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みちづれの猫 の商品レビュー

4.3

38件のお客様レビュー

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2020/01/11

私の一番好きな作家の新刊は7編の短編小説で、いずれも女性が主人公。猫が介在し、寄り添い、登場人物たちを救う点も共通している。60歳になってからの著者の心境の変化も、作品に投影されている。最初の話では、不覚にも電車の中で涙してしまった。自分の家にいる13歳のトイプードルの目が瞼に浮...

私の一番好きな作家の新刊は7編の短編小説で、いずれも女性が主人公。猫が介在し、寄り添い、登場人物たちを救う点も共通している。60歳になってからの著者の心境の変化も、作品に投影されている。最初の話では、不覚にも電車の中で涙してしまった。自分の家にいる13歳のトイプードルの目が瞼に浮かんだからか、自分が年をとったからなのか。作品が素晴らしいのは間違いない。

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2020/01/10

ふり返れば、いつもかたわらに猫がいた―― 猫に寄り添われ、猫に教えられ、猫に救われた日々を振り返る女たちを描く7つの短編。 どの作品も決して猫が主役ではないんだけれど、主人公たちが苦しい時、辛い時にそっと寄り添う存在として描かれている。 身近な人の死や喪失を描く物語ばかりだけど、...

ふり返れば、いつもかたわらに猫がいた―― 猫に寄り添われ、猫に教えられ、猫に救われた日々を振り返る女たちを描く7つの短編。 どの作品も決して猫が主役ではないんだけれど、主人公たちが苦しい時、辛い時にそっと寄り添う存在として描かれている。 身近な人の死や喪失を描く物語ばかりだけど、どれもさらりと読めてジワリと泣けて、それでいて最後は明るい気持ちになれるそんな短編集でした。

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2020/01/07

短編集。 読みやすくて、ひとつひとつの話があっという間に読み終えられるけども。。 読み終わったあとの余韻に浸るのが好きなので、次々読み進められないんだよなぁ。だから極力短編は手に取らないようにしてるんだったわ。 すべての話に猫が出てくるけど、猫に癒されるというよりは人の死を考...

短編集。 読みやすくて、ひとつひとつの話があっという間に読み終えられるけども。。 読み終わったあとの余韻に浸るのが好きなので、次々読み進められないんだよなぁ。だから極力短編は手に取らないようにしてるんだったわ。 すべての話に猫が出てくるけど、猫に癒されるというよりは人の死を考えることが多かったかな。 最初の話、どなたかの感想で読んで気を付けたからセーフだったけど、予告無しに読んだら、年末の混雑するケンタッキー店内で号泣しかねなかった。。 あぶないあぶない(Ŏ艸Ŏ)

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2019/12/24

人前で読むには危険な1冊。 冒頭のミャァの通り道でいきなりうるっとさせられ、次の運河沿いの使わしめで完璧にノックダウン。 残秋に満ちゆくに約束の橋ときては、、、 猫ってなんて愛おしいんだろう。 うちの小梅さんをぎゅーっとしたくなったけど、絶対に嫌がられるのでやめたw

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2019/12/22
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

猫は苦手。でもこの本を読んで、猫と暮らすこともいいのかな、と思った。それくらい愛情あふれる文章。 最後の話、最後の伝言が一番よかった。

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2019/12/14

猫を題材にした、女性が主人公の7編の短編集。どの作品も静かな温かさに満ちていて心地よいが、喪失の物語でもある。天寿を全うしようとする猫、自分のもとでの使命を完了した猫、かつて関係のあった人が生を終えようとしている……。でもあふれる涙は悲しみのためではない。年末の疲れ、荒んだ気持ち...

猫を題材にした、女性が主人公の7編の短編集。どの作品も静かな温かさに満ちていて心地よいが、喪失の物語でもある。天寿を全うしようとする猫、自分のもとでの使命を完了した猫、かつて関係のあった人が生を終えようとしている……。でもあふれる涙は悲しみのためではない。年末の疲れ、荒んだ気持ちが癒されたような読後感だった。猫好きじゃなくても読んでほしい。

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2019/11/25

唯川さん、猫好きなんだなろうなぁとふつふつ思わせてくれる短編集。まさに、みちづれの猫。ゆく先々に猫がいて、救われてきた話たちがぎゅーっと詰まっている。 ミャアの通り道と、最期の伝言がうるっときた。猫だけでなく動物を飼ったことがある人は思わず泣いちゃうんじゃないかなぁ…。

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2019/11/04
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

いつもそばに猫がいた。 人生の大きな転機だったり、人生の最期の時であったり、あるいは、日常の日々であったり。 それでも猫がいたことで何かが変わったり、何かを乗り越えられたり、何かから救われたり。そんな日々を描いた短編。 猫がいてよかった。たぶん、きっと、ぜったいに猫がいて、よかった。 自分にとって、それは小さな犬だったけど、それでもやはり、自分の人生のある一時期、一緒に過ごした日々のことは今も心の中にきれいな色の宝物として残っている。時々取り出して、そっとながめたり、手のひらで握りしめたりする、そんな、宝物。

Posted byブクログ