風神雷神 Juppiter,Aeolus(下) の商品レビュー
ついにローマに辿り着いた宗達とマンショらは教皇に屏風を見せる使命を成し遂げる。また、カラヴァッジョという宗達と似た絵師の弟子との出会い。たった九日間偶然その場に居合わせたことからこの物語は作られており、その夢物語が真実かどうかはさておき、はるばる遠き日本とローマをつなぐ風神雷神の...
ついにローマに辿り着いた宗達とマンショらは教皇に屏風を見せる使命を成し遂げる。また、カラヴァッジョという宗達と似た絵師の弟子との出会い。たった九日間偶然その場に居合わせたことからこの物語は作られており、その夢物語が真実かどうかはさておき、はるばる遠き日本とローマをつなぐ風神雷神の絵。魅入った。また実物の絵を見に行きたい。 39冊目読了。
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苦しい旅を経て、イタリアの法王に拝謁した四人と絵師の俵屋宗達は各地で歓迎を受け、視野を広げ、成長していく。 そろそろ日本に帰るという頃に原田マハは、カラバッチョと宗達を巡り合わせる。 そんな歴史があったら楽しいだろうな。 あっという間に読めた。凄いストーリーテラー。 みずみずしい...
苦しい旅を経て、イタリアの法王に拝謁した四人と絵師の俵屋宗達は各地で歓迎を受け、視野を広げ、成長していく。 そろそろ日本に帰るという頃に原田マハは、カラバッチョと宗達を巡り合わせる。 そんな歴史があったら楽しいだろうな。 あっという間に読めた。凄いストーリーテラー。 みずみずしい少年が苦しい旅を経て、大人になり、帰国してからの過酷な運命に、想像を巡らした。
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天正遣欧少年使節の四人に俵屋宗達が加わった大冒険をその一人原マルティノの視点から展開されていく。俵屋宗達が織田信長から直々に洋行を指示、当時の世界の中心都市ローマの様子を探れという発想はおもしろいと思ったが、空想が突飛すぎて最後まで馴染んでこなかった。華やかな欧州訪問と価値が、戻...
天正遣欧少年使節の四人に俵屋宗達が加わった大冒険をその一人原マルティノの視点から展開されていく。俵屋宗達が織田信長から直々に洋行を指示、当時の世界の中心都市ローマの様子を探れという発想はおもしろいと思ったが、空想が突飛すぎて最後まで馴染んでこなかった。華やかな欧州訪問と価値が、戻った日本ではキリスト教が禁忌となっており、使節の不遇なその後の生涯にも触れてほしかった。2023.1.1
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柳広志氏に続いて浜田マハさんの《風神雷神(ユピテル・アイオロス)》を手にとってみました。謎多き琳派の祖 俵屋宗達ならではの破格なストーリーです。 安土桃山時代の天正遣欧少年使節のロ-マ教皇との謁見、ダウィンチ、ミケランジェロの絵画との遭遇、そしてカラヴァジョとの対面、西...
柳広志氏に続いて浜田マハさんの《風神雷神(ユピテル・アイオロス)》を手にとってみました。謎多き琳派の祖 俵屋宗達ならではの破格なストーリーです。 安土桃山時代の天正遣欧少年使節のロ-マ教皇との謁見、ダウィンチ、ミケランジェロの絵画との遭遇、そしてカラヴァジョとの対面、西の画家と東の絵師との対面、こんなことが奇跡的にでもあったら‥‥、と想像してしまいます。浜田さんのストーリー展開は意外性あり楽しめます。
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こんなにも、胸が熱くなる本があったのか。 ついに下巻も読み終わった。 私の心に残るのは残念さだ。 この物語が終わってしまうのか。悔やむ。 原マルティノと俵屋宗達、そしてカラヴァッジョの長く短い夢物語をもっと、もっと見たかった。 彼らが老いて、その人生を終える瞬間に 誰の顔...
こんなにも、胸が熱くなる本があったのか。 ついに下巻も読み終わった。 私の心に残るのは残念さだ。 この物語が終わってしまうのか。悔やむ。 原マルティノと俵屋宗達、そしてカラヴァッジョの長く短い夢物語をもっと、もっと見たかった。 彼らが老いて、その人生を終える瞬間に 誰の顔がよぎったのか。 遠く文化も言葉も違う1人の友人を思ったのか。 その友人が生きる地に人生をかけて行った最良友を思い出したのか。 本当のところは誰もわからない。 ただ思うのは、俵屋宗達と原マルティノ、カラヴァッジョが本当に繋がっていたら私は彼らに挨拶をしたい。 あなたたちの素晴らしい絵は、何百年もの時を越えて見るものを得体の知れない感情にしてくれると。 命を燃やして描いた絵は、 誰かの心を焦がすほどに情熱的で愛されていると。 織田信長の時代から豊臣秀吉の時代では、生きる人たちはすごく大変だったと思う。 良いと言われたものを禁止され、殺されたり、隠し通したり、宗教で人生を左右された時代。 そんないっときの外交的な交友だったかもしれない。 けれどその思い切りと度胸があったから、 今の時代は豊かで素敵なものなんだと。 また見に行こう。建仁寺の風神雷神図屏風を。 そして3人に思いを馳せよう。 親愛なる絵師と宗教家に愛を込めて。
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今回も面白かった。 どんどんとマハさんの世界観に引きずり込まれていった。 使節団の少年達と宗達の関係。 もっと続きを読みたくなった。 ちゃんとした歴史や史実の内容は、 学校で習って、名前は聞いたことがあるなぁくらいで、正直全くと言って良いほど知らなかったです(・・;) で...
今回も面白かった。 どんどんとマハさんの世界観に引きずり込まれていった。 使節団の少年達と宗達の関係。 もっと続きを読みたくなった。 ちゃんとした歴史や史実の内容は、 学校で習って、名前は聞いたことがあるなぁくらいで、正直全くと言って良いほど知らなかったです(・・;) でも、だからなのか、私はとても物語の内容にどっぷりとハマってしまいました。 本当に使節団の少年達と宗達と、カラヴァッジョとが出会っていたら。。。 想像が膨らむ終わり方で、なんだかとてもワクワクした気持ちで読了できました。
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あまり期待しないで読んだが、「楽園のカンヴァス」と同じくらい面白かった。日本の美術には興味がなかったが、俵屋宗達見直したくなりました。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
下巻も面白かった〜! いよいよヨーロッパへ到着したとあって、レオナルド・ダ・ヴィンチ、ミケランジェロの素晴らしい作品との出会いは待ってました!という感じでした。作品については知っていても、スマホで画像出しながら読むとさらに楽しめました。 最後の少年との出会いは誰かと思ったらカラヴァッジョかぁ! ラスト現代に戻った時のエピローグはどうなるんだろうとそこも楽しみにしながら読み進めていたのですが、なんともあっさりでしたね。そこが星4になっちゃう理由です。 いや、でもさすがでした!アート好きはきっと楽しめます!映画化して欲しい!
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ローマへ旅に出た宗達らの旅路とカラヴァッジョとの邂逅を描く下巻。 レオナルド・ダ・ヴィンチの絵をはじめて見た瞬間、ミケランジェロの壮大な天井画、ローマ教皇の前で屏風絵が開かれる瞬間、食堂の壁を見上げ壁画を見つけた瞬間など、絵に「出逢う」瞬間がドラマティックで読ませる。 宗達もまた...
ローマへ旅に出た宗達らの旅路とカラヴァッジョとの邂逅を描く下巻。 レオナルド・ダ・ヴィンチの絵をはじめて見た瞬間、ミケランジェロの壮大な天井画、ローマ教皇の前で屏風絵が開かれる瞬間、食堂の壁を見上げ壁画を見つけた瞬間など、絵に「出逢う」瞬間がドラマティックで読ませる。 宗達もまた、数々の感動をもとに、ひとつの自分の絵を描きあげる。それが歴史を越えて受け継がれていくことの奇跡に心を揺さぶられる。
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初めて星⭐️マックスにしたかも。 2022年、私の中でベストオブベスト。 楽しませていただきました! まさか、あの時代のあの使節団の中に、あの絵師がいて、イタリアでそんな出会いがあったとは! 想像妄想夢膨らむ一大ストーリーに拍手しました。 河北新報にも連載されたんですね。 ...
初めて星⭐️マックスにしたかも。 2022年、私の中でベストオブベスト。 楽しませていただきました! まさか、あの時代のあの使節団の中に、あの絵師がいて、イタリアでそんな出会いがあったとは! 想像妄想夢膨らむ一大ストーリーに拍手しました。 河北新報にも連載されたんですね。 楽しいひととき、ありがとう
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