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十三の海鳴り の商品レビュー

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2023/06/14

鎌倉後期、後醍醐天皇と大塔宮が討幕を企てているとき、遠く津軽、蝦夷にて勃発した安藤氏の乱を題材としている。 古の時代より、表舞台の歴史にはあまり出てはこないものであるが、和人と蝦夷との闘いは、延々と続いている。 本書は、安部龍太郎氏の南北朝時代三部作の完結編。知られていない歴史に...

鎌倉後期、後醍醐天皇と大塔宮が討幕を企てているとき、遠く津軽、蝦夷にて勃発した安藤氏の乱を題材としている。 古の時代より、表舞台の歴史にはあまり出てはこないものであるが、和人と蝦夷との闘いは、延々と続いている。 本書は、安部龍太郎氏の南北朝時代三部作の完結編。知られていない歴史にスポットを当てており、力作と言える。

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2021/05/21

自分の歴史理解力では、ちょっと難しすぎました。 京都や鎌倉を中心とした話はたくさんありますが、東北や蝦夷あたりはどうだったのかな、と興味があったのでアイヌの話がもっとあると良かったと思いました。 それぞれの思惑が漠然としているようで、イメージがつかみづらく、最後は超人的なやり...

自分の歴史理解力では、ちょっと難しすぎました。 京都や鎌倉を中心とした話はたくさんありますが、東北や蝦夷あたりはどうだったのかな、と興味があったのでアイヌの話がもっとあると良かったと思いました。 それぞれの思惑が漠然としているようで、イメージがつかみづらく、最後は超人的なやりとりが、ファンタジーっぽく思えて仕方ありませんでした。 終わり方は良かったので、さわやかな読後になりました。

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2020/01/28

なんだろう、このがっかり感。出だしは骨太の津軽、蝦夷の物語で期待できると思ったら、途中からテレパシーで話し始めるは、敵味方がさっぱりわからなくなるは、主人公は結局何も考えてないわで、もう後半は義務として読んだのみ。こういう阿部龍太郎作品を読みたいわけじゃないんだけどな。

Posted byブクログ

2020/09/18

古く“蝦夷”と呼ばれた東北地方北部の勢力に属した人達の物語だ。何か「北の国の伝説の英雄譚」という浪漫溢れる物語だった…「浪漫溢れる物語」というように感じたが、他方で何となく思う以上に海上交易が盛んだった中世の東北地方北部や北海道という考察も反映されていて、非常に興味深い内容を含ん...

古く“蝦夷”と呼ばれた東北地方北部の勢力に属した人達の物語だ。何か「北の国の伝説の英雄譚」という浪漫溢れる物語だった…「浪漫溢れる物語」というように感じたが、他方で何となく思う以上に海上交易が盛んだった中世の東北地方北部や北海道という考察も反映されていて、非常に興味深い内容を含んでいる。 作中には「蝦夷」と呼ばれた人達の流れを汲む東北地方北部の勢力に属する人達、鎌倉時代以降に東北地方に入った武士の流れを汲む人達、交易のパートナーとなっているアイヌ、そのパートナーとなっている人達に対峙するアイヌ、更に全国に倒幕の挙兵を募る後の大塔宮や彼に惹かれる各地の人達という多彩な人士が登場する。 ハッキリ言えば、これまでの“時代モノ”の小説等で、新九郎が取上げられている例は思い当たらず、更にこの鎌倉幕府が滅びて行く少し前の東北地方北部というような事柄が題材になっている例も思い当たらない。そういう「新天地!!」を拓いた、浪漫溢れる作品だと思った。入手して、一気に読了に至ってしまった…なかなかに愉しいので、広く薦めたい!

Posted byブクログ