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黄金雛 の商品レビュー

4.2

45件のお客様レビュー

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  2. 4つ

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  3. 3つ

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2021/06/23

襲大鳳の背景に出ていた林大学頭の大学火災について描かれていた。 黄金の世代の源吾たちが火消になって間もない時期でもある。 若者の無鉄砲さそれを見守る親世代の心境にも触れられていた。 なお黄金雛は当時の源吾の二つ名である。

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2021/05/12
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

ベテラン火消の子世代がちょうど火消デビューしたての血気盛んな青年時代。将来有望な彼らは“黄金世代”と呼ばれていた。 源吾が“火喰鳥”の、勘九郎が“八咫烏”の雛… 皆が若く、それゆえに周りが見えなくなりがちな時代。 むむ、シリーズ最新刊まで読み終えていないうちに『零』を読んでしまった。 でも、そこに並んでたら手に取らずにいられませんがな。 本編シリーズも毎回熱くて面白いが、そこにさらに若さと青さが加わって、眩しいほど。そして、この危険な仕事を生き延びてきた親世代の思いも、また炭火のように深く熱い! 父・松永重内を侮り、時に罵倒すらしたことを、この後源吾はどれだけ悔やんだろう。 このシリーズの表紙は、ずっと男の背中のイラストが使われているが、重内の表紙はまた一段と口に出せない言葉を背負った背中だった。くぅ〜。 まだ可愛い武蔵、木登り上手な彦弥、そして少女時代の深雪などがちらっと登場するのもファンにはたまりません。 人は、日々の出来事、出会った人々、その時々の思いを全て撚り合わせて出来上がっていくのだな、と思う。 素晴らしい出来事に出会っても、あるいは酷い出来事に遭っても、その中から何を選んで自分の血肉にしていくのかは、自分で選んでいくものなのかな、と。 早く続きを読まねば!

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2021/05/08

親父さんが亡くなってしまう場面は、熱かった。まるで自分も火の中にいるようで、体中から汗が吹き出した。ついでに目からも……。

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2021/04/21

主人公が若かりし時の物語。駆け出しだからこそ出来る仲間との絆、前へ突き進める行動力に爽快感が感じ取れる。ストーリーに心が踊り、読み続けるにつれて「ハラハラ感」を感じることが出来た。全体的に心が震える熱い物語(*^^*)

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2021/02/04

〈羽州ぼろ鳶組〉シリーズ第10作にして「零」の表記が。 源吾がまだ駆け出しの火消し時代の、「若かりし日々」の物語。そのため所属もまだ飯田藩。 源吾だけでなく、加賀藩の大音勘九郎、八重洲河岸の進藤内記、町火消の漣次に辰一に秋仁も若い。 でもこの頃から辰一と秋仁は角突き合わせてい...

〈羽州ぼろ鳶組〉シリーズ第10作にして「零」の表記が。 源吾がまだ駆け出しの火消し時代の、「若かりし日々」の物語。そのため所属もまだ飯田藩。 源吾だけでなく、加賀藩の大音勘九郎、八重洲河岸の進藤内記、町火消の漣次に辰一に秋仁も若い。 でもこの頃から辰一と秋仁は角突き合わせていたのには苦笑い。 偉大な兄亡き後に八重洲河岸定火消を背負うことになった内記の重圧と責任の大きさには素直に大変だなと思う。それにしても内記のキャラクター、ちょっと違うような。『菩薩花』をもう一度読み返してみなくては。 偉大な身内と言えば勘九郎もそうで、この頃から最大の火消軍団だった加賀藩を纏め上げる父・謙八の迫力には逆らえない。 一方で源吾の父・松永重内は逆に迫力無し。せっかく火事場に一番乗りしたのに後から来た加賀鳶に消口を譲ってしまう体たらく。源吾は父が歯がゆくて仕方なく、ついつい父に反抗的に接してしまう。 みんな青い。火消になりたての彼らは手柄を立てたくて気持ちと体が逸って仕方ない。 大事なのは誰が消すかではなく、いかに速く消すか、そしていかに死人を出さないか。それが分かるのはもっと後になってから。そして組織を預かる立場になればさらに意識も変わる。 この作品の事件、またまた辛い。 冒頭は尾張藩火消百七十人が壊滅してしまうという痛ましい火事。それが何者かによる罠なのだから許せない。 その三年後、火事場見廻の役宅で火事が起こるのだが、強烈な毒の煙に包まれた現場は救出に入った火消たちも次々倒れていく。 あまりに無惨な有り様に、各火消頭たちは若手の火消たちに出動を禁じる。しかしそんなことで大人しくする源吾たちではなく、重鎮たちに隠れて事件を調べ次に狙われた家を張り込みまでして…。 親の心、子知らず。この言葉が何度も湧いてくる。 火消は憧れの職業、憧れの男。だから命を投げ出してでも火事場に飛び込み人を救い火を消す姿をみんな期待している。しかし若い命を散らすことが美化されるのもおかしい。 だけど若い彼らは憧れの火消の姿を追いかける。冷静な内記ですら様々な葛藤を抱いている。 この残酷な事件の犯人は彼らが憧れたあの人なのか。源吾の父・重内は火消失格なのか。そして次こそ火を消し人を救えるのか。 終盤は重鎮たちと若手たちのタッグでいつもの熱い男たちが見られ、同時にハラハラもしながら読んだ。 やっぱり源吾パパ、素敵な人だった。なのに…。 この先源吾も様々な紆余曲折がある。挫折もあれば再出発もある。この作品を踏まえてシリーズを読み直すとまた違う感慨があるかも。 終章、『火喰鳥』となった源吾が救った姫はもしかして? ちなみに『大学火事』を調べたら本当にあった火事らしい。実際の火事にこんな物語を作り上げるなんて面白い。

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2020/12/17

12月-17。4.0点。 羽州ぼろ鳶、第10弾。 源吾、大音勘九郎、辰一らが火消しデビューしたての時代。 尾張藩の火消しが、全滅する事態が発生。 その数年後、毒を発生させる火付けが発生し。。 面白い。源吾が憧れていた伝説の火消し、そして父親。 ラスト50頁は泣きながら読んだ。 ...

12月-17。4.0点。 羽州ぼろ鳶、第10弾。 源吾、大音勘九郎、辰一らが火消しデビューしたての時代。 尾張藩の火消しが、全滅する事態が発生。 その数年後、毒を発生させる火付けが発生し。。 面白い。源吾が憧れていた伝説の火消し、そして父親。 ラスト50頁は泣きながら読んだ。 次作も期待。

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2020/12/13

2020.12.12 憧れの辰一様の若い頃にも感動したし、意外にも下戸だという事実、それを恥じている事など知って、また新たな魅力発見でした。 黄金世代のみんなにも更に愛着湧いちゃったなぁ。 ぼろ鳶のみんなの事もさりげなく触れて、深雪との出会いで終章な所がさすが今村先生よね。 1つ...

2020.12.12 憧れの辰一様の若い頃にも感動したし、意外にも下戸だという事実、それを恥じている事など知って、また新たな魅力発見でした。 黄金世代のみんなにも更に愛着湧いちゃったなぁ。 ぼろ鳶のみんなの事もさりげなく触れて、深雪との出会いで終章な所がさすが今村先生よね。 1つ1つの積み重ねが未来につながってる、無駄な事なんてないんだなぁ。

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2020/11/27

活躍する火消したちの若い頃。若さゆえの……が いっぱい。若いなりの精一杯が周りを動かす。 今を生きる者しか目にすることは出来ないけれど、過去を生きた人の時間があったし、未来を生きる人の時間に続いていくのだと思うと嬉しくなる。 そして わかりあえない父子の絡みを解いてあげたいのに...

活躍する火消したちの若い頃。若さゆえの……が いっぱい。若いなりの精一杯が周りを動かす。 今を生きる者しか目にすることは出来ないけれど、過去を生きた人の時間があったし、未来を生きる人の時間に続いていくのだと思うと嬉しくなる。 そして わかりあえない父子の絡みを解いてあげたいのにという思いもつのる。

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2020/05/16
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

シリーズ第10弾は始まりの物語。 源吾が火消デビューを果たした若かりし頃、「黄金の世代」と呼ばれた同期の仲間達と共に懸命に奔走した日々を追う。 若さ故に心のままにがむしゃらに突き進む源吾達。 大人達のやり方が理解できず反発したり、言い付けに背いたり、とまだまだ"青い"。 あの「菩薩」の内記もぼやきながらも、心の奥を熱くするのだからよっぽどだ。 「火消はどんな命でも救うのだ。それが悪人であろうとも。たとえ己が死ぬことになろうとも」 「人の強さは、人の弱さを知ることだ。それを喰らって、人は強くなる」 父の遺した言葉は源吾を火消として、人として強くする。 これが源吾の、ぼろ鳶組の原点。 今では大御所のように偉そうにしている面々の、恥ずかしい"青い"時代が読めて嬉しかった。 そして迎えた終章。 また第1弾から再読したくなった。 要所要所で幼い頃のぼろ鳶組のメンバーがチラッと登場するのがこれまた嬉しい。 「解説」にもあったし、私も薄々感じていたことだけれど、ぼろ鳶組って『ONE PIECE』の「麦わらの一味」に似てる。

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2020/03/29

羽州ぼろ鳶組10巻目にしてなんと「零」。 若き日の源吾らの胸のすく活躍。 いつも江戸の地図を確かめながら読みます。

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