科学オタがマイナスイオンの部署に異動しました の商品レビュー
タイトルから連想していたイメージとは違う話だった。姉の言動が理解できないタイプの人間だったのでなんだかモヤモヤした。
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非科学的な圧力、宗教的な圧力で人生が曲がった 主人公の非常識な生き方を納得させる目的の小説 読者には冒頭から解答を示す方が面白い(´・ω・`)
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軽そうなタイトルの割には、内容は重めだった。科学が大好きだったけど、お金がなくて将来は商人になって、お金を稼ぐと決めた主人公。でも似非科学商品を売る部署に異動してしまった。そこでの葛藤と親友とのすれちがいが、よく書かれていたと思う。
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仕事に忙殺されてる時に読んだせいもありますが、主人公、主人公の母、姉などイラッとしてしまいました。正論は時に人を傷つけること、治療とお金。など、論理と感情がテーマとなっていました。どちらも行き過ぎはよくないですね。。。
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*大手電器メーカーに勤める科学マニアの賢児は、非科学的な商品を「廃止すべきです」と言ったばかりに、商品企画部に島流しになる。「マイナスイオンなんて存在しません」。正論を主張する彼は、やがて部の鼻つまみ者扱いに!?自分の信念を曲げられずに日々会社で戦っている、すべての働く人に贈るお仕事小説* 「わたし、定時で帰ります」の時も思いましたが、表紙のイラスト&書名と内容が一致していない所が意表を突くと言うか、残念と言うか。意外性はありますが、個人的には「賢者の石、売ります」のままで良かったな。 内容的には、かなりずっしり来ます。似非科学を頑なに拒む主人公と、そんなにも頑なにならざる得なかった過去の回想が悲しい。 「似非科学を撲滅して君は何がしたいの?」もわかるし、「幸せな感覚でしかないものに寄り添う」もわかるし、「正しいことを正しいと突き詰める」もわかる。何が正解なのか、答えはないと思うけど…なかなかに考えさせられるお話でした。
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科学を動かしているのは金だ。途方もない金額を誰が稼ぐんだろう。科学者は研究で忙しい。天から降ってくるわけじゃないことはたしかだ。あの作文から消し去った科学者という職業のかわりに、なにを書き入れたらいいか、賢児はもうずっと前から思いあたっていた。商人。ドラゴンクエストにも出てくる職業。たいした呪文も使えないし、力も弱い。子供たちからは役に立たないし、かっこわすいとさえ思われている職業。でも実社会ではそうではない。金の力が科学を支えている。金を稼ぐことができれば、科学の光をつくる道筋に参加することができる。 目先の損失を恐れて、現場は都合の悪いことを隠蔽し、上層部は問題を過小評価する。それが事故対応の際に恐れるべき心理状態です。 「誠実?商売人にとって誠実な道はひとつしかないだろ。金を稼ぐことだよ」 野口英世が遺した業績への評価が綴られていた。彼は、梅毒、ポリオ、狂犬病、黄熱病などの研究において数多くの論文を発表し、ノーベル賞を獲るのではと期待されるほどだったが、その主張のほとんどは現在では間違いだとされているという。でも、子供のころに読んだ伝記では国民的ヒーローだったはずだ。 父は気づいていただろうか。入院が延びるたび、息子の頭でレジの音が鳴っていたことを。あといくら金が要る?預金残高を心配してばかりいた。でも、ほんとは、たったひとりの父が死ぬ時くらい、金のことを考えずにいたかった。バイトなんかしないで、少しでも長く一緒に過ごしたかった。進路のことや将来のことを相談したかった。だからこそ似非化学が嫌いだ。件名に稼いだ金や取り返しのつかない時間を、根こそぎ奪われたことを絶対に許したくない。 「うちの部長もね、すごい宇宙好きなんですよ。いつもは廃ブランドの服着てるのにね、ロケットの打ち上げ見に行くときは手作りの防止にピンバッジいっぱい留めて、実況までしてるって噂で」 「死ぬほどやり直しさせられるだおうけどね。桜川さん、舌なめずりしてると思うよ。手駒が足りないってよく言ってたから。宇宙に興味のある部下が欲しかったんじゃないのかな。それもただのオタクじゃなくて、金をガンガン稼ぐタイプの」 お仕事小説の名手・朱野帰子さんの作品には、他人事的な「がんばれ!」ではなく、読み手に「一緒にもう少しだけ、がんばってみようよ」と、そっと背中を押してくれるあたたかさがあります。きっとご自身も社会で苦しんだ経験があり、それが作品に生きているのでしょう。
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科学オタクというからには、さぞかし偏屈な人物が出てくるんだろう。 そういう期待を、本書は決して裏切らない。 羽嶋健児は、一流私大卒の大手メーカー勤務。 イケメンなので、一見高スペック男子。 が、似非科学を許せない科学オタク。 科学を信じるあまり、自社の主力商品を完全否定して干...
科学オタクというからには、さぞかし偏屈な人物が出てくるんだろう。 そういう期待を、本書は決して裏切らない。 羽嶋健児は、一流私大卒の大手メーカー勤務。 イケメンなので、一見高スペック男子。 が、似非科学を許せない科学オタク。 科学を信じるあまり、自社の主力商品を完全否定して干される。 父の末期がん闘病時、不安から怪しげな自然食材に大枚を費やして家に借金を増やした母親とは決裂。 姉の美空は、助産師やネット情報から、母乳神話や自然分娩神話に絡めとられていく。 こうした家族を、健児は、「未開人」と呼んで憚らない。 どこか『私、定時で帰ります』のヒロインを思わせるざらつき加減。 こういう空気を読まない人物を描かせたら、朱野さんは天下一品だ。 健児の唯一の希望は、幼馴染の譲だ。 優秀で家庭的にも恵まれていた譲は、小学生の頃の夢をかなえ、若手の地球科学研究者になっている。 けれど、彼も、大学在学中に父がリストラされ、奨学金という名の借金を負う身となっていた。 ポスドク職を渡り歩き、資金獲得に疲弊している。 物語では、健児が、似非科学にはまる人が、ただ無知であることによるのではないと悟っていく。 それが彼の仕事の上での行き詰まりを解決に導く。 そして健児だけでなく、美空、譲のそれぞれが、決して順風満帆ではないが新しい一歩を踏み出して終わる。 似非科学嫌いの人を主役に据えたところの着眼点がユニークで面白い作品だった。 たぶんシリーズ化は難しいんではないかと思うが。
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軽く読めたけど、あんまり残るものがなくて人間関係にも発展がなくて面白くなかった。ただ、私もマイナスイオンってなんだよ?って思ってドライヤー眺めて生きてきたので気持ちはわからなくもないかな
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科学者の友人が、よく「マイナスイオンって何なの?」と美容家電にツッコミを入れていたから、この本のタイトルを見て興味が湧き、さっそく読みました!科学的な専門用語がバリバリ出てくるのかと思ったら、そんなことはなく…とても読みやすく面白かった!読後感とっても良かった!
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序盤では「マイナスイオンの商品を買いがちな友人やその1歩手前の友人(どちらも文系)にオススメしたいなあ」と思いつつ読んでいましたが自分にも賢児の押し付けがましい部分があることに気付かされたり他にも学びがあったので理系の人にこそ読んでほしい作品だなと思いました。
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