みちづれの猫 の商品レビュー
ミャアの通り道 運河沿いの使わしめ 2編が好きです。 優しい気持ちで読むことができましたが、離婚や別離の話は気持ちが沈みます。 今は我慢している日々なので、勇気を出して新天地を生きていく女性たちを羨む気持ちもありました。
Posted by
猫好きな方には あるあるでしょう 温かく柔らかいもの 息をしているものが そばに居るだけ どれだけ癒されるか そんな癒しを 小説にのせてくれてます
Posted by
猫にまつわる7つの短編。 猫どころかインコ以外動物を飼ったことがない私。 猫って、ペットっていいものだなぁ。 ペットを飼っている人にとって 心の拠り所になる。 昔、兄弟姉妹がおらず、家族に恵まれなかった私。 猫を飼っていたら孤独も紛れたのかもな。 そんなことを思い出した1冊。
Posted by
「祭りの夜に」がおじいちゃんの立場を考えると切な過ぎる 猫ちゃん想いの唯川さんの愛のある短篇でした
Posted by
猫にまつわる短編集 猫が好きなので、タイトルと表紙に惹かれて借りた。 ネタバレしない程度で感想とあらすじを投稿しようと思う。 ・ミャアの通り道 実家で飼っていた猫の最後を看取る為に家族が集まるお話。家族を再び繋ぐという役目を終えて亡くなるミャアちゃんにボロ泣き ・運河沿いの...
猫にまつわる短編集 猫が好きなので、タイトルと表紙に惹かれて借りた。 ネタバレしない程度で感想とあらすじを投稿しようと思う。 ・ミャアの通り道 実家で飼っていた猫の最後を看取る為に家族が集まるお話。家族を再び繋ぐという役目を終えて亡くなるミャアちゃんにボロ泣き ・運河沿いの使わしめ あちこちの家を転々と移動して飼われる猫のお話。人生が上手くいっていない人の元で寄り添い、その人が元気になったら、別の家で飼われる。猫らしい、気ままだけど、人間を気遣う姿が健気で愛おしい。 ・陽だまりの中 息子と娘2人を持つ母親のお話。ある日突然31歳の息子が亡くなってしまい、喪失感に暮れているところにある女性が訪れる。その女性は亡くなった息子の子供を身ごもっていると言い、一緒に生活し始める。番の猫と、女性と過ごす暖かい日々だったが…。 メス猫の強かさに思わずクスリと笑ってしまった。 ・祭りの夜に 母方の祖父母の家を尋ねる主人公。祖母は認知症を患っていて、症状も進行しているようで、祖父のことを父親として接し、主人公のことは「さっちゃん」だと思っている。祖父母の暮らす村に昔から伝わる猫祭りの夜、祖母はたくさんの猫に付き添われながら、かつて恋心を抱いていた相手に会いに行くと言う。 介護職をしているので、認知症になりながらも少女の頃の思い出の中で生きている祖母の様子がとても可愛らしく思えた。 ・最後の伝言 主人公は、娘と共に猫アレルギーがあり、娘は大好きな猫を飼えない代わりにたくさんの猫のぬいぐるみを可愛がっている。 そんな主人公にはかつて、母親と自分を置いて出ていった父親がいた。父親は再婚していて、その再婚相手からある日、話をしたいと言われる。 渋々再婚相手と会って話をすると、父親が病にかかっていると言う。今の自分の幸せさを見せつけ、憎しみや怒りをぶつけようと父親が入院している病院に行く主人公。娘からお守りにと渡されていた鳴き声を上げる機能が壊れた猫のぬいぐるみを、父親の病室に忘れてしまう主人公。後日、父親が亡くなったという再婚相手からの手紙と共に、忘れていた猫のぬいぐるみが返されるのだが…。 最後のぬいぐるみの所でボロ泣きせずにはいられなかった。 ・残秋に満ちゆく 壮年期を迎えた主人公の元に、かつての恋人が現れる。今さら会って話すことなんてないと拒む主人公だったが… 1番最初に飼った猫の名前を、その猫が死んだあとも他の猫に引き継ぐのは、猫飼いあるあるだろう。 ・約束の橋 嫁いだ先で夫から暴力を受けながらも必死に耐える主人公。唯一の心の救いは、懐いてくれた野良猫で、野良猫と過ごすときが平穏だったが…。 橋の描写の意味が最後にやっと分かって、いい結末だと思った。猫の居ない生活は味気ない。とても共感だ。
Posted by
人生の様々な場面で、猫が寄り添ってくれて救われてきた女性達の物語。短編集です。 七編とも全部大好きなお話でしたが、『ミャアの通り道』が特に心に残りました。 「ミャアがそろそろ旅立ちそうです」 実家の猫の死期が近いと母から連絡をもらい、それぞれ散り散りに暮らしていた三兄妹が、...
人生の様々な場面で、猫が寄り添ってくれて救われてきた女性達の物語。短編集です。 七編とも全部大好きなお話でしたが、『ミャアの通り道』が特に心に残りました。 「ミャアがそろそろ旅立ちそうです」 実家の猫の死期が近いと母から連絡をもらい、それぞれ散り散りに暮らしていた三兄妹が、金沢の実家に帰ってくる。 弟は中二の頃ひどく荒れて、部屋に引きこもるようになる。家族が心配していたら、母がこう言う。「でも、ミャアのためにドアはいつも少し開けているさけ、その間は絶対に大丈夫」 そして、実際、弟は少しずつ心を開いて開く。 ミャアは家族みんなに見守られて逝ってしまった。でも、ミャアの通り道だったあの隙間は、決して閉じたわけではない。いつだって家族と繋がっている。 ミャアに自分の部屋に来て欲しくて、寒い冬でも、ちょっとだけ部屋のドアを開けておく。今日は私と一緒に寝てくれないかなぁ…と期待しながら。そのちょっとだけの隙間に、沢山の愛が込められ、ミャアの存在感も増す。 ペットへの愛情って、人間の中にある何かを必ず変えてくれる。 猫を飼った経験のある人にとって、そうそう、猫っていつだって見守っていてくれて、救ってくれるよなぁ、と共感しまくりの七編でした。
Posted by
猫にまつわるエピソード短編集。 どのお話も心にぽっと暖かくなる、そしてじんわりくるお話しでした。 猫飼いたいなぁ
Posted by
女の人生に寄り添う猫。しんどい時に寄り添ってくれたら、一生忘れないよ。なんだかなあ。人だってなかなかしてくれないのに、なんでそうしてくれるのかなあ。人だったり猫だったり、死の話もあるのに、悲しいだけじゃなくて何かストンと落ちて納得するの。一緒にいてくれてありがとう。どの話もそう思...
女の人生に寄り添う猫。しんどい時に寄り添ってくれたら、一生忘れないよ。なんだかなあ。人だってなかなかしてくれないのに、なんでそうしてくれるのかなあ。人だったり猫だったり、死の話もあるのに、悲しいだけじゃなくて何かストンと落ちて納得するの。一緒にいてくれてありがとう。どの話もそう思う。最後の話、橋のたもとで今までの猫たちが待っててくれるの、生き物と暮らした人には最高の終わり方だよなあ。残して行くのは心残りだから、どんなに辛くてもちゃんと見送って。
Posted by
7編の短編集。一つひとつが、心温まり、そして、ふと涙を誘う。暖かくて切なくて甘えん坊で気取り屋で、やっぱり猫っていいなぁ、と、改めて確認する。 どれも、甲乙つけがたいが、どれも涙が止まらない話ばかりでした。 「運河沿いの使わしめ」厄介ごとを抱えた家を渡り歩いていくという「猫」。そ...
7編の短編集。一つひとつが、心温まり、そして、ふと涙を誘う。暖かくて切なくて甘えん坊で気取り屋で、やっぱり猫っていいなぁ、と、改めて確認する。 どれも、甲乙つけがたいが、どれも涙が止まらない話ばかりでした。 「運河沿いの使わしめ」厄介ごとを抱えた家を渡り歩いていくという「猫」。それぞれの相手に寄り添って、一緒にいてあげる猫。そして、その子が立ち直ると、その子の前からいなくなり、次の「問題のある子」の前に現れるという。猫を見送る姿が、 「祭りの夜に」猫神様のお祭りの夜、認知症のおばあさんが少女時代に戻ったかのように、祭りに参加していく。それを見守るおじいさんの姿に。 「約束の橋」猫がいる。それだけで生活に活気が戻った。…、そして今、わかる。ミーコが私を生かしてくれたのだ。
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
猫が好きなのでとても楽しく殆どの話を読めた。一部、登場人物との世代の差による価値観の違いからなんとも言えない気持ちになったことと心理的な描写とはいえ猫が話し出したので少し気持ちが戻ってきてしまったが特に前半に好きなお話がまとまっていた。
Posted by