太陽はひとりぼっち の商品レビュー
「さよなら田中さん」の花実ちゃん母娘のその後を描く第二弾。とても面白かったです。 特に、最後の「オーマイブラザー」は短いストーリーなのに、驚いたり悲しんだり、最後には涙が出そうになったり…頭の中で絵が浮かんできて本当に惹きつけられました。読み始めたときにはわからなかったけど、まさ...
「さよなら田中さん」の花実ちゃん母娘のその後を描く第二弾。とても面白かったです。 特に、最後の「オーマイブラザー」は短いストーリーなのに、驚いたり悲しんだり、最後には涙が出そうになったり…頭の中で絵が浮かんできて本当に惹きつけられました。読み始めたときにはわからなかったけど、まさか木戸先生のお話だったなんて! 続編の「私を月に連れてって」も読んでみたいです。
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「さよなら、田中さん」に続く この本。花実さんは中学生になった。 でも、花実さんもお母さんもブレなくて とてもよかった。 それに、「太陽はひとりぼっち」という タイトルに絡めて、太陽にまつわる話が それぞれの章で出てくる。 上手だなぁ。 さよなら、田中さんにも出てきた 信也君...
「さよなら、田中さん」に続く この本。花実さんは中学生になった。 でも、花実さんもお母さんもブレなくて とてもよかった。 それに、「太陽はひとりぼっち」という タイトルに絡めて、太陽にまつわる話が それぞれの章で出てくる。 上手だなぁ。 さよなら、田中さんにも出てきた 信也君と木戸先生の話、 サブキャラだけど、丁寧に描写されて いて、ますます思い入れが深くなる。 花実さんの周りには素敵な人がたくさんいる んだな。花実さんがいい子だからだな。 まだ、続編あるっぽい。 読んでみよう。
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2024「太陽はひとりぼっち」読了。すべての人の人生はドラマだと実感させられた。登場人物たちの毎日と過去が上手に絡み合い、それぞれのドラマが繋がっていく。爽快なストーリーというわけではないけれど、小さな気づきや小さな学びが少しずつ積み重なっていくような達成感が心地よい。「太陽はひ...
2024「太陽はひとりぼっち」読了。すべての人の人生はドラマだと実感させられた。登場人物たちの毎日と過去が上手に絡み合い、それぞれのドラマが繋がっていく。爽快なストーリーというわけではないけれど、小さな気づきや小さな学びが少しずつ積み重なっていくような達成感が心地よい。「太陽はひとりぼっち」「神父は生き方」「食器棚の奥の骸骨」などなど。印象的なセリフも多く、穏やかさを楽しみながらも考えさせられる一冊だった。
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花ちゃん母娘を描いた「さよなら、田中さん」の続編。 とても面白い。 1番印象に残ったのは「神様ヘルプ」に描かれる三上君のその後。 三上君は全ての中学校受験を落ち、母親から疎まれ山梨の寄宿舎付きのミッション系の学校に入れられてしまう。 三上君自身、母親から疎まれているかも知れない...
花ちゃん母娘を描いた「さよなら、田中さん」の続編。 とても面白い。 1番印象に残ったのは「神様ヘルプ」に描かれる三上君のその後。 三上君は全ての中学校受験を落ち、母親から疎まれ山梨の寄宿舎付きのミッション系の学校に入れられてしまう。 三上君自身、母親から疎まれているかも知れないと気がついていることを心の奥に隠す。 ここには自分の意志で来ていて、やり甲斐も見つけた。家族と離れても寂しくなんかないんだ。母親から遠ざけられたのではなく自分が選んだんだ、と自分を納得させている。 そんな腹をくくっている三上君なのに花実にあったとたん気持ちがぐらつく。三上くんがいじらしく思えてきた。 すっかり鈴木ルリカさんのファンになってしまった。
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要所要所で花実が思い出す小学生の時の担任の木戸先生の言葉がよかった。変わり者で花実だけが、真剣に受け止めていた言葉の数々。 そんな先生の兄弟の話『オーマイブラザー』が、とてもよかった。どんな風に変わっていても、生きているってことがとても大事だということを改めて思った。そして、花実...
要所要所で花実が思い出す小学生の時の担任の木戸先生の言葉がよかった。変わり者で花実だけが、真剣に受け止めていた言葉の数々。 そんな先生の兄弟の話『オーマイブラザー』が、とてもよかった。どんな風に変わっていても、生きているってことがとても大事だということを改めて思った。そして、花実が覚えていた言葉の数々と結び付いた。 花実のとんでもないおばあちゃんは、過去のすさまじさの結果の孤独を「太陽は、いつもひとりぼっちだ」と言ってのける。あの羽毛布団は自分が出ていったあとのために買ったように思えた。そのおばあちゃんに心身ともに傷つけられた子どもだったお母さんが、お餅が好きな理由が切なかった。親が思うよりも子が親を思う気持ちは、案外大きいと気づかされた。 友達の佐知子も、花実と友達で救われていた。そして三上くんのことも、色々と考えさせられた。 鈴木るりかさんには、今回も教わることが多かった。すごいな、本当に。
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帰ってきた田中さん! 鈴木るりかさんが、14歳の時に書いた「さよなら田中さん」。極貧の母子家庭でありながら、笑いながら逞しく生きる小学生の田中花実とそのお母さんの話であったが、その田中さんが中学生になった。るりかさんが高校一年生で書いたこの「太陽はひとりぼっち」。 中学校の制服一...
帰ってきた田中さん! 鈴木るりかさんが、14歳の時に書いた「さよなら田中さん」。極貧の母子家庭でありながら、笑いながら逞しく生きる小学生の田中花実とそのお母さんの話であったが、その田中さんが中学生になった。るりかさんが高校一年生で書いたこの「太陽はひとりぼっち」。 中学校の制服一式は公立でも7万円もするのだそう(体操着や鞄も合わせると12万円)。確かにうちの子の学校でも「そんなに!」と思ったが、東京の相場は段違いに凄いな。田中さんのお母さんは、「イートン校の申し込み用紙間違ってもらってきたのかいな」という。仲良くしている大家さんが親戚の子のお古をもらってきてくれたのだけど、それが隣の中学校の制服。お母さんは「制服なんてどこのも同じようなものじゃないの。パッと見には分からんて」なんて言っていたが、何と!何とか新品を揃えてくれた。それでも「なんかあった時のために四中(隣の中学校)の制服もとっておこう」なんていうものだから、田中さんは何がなんでも三中(自分の行く中学校)の制服を大事にせねばと決意した。 中学校で新しく出来たお友達の家に招待されたとき、お母さんは張り切ってとっておきの「不祝儀」のお菓子を大家さんは仏家用に育てていた菊の花をお土産に持たせてくれた。それもアブラムシがあちこちについたヤツ…。相変わらず、田中さんのお母さんとその仲間は抱腹絶倒(^◇^) そのお友達の家はとってもお金持ちの様子。だけどなんか様子が変。家族写真には2種類あり、一枚は佐知子ちゃんが一緒に写っていて、もう一枚は佐知子ちゃんだけ写っていないもの。その日佐知子一人が留守番していたのは他の家族全員で祖父母の家に行っているからということ。聞くと、佐知子のお母さんは再婚で佐知子は連れ子で、今のお父さんと血の繋がっている妹のほうばかり祖父母が可愛がり、母も祖父母に気を使うので、佐知子ちゃんには居場所がないとのこと。 一見恵まれているようで居場所がない佐知子ちゃんとお金も父親もないけれど、居場所はしっかりある田中さん。 そして、田中さんにもなんとおばあちゃんがいることが分かった。それは、ある日マンションの前でタバコを吸っていたドグロのような怖い顔をした下品なおばあさん。お母さんの所に「仕送り」を「取り立て」にきたとんでもないおばあさん。その実の母親に会ったお母さんは体調を壊して涙を見せた。そして、その母親にどれだけ虐待され、置き去りされてきたか語った。死んだと思ったほうが楽だから死んだと思っていたのに忘れたころにやってくると。 お母さんは花実が生まれてくれて、やっと憧れていた「お母さん」になれた、「花実お母さんにしてくれてありがとう」と言った(;_;) 居場所があるかないか。冷たい人と温かい人。だけどそれだけでは割り切れない。大家さんの息子である「元神童、現ニート」の賢人は花実に言った。「そういうふうにしか出来ない人もいる」と。 ドグロおばあちゃんはお母さんから無事3ヶ月分の仕送りを受け取るとさっさと荷物をまとめて出で行ったが、その帰り際、花実が呼び止めて「帰るところはあるのか」と聞くと「帰るところなどない。太陽はひとりぼっち」だと言った。 居場所がないのにも種類がある。花実の小学校の同級生で全ての私立中学校の受験に落ちたからと家から追い出されるように山梨の寄宿舎付ミッションスクールに入られた三上くんは「神父になりたい」という夢に目覚めたのに、夏休みに彼を帰省させた家族は彼の本当の中身を認めようとしないまま、わざと明るく接した。 花実の小学校の時の「オカルト好き」で有名だった木戸先生のお兄さんは本当の自分の居場所へ行くため、誰にも言わず、パラレルワールドへ旅立ったのだった。 鈴木るりかさんすごいな。文書力だけではなく、本当の居場所とか、本当はみんな一人ぼっちだけど、太陽みたいに輝けることとかあの若さで書けるなんて。 私は歳をとっているからこの小説の言わんとすることは理解は出来る。だけど、やっぱり鈴木るりかさんの若さでないと書けない小説だと思う。歳をとったら、神経が鈍くなって楽に生きられてしまうから、感じたものをるりかさんのように繊細にキャッチ出来ないと思う。若い時は自分以外の人のことなんて分かんなかったし。ダメだな。 田中花実ちゃんの成長を見たいな。
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絶対に読んでほしい。鈴木るりかさん、すごいよ 前作「さよなら、田中さん」で花ちゃんのお母さんが虐待されて亡くなった子供のことを記録していた理由がなんとなくわかって、胸がキュッと締め付けられた。 題名の「太陽はひとりぼっち」と言うのがすごくいいなと思っている。孤独感を感じた時、...
絶対に読んでほしい。鈴木るりかさん、すごいよ 前作「さよなら、田中さん」で花ちゃんのお母さんが虐待されて亡くなった子供のことを記録していた理由がなんとなくわかって、胸がキュッと締め付けられた。 題名の「太陽はひとりぼっち」と言うのがすごくいいなと思っている。孤独感を感じた時、太陽もひとりぼっちだと思えると、少し孤独感が薄れる気がする。 やっぱり鈴木るりかさんの本ってすごいなって思った。このクオリティを16歳で書いたと知り、かなりの衝撃を受けた。(すごすぎだろ……)
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鈴木るりかの太陽はひとりぼっちを読みました。 鈴木るりかの本を二冊借りてあったので、古い方からと読み始めました。 三部作で、タイトルの太陽はひとりぼっちと神様ヘルプとオーマイブラザーです。 太陽はひとりぼっちは主人公の花中学一年生はパワフルなお母さんと二人で暮らしていたのですが、...
鈴木るりかの太陽はひとりぼっちを読みました。 鈴木るりかの本を二冊借りてあったので、古い方からと読み始めました。 三部作で、タイトルの太陽はひとりぼっちと神様ヘルプとオーマイブラザーです。 太陽はひとりぼっちは主人公の花中学一年生はパワフルなお母さんと二人で暮らしていたのですが、死んだと聞かされていたお祖母さんが突然現れます。 神様ヘルプは神学校に入れられ突然神に目覚めた中学生の話。 オーマイブラザーは優秀な兄が突然いなくなった話ですが、どれもほのぼのした話して結構良かったです。 鈴木るりかが高校一年の時の作品のようで、デビューは12歳でその時の作品がさよなら、田中さん。 10万部のベストセラーで翻訳されて海外でも人気とか。 これも読んでみないと。
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『さよなら、田中さん』の続編。 「太陽はひとりぼっち」「神様ヘルプ」「オーマイブラザー」の3話収録。 中学生となった田中花実の前に続々現れる人達。 ある日は見知らぬビジネスマン、また別日には痩せた老婆、前作で毒親の母親から山梨にある全寮制のカトリックスクールに送られた三上君...
『さよなら、田中さん』の続編。 「太陽はひとりぼっち」「神様ヘルプ」「オーマイブラザー」の3話収録。 中学生となった田中花実の前に続々現れる人達。 ある日は見知らぬビジネスマン、また別日には痩せた老婆、前作で毒親の母親から山梨にある全寮制のカトリックスクールに送られた三上君、そして今回初登場の友人・佐知子。 随所にユーモアを織り交ぜながらも、登場人物達が抱える苦悩と闇の部分が描かれている。 本作では引き籠りの賢人や花実のお母さんの秘密を知りホロリと来る場面も。 佐知子の未来が明るいものであります様にと願いながら読了。
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母子家庭の花。お母さんは貧乏だけど明るく豪快。 気は心が口癖で貧乏な暮らしを笑い飛ばす。 花の友達の佐知子はお金持ちの家だけれど、母が再婚。血のつながらない妹だけ溺愛する祖父母がいて家には居場所がない。ニートをしながら飄々と暮らす隣に住む賢人もあらぬ噂をたてられ親友と引き離された...
母子家庭の花。お母さんは貧乏だけど明るく豪快。 気は心が口癖で貧乏な暮らしを笑い飛ばす。 花の友達の佐知子はお金持ちの家だけれど、母が再婚。血のつながらない妹だけ溺愛する祖父母がいて家には居場所がない。ニートをしながら飄々と暮らす隣に住む賢人もあらぬ噂をたてられ親友と引き離された悲しい過去をもつ。 明るいお母さんには自分を愛してくれなかった実母との辛い思い出があり。 小学生でデビューしたとは思えない、リアルで複雑な人間の暮らしや想いの描写。頭のよい人しか書けない、心に響く言葉も学校の先生の言葉としてさりげなくちりばめられている。
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