沈黙の目撃者 の商品レビュー
死体のそばにはビアマグ。下戸の被害者が毎日買っていたビールのロング缶。実はそのマグには秘密が…!今回の西澤ワールドの特殊設定は様々な用途のコップです。5つの短編は独立していますが、読み進むにつれ細かな設定が明らかになっていきます。初期の頃の西澤さんの特殊設定ものを思うと連作短編の...
死体のそばにはビアマグ。下戸の被害者が毎日買っていたビールのロング缶。実はそのマグには秘密が…!今回の西澤ワールドの特殊設定は様々な用途のコップです。5つの短編は独立していますが、読み進むにつれ細かな設定が明らかになっていきます。初期の頃の西澤さんの特殊設定ものを思うと連作短編の分インパクトは弱めかもしれませんが、設定がどのように活かされ、どんな隠された真実が明らかになるのか、夢中になって一気に読みました。今回は途中からAVを読まされてるレベルのえげつないエロがありますので、苦手な方はご注意ください。
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指定された飲み物を注ぐと死者が精神だけ蘇り生者と普通に会話する事が出来る謎のコップ。材料はその死者の遺骨。様々な特殊条件を踏まえたこのコップを軸に起きる事件が描かれる短篇集。なんだけど1話目2話目はコップ抜きでも成立しそうだし3話目4話目はエログロ要素が主体で事件は添え物的な感じ...
指定された飲み物を注ぐと死者が精神だけ蘇り生者と普通に会話する事が出来る謎のコップ。材料はその死者の遺骨。様々な特殊条件を踏まえたこのコップを軸に起きる事件が描かれる短篇集。なんだけど1話目2話目はコップ抜きでも成立しそうだし3話目4話目はエログロ要素が主体で事件は添え物的な感じ。最後でやっと2つの要素が上手く絡み合ったかなぁ。2話目「まちがえられなかった男」あとエロ満載だけど3話目「リアル·ドール」が良かった。同じ町が舞台で登場人物がクロスオーバーしていたり色々読み込み要素ありそうなのにちょっと残念。
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この作者のほとんどの作品を読んでいる自分は毎回「謎解き・真相は面白いけどとにかく文章や登場人物が気持ち悪い」という感想を抱いています。 この作品もまさしくその通りでした。 が、さらに悪いことに気持ち悪さが全面に押し出されておりどうしようもない作品でした。 性描写がひたすら気持ち悪...
この作者のほとんどの作品を読んでいる自分は毎回「謎解き・真相は面白いけどとにかく文章や登場人物が気持ち悪い」という感想を抱いています。 この作品もまさしくその通りでした。 が、さらに悪いことに気持ち悪さが全面に押し出されておりどうしようもない作品でした。 性描写がひたすら気持ち悪い。誉め言葉ではなく、誰が得するのかというレベルの描写。 そろそろこの作者を追うのは止めにしようかと思いました。
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死んだ人の骨で容器を作り、そこに飲み物を入れると死んだ人の魂が宿り、意思疎通が出来る。こういう特殊設定のミステリ短編集。 これはどうにも駄目だった。こんな設定なら死んだ人から犯人のヒントを聞けたりとか、倒叙物にしたりとか、ミステリとして膨らませそうな物だが、1話2話は設定が効いて...
死んだ人の骨で容器を作り、そこに飲み物を入れると死んだ人の魂が宿り、意思疎通が出来る。こういう特殊設定のミステリ短編集。 これはどうにも駄目だった。こんな設定なら死んだ人から犯人のヒントを聞けたりとか、倒叙物にしたりとか、ミステリとして膨らませそうな物だが、1話2話は設定が効いていたのに、3話はエロ、4話はグロ、最終話はエログロ。何だこれは!(+o+) 西澤さん、時々変化球を放ってくるけどねえ。今作は大暴投。何で1話2話のテイストを続けなかったのだろうなあ?
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2020.1.17読了。好みが分かれそうな、いわゆる西澤ミステリ。 ボクにとって「リアル・ドール」は年間ベスト級の衝撃度。 こんな作品は西澤さんくらいしか書けないかもしれません。
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とりあえず最後まで読みました。その自分の努力を褒めたいです。というくらい最後まで読むのが苦痛でした。荒唐無稽なのはいいのですが、何をこの小説で言いたいのか全くわからず。セックスの描写も気持ち悪いだけ。読まなくていい本です。
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ちょっとずつリンクする連作になってる。うまい。 飲み物をそそぐと死者の思念が宿る、死者の遺灰で作った器、という少しだけファンタジーが入ってるところがらしいなあ。
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図書館で偶然見かけた西澤保彦氏の最新作。西澤作品であり更に不気味な装丁に食指が動いた。 5編の連作短編集。そしてその設定がなんとも不条理。死んだ人間の魂を、飲み物を飲むための器に宿すことの出来る職人が存在し、そしてその器の中に注ぐ何らかの水分が、その魂が顕現するためのガソリンと...
図書館で偶然見かけた西澤保彦氏の最新作。西澤作品であり更に不気味な装丁に食指が動いた。 5編の連作短編集。そしてその設定がなんとも不条理。死んだ人間の魂を、飲み物を飲むための器に宿すことの出来る職人が存在し、そしてその器の中に注ぐ何らかの水分が、その魂が顕現するためのガソリンとなる、なんて奇妙過ぎる存在が前提としてあるのだ。魂が宿ると言っても会話が可能なだけで、その他の条件は読んで見て知るべき内容になっている。 その設定には一瞬戸惑ったが、それを絡めたミステリは面白いのだ。結構サクッと読めて尚且つ楽しめた。
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【収録作品】沈黙の目撃者/まちがえられなかった男/リアル・ドール/彼女の眼に触れるまで/ハイ・テンション 面白いのは設定だけ。
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遺骨を材料にして作られたビアマグ,そこにビールを注ぐと故人の意識が復活し,話すことができるようになる。その途中で液体を飲んでしまうと,何と故人の意識は…。運命にもてあそばれたボタンの掛け違いで微妙にもつれる事件の顛末。「特殊設定」ミステリの第一人者の手になる面目躍如の連作短篇集。
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