ザ・ロイヤルファミリー の商品レビュー
タイトルと装丁からイメージしてた物語とは全く違うものだったけど、めちゃくちゃ面白かった!何度胸が熱くなったことか…我慢出来ずに一気読み。
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競馬愛に満ちた作品。読む前に筆者がゲストの「競馬場の達人」を見ていたので尚更そう感じた。オーナーは金子真人と近藤利一がモデルか。ジョッキーは川田あたりかな。 あまりにも競馬が好きすぎて文章が先走ってしまっている感じで余裕がないのが今一つか。サラッと最後にロイヤルファミリーが凱旋門...
競馬愛に満ちた作品。読む前に筆者がゲストの「競馬場の達人」を見ていたので尚更そう感じた。オーナーは金子真人と近藤利一がモデルか。ジョッキーは川田あたりかな。 あまりにも競馬が好きすぎて文章が先走ってしまっている感じで余裕がないのが今一つか。サラッと最後にロイヤルファミリーが凱旋門賞勝ってたりしますが。この雰囲気の古馬が勝てるレースではないな。まあ私も競馬好きなので何やかやいいながら面白かったですけどね。
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競馬小説。 海外の作家が書いた競馬小説は読んだことがあるが、日本の作家が書いたものを読むのはこれが初めて。 親子二代にわたって活躍する競走馬と馬主。 種牡馬は何頭もの子供を産むので、それらも複雑に二組の二世馬主に操られる。 日本を代表するような馬を手に入れて、思い入れにある競馬場...
競馬小説。 海外の作家が書いた競馬小説は読んだことがあるが、日本の作家が書いたものを読むのはこれが初めて。 親子二代にわたって活躍する競走馬と馬主。 種牡馬は何頭もの子供を産むので、それらも複雑に二組の二世馬主に操られる。 日本を代表するような馬を手に入れて、思い入れにある競馬場で最高のレースに向かい合う。
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主人公は税理士である人が父親の死を持って転職したのがなんと秘書。 山王ファミリーの人材派遣会社の社長で馬主。そこから始まったロイヤルとつく馬とその家族2代にわたる話であるが、まあ、主人公の恋愛も長きにわたり、その馬も子供のGIレース優勝までの道のりの物語で、宿敵も出てくるわ、外国...
主人公は税理士である人が父親の死を持って転職したのがなんと秘書。 山王ファミリーの人材派遣会社の社長で馬主。そこから始まったロイヤルとつく馬とその家族2代にわたる話であるが、まあ、主人公の恋愛も長きにわたり、その馬も子供のGIレース優勝までの道のりの物語で、宿敵も出てくるわ、外国馬もあるわで結構盛り沢山。ちょっと長きしもあらずだが、まあまあ話としてはほのぼのまでしてハッピーエンドでよかった。ただキレはない。
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いやぁ、馬が走る姿って本当に美しいよね。なんていうか、一つの完成形というか、ある意味神々しいというか。 競馬っていうと「ギャンブル」とか「おじさんの趣味」とか思いがちなんだけど、いや、まぁたしかにそうなんだけど、それでもそれと別物としてとにかく馬の走る姿は美しい。 競馬は動物虐待じゃないか、という話もあるけれど、多分、馬は走るのが好きなんだと思う。そこに「勝ち負け」という意味はないとしても。 けれどそこに大きな意味を持たせてしまうのが人間、とくに馬を所有する馬主(ばぬしじゃなくうまぬしと呼ぶらしい)たち。 眼が飛び出るほどのお金を払って馬を買い、世話をし、そして走らせる。 費やした分、回収しなきゃならないからそりゃぁ必死にもなるでしょう。けど必死になってしまうようじゃ、馬主としてダメなんだろうな。 馬主として必要なモノ。資産、年収、あとは、馬を見る眼?スタッフを集める人望? そういうもろもろを全く持たずして一代限りの馬主となった大学生耕一と、ひょんなことから馬主のマネージャーとして働くことになったクリス(栗須)の物語。 シングルマザーとの暮らしから一気に華々しい世界へと放り込まれた耕一のとまどいと変化と進化。そりゃそうなるよね、という流れの中でずっと変わらずに自分を支え続けてくれたクリスの存在、大きいよね、これは。どんなことがあっても裏切らない男。絶えずそばにいて支えてくれる男。 婚外子として成長し、場違いにもほどがある世界に引っ張り込まれた中で、多少の寄り道はあれど道を誤らず生きていけたのはひとえにクリスがいてくれたからこそ。 やはり人が生きていく中で一番大切なのは「ヒトとの縁」ってことなんだな。
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小説新潮に連載され書籍化が待たれた一冊。ブラッドスポーツである競馬の世界を背景に、家族・血族の物語が織りなされていく。戯画的で読みやすく、読むそばから配役を考えたくなる面白さ。競馬にまつわる知識も身につくし読後感がとてもさわやか。
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