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風神雷神 Juppiter,Aeolus(下) の商品レビュー

4

186件のお客様レビュー

  1. 5つ

    57

  2. 4つ

    69

  3. 3つ

    46

  4. 2つ

    3

  5. 1つ

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2024/09/23
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

ローマへの道のラスト、教皇猊下との出会いのシーンはとても素晴らしかった。何度も挫けそうになり、命の危険さえもあり、それでも諦めずに目指した場所は、あまりにも美しい絵画で彩られている。絵師の宗達じゃなくても感動モノだと思った。ただそこから先のカラヴァッジョとの出会いからがちょーっと雑と言うか、旅の消化試合みたいになってしまったのが残念。タイトルの風神雷神も、かなり重要なポジションではあったものの、宗達が描いた風神雷神図そのものには関わらなかったのも残念ポイントだった。どうやって宗達は帰国し、どんな気持ちで絵師の仕事を続けたのか。贅沢を言うならそこまで読みたかった。

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2024/09/14

下巻を読了。少年絵師の俵屋宗達が天正遣欧少年使節団に従い航海の苦難を乗り越えてローマに到着する。使節の少年たちと宗達がイタリア各地を歴訪するストーリーが波瀾万丈で抜群に面白い。ミケランジェロやダヴィンチの名画、少年時代のカラヴァッジョまで登場するのでルネサンス期の絵画が好きな方な...

下巻を読了。少年絵師の俵屋宗達が天正遣欧少年使節団に従い航海の苦難を乗り越えてローマに到着する。使節の少年たちと宗達がイタリア各地を歴訪するストーリーが波瀾万丈で抜群に面白い。ミケランジェロやダヴィンチの名画、少年時代のカラヴァッジョまで登場するのでルネサンス期の絵画が好きな方ならより楽しめると思う。日本の神(風神雷神)と西洋の神(ユピテルとアイオロス)との関わりも興味深い。個人的には上中下の3巻にして俵屋宗達の帰国後の活躍まで描いて欲しかった。

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2024/09/07

数ある名画を残した巨匠たちとの出会い、やりとりが歴史的瞬間を目撃しているようで、終始ストーリーに没頭していた。

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2024/09/02

前半は歴史を忘れていた私にとっては日本史の復習で眠くなることもあったけども、後半から下にかけてすごくワクワクした。宗達が最後の晩餐を見た時の場面がすごく好きだった!原田マハさんの本を読んでから美術館に行く流れがたまらなく好きな最近です

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2024/09/04

これを読み終え、 無性に風神雷神図屛風をこの目で見たい欲望にかられ 嫌がる家族を説得し 大枚をはたき はるばる京都に足を運ぶも 結局見れなかったという 願えば叶うと自己啓発本に書いてありそうなことを 見事に裏切ってくれた思い出の一冊。

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2024/07/30

安土桃山時代の少年使節団である伊藤マンショらがローマ教皇に会いに行くところから始まる。 物語は語学に優れ、旅を日記に遺した原マルティノと絵師、俵屋宗達を中心に展開する。 ミラノで後に有名になるカラバッジョと出会ったり、ダヴィンチやミケランジェロの絵に衝撃を受けるところなどが描...

安土桃山時代の少年使節団である伊藤マンショらがローマ教皇に会いに行くところから始まる。 物語は語学に優れ、旅を日記に遺した原マルティノと絵師、俵屋宗達を中心に展開する。 ミラノで後に有名になるカラバッジョと出会ったり、ダヴィンチやミケランジェロの絵に衝撃を受けるところなどが描かれる。 宗達に関しては不明な点が多く、作者のローマに行ったのではないかという想像で描かれている。

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2024/07/28

俵屋宗達、天正遣欧少年使節、名を馳せた画家との関係。果たしてここに描かれているのが史実ではないだろうとは思うが、それにしても夢、物語を存分に楽しませてくれる1冊であった。

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2024/07/17

1日で上下巻読み終わった。 するすると読める。 歴史は証拠がない部分を仮説で組み立てる面白さがある、といった旨が書かれているが本当にその通り。 文献や作品が少ない俵屋宗達に纏わるエピソードを、同時代の織田信長や天正遣欧少年使節、切支丹、メディチ家と絡めて展開されていく様子が楽しか...

1日で上下巻読み終わった。 するすると読める。 歴史は証拠がない部分を仮説で組み立てる面白さがある、といった旨が書かれているが本当にその通り。 文献や作品が少ない俵屋宗達に纏わるエピソードを、同時代の織田信長や天正遣欧少年使節、切支丹、メディチ家と絡めて展開されていく様子が楽しかった。

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2024/05/25

前から読みたかった原田マハさんの小説。 狩野派・琳派。俵屋宗達。 同時代を生きたルネサンスからバロックの絵師たち。 大航海時代がつなぐ。 少年たちの描き方が漫画的で好きではないのだが、終盤の迫力は良かった。

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2024/03/30
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

エピローグの彩の気持ちがまんま原田マハさんの気持ちなんだろうな。 こうだったらいいな、を大胆に小説にした感じですね。 実際はどうだったんだろうって気になるタイプなので、もっと答え合わせ解説がほしい〜。 原田マハ公式HPの、マハの展示室『風神雷神』インタビューとか、トークイベント「いまひとたびの『風神雷神』」を読んですこしスッキリ。 ほんとうに織田信長が「ローマの洛中洛外図」を命じたなら、なんていうロマンだろうと思うし、宗達とか永徳が描いたそれを見てみたいって思う。 こんど皇居の三の丸尚蔵館に永徳の『唐獅子図屏風』を、京都の養源院に宗達の『白象図』『唐獅子図』をみにいこう。 天正遣欧少年使節が教皇に献上した永徳の屏風は現在は行方不明なのか。これもいつかみつかるといいなぁ。信長の安土城や、京の南蛮寺がほんとうに描かれているんだろうか、、ロマンだー。

Posted byブクログ