者なのか、文章のテンポになれ...
連作短編集。 都内の洋館。もともとは映画館だったが、今は喫茶店。常連たちに古い名画を上映するが、客がそれよりも好むのは謎。ゲストを招いて、それぞれの専門分野で謎を話合う。 軽い読み口で謎解きを楽しむ。謎は殺人もあるがあっさりしている。初めて読んだ作者なのか、文章のテンポになれなかった。場面描写とか、読みにくいところもあったけど、軽妙な会話は楽しかった。古い映画のファンなら、もっと「わかるわかる」ってなると思う。
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あまりに不可解な状況で起こった怪奇な事件の謎を、数々の名画に仕掛けられたトリックを踏まえて解き明かしていく連作ミステリ。映画好き・怪奇好き・ミステリ好きにはたまらない作品です。 幻想やホラーが好きな者としては、謎めいた事件の様相だけで非常にわくわくさせられてしまいました。「櫻屋敷...
あまりに不可解な状況で起こった怪奇な事件の謎を、数々の名画に仕掛けられたトリックを踏まえて解き明かしていく連作ミステリ。映画好き・怪奇好き・ミステリ好きにはたまらない作品です。 幻想やホラーが好きな者としては、謎めいた事件の様相だけで非常にわくわくさせられてしまいました。「櫻屋敷」とか「赤いおまわりさん」とか、もうその言葉だけでぐぐぐっと引き込まれます。これ、面白くないはずがないでしょ! とタイトルだけ見た時点で確信してしまいました。そして実際文句なし。 お気に入りは全部。だけど「狼が殺した」のあまりに凄まじいトリックが一番印象的だったかなあ。映画と絡めた謎解きも圧巻。
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不思議な喫茶店でシネマを観ながら、集まった会員で持ち込まれた謎を解く。いい感じの設定だと思ったんだが、なんていうか…作り込み過ぎてる印象で、今ひとつ感情移入できなかった。
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洋館の描写に『ベルサイユのばら』の外伝、「黒衣の伯爵夫人」を思い出しました。ここで交わされる話は不出というところには、『ジョン・ウィック』の掟に守られるコンチネンタルホテルを思い出したりなんかも。でも、そんなにおどろおどろしくも暗くもなければ危険でもない、ミステリーマニアの集う喫...
洋館の描写に『ベルサイユのばら』の外伝、「黒衣の伯爵夫人」を思い出しました。ここで交わされる話は不出というところには、『ジョン・ウィック』の掟に守られるコンチネンタルホテルを思い出したりなんかも。でも、そんなにおどろおどろしくも暗くもなければ危険でもない、ミステリーマニアの集う喫茶店。 トリックのヒントとして登場する映画はとにかく古い名作。タイトルぐらいは知らないと退屈かも。マニアたちは個性豊かで会話も芝居がかっているから、舞台劇になったら面白そうな気がします。私の「文庫書き下ろしはイマイチ説」をぶち破るほどではないんだなぁ。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
井上雅彦の最新短編集は映画をテーマにした短編ミステリ。 誰もが知っている有名映画をモチーフにして、こういう短編が出来るのか、という驚き。シリーズ化されても余り長くは続きそうにないが、もう1冊ぐらい読んでみたい……が、難しいかなぁ。『ネタバレ』と言われないレベルで有名な映画で、短編ミステリのモチーフになりそうなもの、というのはけっこうハードルが高いw
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