科学オタがマイナスイオンの部署に異動しました の商品レビュー
と学会の書籍を楽しんでいた身としては,賢児くんの気持ちはよくわかる.マイナスイオンは厳しいよなー.ただ,こじらせ科学オタって,賢児くんみたいに上から目線になっちゃうんだよな(気をつけなくっちゃ). だけど,美空さんが通っていたような似非科学を信仰している助産院が本当にあったら怖い...
と学会の書籍を楽しんでいた身としては,賢児くんの気持ちはよくわかる.マイナスイオンは厳しいよなー.ただ,こじらせ科学オタって,賢児くんみたいに上から目線になっちゃうんだよな(気をつけなくっちゃ). だけど,美空さんが通っていたような似非科学を信仰している助産院が本当にあったら怖いよね.
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すごく面白かった。似非科学を嫌悪する主人公と、流されやすい家族。 私だったらイオンが出るらしいドライヤーより早く乾いて静かな方が断然いいなぁ。 この作品すごく面白かったのに残念だったことがひとつ。 結構よく見かけるけど、文庫化する際に改題された本だと言うところ。色々事情があると...
すごく面白かった。似非科学を嫌悪する主人公と、流されやすい家族。 私だったらイオンが出るらしいドライヤーより早く乾いて静かな方が断然いいなぁ。 この作品すごく面白かったのに残念だったことがひとつ。 結構よく見かけるけど、文庫化する際に改題された本だと言うところ。色々事情があるとは思う、けれど『間違って新作だと思って買ってくれる人がいたらいいな』っていう思惑が何となく透けて見える。 別に悪いことでは無い。私個人的に、もう作家で追うのはやめようかなという思いがよぎって心から楽しめなくなるだけだ。 作中とリンクしたのだ。
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『理系』と『文系』とお金を稼ぐこと。。宇宙、データと出てきたことと、相手に伝える難しさが出てくること・・・・実感することが多々。 定時で帰りますはWeb屋の話だったし。どのようにこんなリアルに調べてるんだろうか?
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
昨年話題になった「わたし定時で帰ります」の著者による本ということで手に取った一冊。科学をとことん信じ、似非科学を嫌う主人公が電器メーカーで働くお仕事小説。 主人公の賢児はどうしようもないくらい不器用な人間で、読んでておいおい、とツッコミたくなる箇所がありましたが、物語の設定としてはそのほうが感情移入しやすかったです。 STAP細胞にまつわるエピソードも盛り込まれており、単行本として刊行された当時からみればタイムリーなネタです。また「博士」に関する国の施策とその問題点もそれとなく登場していて、主人公の幼なじみの譲みたいなケースは現実にも多くあるのだろうなと思うと、科学者になって科学を極めるのも楽じゃないだろうねと思わずにはいられません。 賢児はというと科学を信じるがゆえのその言動や性格により、プライベートでは彼女と別れ、家族とのコミュニケーションもうまくいかない、職場でもいまひとつといった境遇。物語の終盤では科学者である譲でさえ現実的な方向を見据え自分のなかで折り合いをつける姿を見せつけられ、仕事でも自分が信じていた科学が他人から見れば怪しいものと認識されていたことを知るなど、これまでの人生で拠りどころとしていたものの儚さを感じる展開、読みながら「この人、相当ショックだろうな…」などと感じ入ってしまいました。 でも最後は姉のちょっとした変化に救われ、仕事では自らの企画、それもやっぱり科学を軸に据えたものがなんとか上司に認められ、自分を取り戻す結果が待っており、明るい希望が見える状態で物語は完結となります。紆余曲折あったけれども賢児としてはちょっぴり成長したのかな、と思われてくれる内容でした。
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似非か本物かではなく、信じるか信じないかになってしまう人情。 似非科学は人を殺す。かといって科学だって「盲信」すれば宗教になる。 誰しもが祈らずにはいられないような世の中で、自分の核をどう持って、身近な人にはどう接するか。自分を振り返りながら、わりと賢児寄りで読んだ。
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タイトルに惹かれて+わた定が好き、ということで購入。自分は営業ではないが、やりたくない仕事をやらされる時どのように信念を通すか?ということを考えさせられた。主人公の姉の出産もテーマの1つとなっており、非科学的な助産院の言葉(母乳信仰など)はとてもリアルだった。女性は特にスピリチュ...
タイトルに惹かれて+わた定が好き、ということで購入。自分は営業ではないが、やりたくない仕事をやらされる時どのように信念を通すか?ということを考えさせられた。主人公の姉の出産もテーマの1つとなっており、非科学的な助産院の言葉(母乳信仰など)はとてもリアルだった。女性は特にスピリチュアルなものに飛びつきやすいと思われているのでそういったことを打ち出せば商売はやりやすいのだろうが…。 朱野帰子のお仕事小説は共感しかないので今後も描いて欲しい。
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自分の主義に反するものを貴方は売れますか? 帯の言葉に惹かれて読みはじめた。 科学が大好き、宇宙開発に憧れる青年が美容家電部署に飛ばされ、似非科学と戦うお話。正論を主張すればするほど、周りとの関係は悪化してしまってハラハラしながら読み進めた。 私は職場の話よりも、実家での家族...
自分の主義に反するものを貴方は売れますか? 帯の言葉に惹かれて読みはじめた。 科学が大好き、宇宙開発に憧れる青年が美容家電部署に飛ばされ、似非科学と戦うお話。正論を主張すればするほど、周りとの関係は悪化してしまってハラハラしながら読み進めた。 私は職場の話よりも、実家での家族との描写が印象的だった。母親が癌に効くサプリや健康食品にハマる。姉は完母に拘りすぎて怪しい助産院の助産師を信じる。 似非医療を信じる人達の描写がリアル。
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新聞の書評を見て読みました。すっきり爽快ではないけど、人間味ある話で面白かった。タイトルの印象と違い、科学の知識で疑似科学を成敗するようなお仕事小説ではなかった。疑似科学に翻弄される人やお金を稼ぐこと、白黒つけられないコミュニケーション等が描かれる。よりキャッチーな方向への改題か...
新聞の書評を見て読みました。すっきり爽快ではないけど、人間味ある話で面白かった。タイトルの印象と違い、科学の知識で疑似科学を成敗するようなお仕事小説ではなかった。疑似科学に翻弄される人やお金を稼ぐこと、白黒つけられないコミュニケーション等が描かれる。よりキャッチーな方向への改題からも、商売の大変さがにじみ出ている。続編があったら読みたい。
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タイトルが勝ちすぎている感があるが、根本は世に蔓延る疑似科学、オカルト、詐欺商品の紹介と批判をおりまぜた、疑似科学撲滅小説。ただ、STAP細胞事件のような、化学への信頼の根幹を揺るがすネタもブッ込んで化学一辺倒ではなくバランスはとっている模様。 化学だ迷信だとドタバタして消化不良...
タイトルが勝ちすぎている感があるが、根本は世に蔓延る疑似科学、オカルト、詐欺商品の紹介と批判をおりまぜた、疑似科学撲滅小説。ただ、STAP細胞事件のような、化学への信頼の根幹を揺るがすネタもブッ込んで化学一辺倒ではなくバランスはとっている模様。 化学だ迷信だとドタバタして消化不良で終わったような…
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【『わたし、定時で帰ります。』著者による会心作!】「マイナスイオンドライヤーは廃止すべきです」大手家電メーカーに勤める科学マニアの賢児は、正論を振りかざして鼻つまみ者扱いに
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