太陽はひとりぼっち の商品レビュー
『さよなら、田中さん』の続編。2冊目。 賢人が引きこもることになった中学時代のある事件の話 突然現れた嫌なおばあちゃんだったタツヨ 中学から友達になった佐知子 『さよなら、田中さん』で地元の私立中学に全部落ち、地方のキリスト教系の中学校に入寮することになった三上くん 小学校...
『さよなら、田中さん』の続編。2冊目。 賢人が引きこもることになった中学時代のある事件の話 突然現れた嫌なおばあちゃんだったタツヨ 中学から友達になった佐知子 『さよなら、田中さん』で地元の私立中学に全部落ち、地方のキリスト教系の中学校に入寮することになった三上くん 小学校時代の担任だった木戸先生のお兄ちゃんの話 鈴木るりかさんの中学生とは思えない、深みのある感性で描かれる人間ドラマが面白い
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これまでに登場したキャラクターにも焦点をあて、るりかワールドに奥行きをもたらす本作。噛みごたえのある内容に、大満足の感想です。シリーズものとしても、今後の展開が楽しみ。
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もう、すっかり私は鈴木るりかさんのファンになってしまいました。 『さよなら、田中さん』の続編です。 前作では主人公の花実は小6、今作は中1。 たった一年だけど、この時期の一年は大きい。 そして、前作から二年たっての発売なので作者も14歳から16歳へと成長しているということでしょう...
もう、すっかり私は鈴木るりかさんのファンになってしまいました。 『さよなら、田中さん』の続編です。 前作では主人公の花実は小6、今作は中1。 たった一年だけど、この時期の一年は大きい。 そして、前作から二年たっての発売なので作者も14歳から16歳へと成長しているということでしょうか? 前作もとても面白く読んだけれど、今作は花実の成長と作者の成長が重なって、前作よりも成熟した物語になっていたと思いました。 前作ではどんなに辛いことが起きてもガハハと笑って楽しく毎日を過ごしていた花実親子が印象的だったけれど、今作では花実の母と祖母の確執や、大家さんの息子がニートになった経緯などが描かれています。 世の中には時間が経ってもどうにもならないこと、どうしても埋められない溝がある。自身の中にある欠けた部分に気付いていても、それと付き合っていくしかない人もいる。 前作と同じくユーモアたっぷりに描きつつも内容はとてもシリアスでした。 前作にも登場した三上くんのその後や、木戸先生の過去の短編もあり、読み応えたっぷりの一冊。 鈴木るりかさん、これからも追い続けていきたい作家さん。推していきますよー!
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しまった。。。 さよなら、田中さん を読まずして、こちらを先に読んでしまった。 多分前作を読んでいたら、全く違う感想になったのだろうなぁ。。。。 いやでもしかし、読んでなかったが良い作品だった。 それぞれに沢山の悩みを抱えた人物が沢山登場するのだが、どの話に出てくる人も、み...
しまった。。。 さよなら、田中さん を読まずして、こちらを先に読んでしまった。 多分前作を読んでいたら、全く違う感想になったのだろうなぁ。。。。 いやでもしかし、読んでなかったが良い作品だった。 それぞれに沢山の悩みを抱えた人物が沢山登場するのだが、どの話に出てくる人も、みんな前向きで美しい。 これがこの作者様の魅力なのだろうなぁ。 木戸先生、よく出てくるなぁと思ったら、最後の短編で木戸先生が。 こんな展開もとても素敵。 そして、えーーー!!そんな落ち!?って、どこかほっこり(^-^) 作者様はまだお若いのに、凄い実力だな。 他の作品も読んでみたい。素晴らしい(*^^*)
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中学生で作家デビューした作家、鈴木るりかさんの3作目。 前作がとても良かったが、前2作品の世界を続けていて、私個人としては前作がとてもよく、完成された気がしていたので、新しい世界に行って欲しかったというのが率直な気持ちです。 フューチャーされている人が違うのですが、田中さんの目か...
中学生で作家デビューした作家、鈴木るりかさんの3作目。 前作がとても良かったが、前2作品の世界を続けていて、私個人としては前作がとてもよく、完成された気がしていたので、新しい世界に行って欲しかったというのが率直な気持ちです。 フューチャーされている人が違うのですが、田中さんの目から見た周りの人々なので、相変わらずの田中さんワールドなのです。 それも良いのですが、私が期待しすぎでしょうか? 作者は高校生になっていて、テーマも小学生が読むにはまだ早いかと思えます。 どれも良い物語です。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
シリーズ2作目。 めちゃくちゃおもしろかった♪ 前作よりもストーリー展開がよくって、続きが気になって途中で止めることができなかったです。 登場するキャラクターたちもすごくよくって♪ 田中家の『食器棚の奥の骸骨』がほんの少し見えましたね。。 「太陽はひとりぼっち」 「神様ヘルプ」 「オー マイ ブラザー」 どのお話もすごくよかった!! そして泣けました。 3作目も続けて借りてきてるので早くよみたい! 新作出たら買っちゃいそうな勢いだわー^^
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「さよなら田中さん」の続編。 前作を読んだ時は、これを中学生が書いたのか⁉︎と驚くばかりだったが、今回も冒頭から「三波春夫のシベリア抑留の話(知らなかった)」や、「お大尽」なんて言葉が出てきて、作者は本当に高一⁉︎とまたまた驚愕。 今作品も、金言格言目白押し。 中一とは思えない...
「さよなら田中さん」の続編。 前作を読んだ時は、これを中学生が書いたのか⁉︎と驚くばかりだったが、今回も冒頭から「三波春夫のシベリア抑留の話(知らなかった)」や、「お大尽」なんて言葉が出てきて、作者は本当に高一⁉︎とまたまた驚愕。 今作品も、金言格言目白押し。 中一とは思えない花実ちゃんの、真っ直ぐながらも物事を冷静に客観的に捉える姿勢。 オバサンも見習わないと…。 本書は表題の花実ちゃんが主人公である「太陽はひとりぼっち」の他に、 前作で全寮制のカトリック学校に進学した三上くんの学校生活と夏休みの帰省を描いた「神様ヘルプ」、 花実ちゃんの小学校の恩師ちょっとオカルトな木戸先生の過去に触れる「オーマイブラザー」 もおさめられている。 3つの物語の中では、最後の「オーマイブラザー」が短いながらも一番印象に残っている。 小学校高学年くらいから読めるだろう。 中学生は、冒頭の「三波春夫」で止まらなければ読んでくれるかなぁ、あの年頃に読ませるのは難しい。 2021.8.11
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私、この作者好きかもしれない、、、! 登場人物がみんな悩みや、傷のような物を抱えていて、 少し変わっているんだけど、 優しさや思いやりのような温かさを感じられるのがいい。 今回の作品はそれぞれの人物が形成された過去が描かれていて一気読みしてしまった。 登場人物みんなが幸せにな...
私、この作者好きかもしれない、、、! 登場人物がみんな悩みや、傷のような物を抱えていて、 少し変わっているんだけど、 優しさや思いやりのような温かさを感じられるのがいい。 今回の作品はそれぞれの人物が形成された過去が描かれていて一気読みしてしまった。 登場人物みんなが幸せになってほしいなぁ。
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鈴木るりかさん三冊目。田中さんシリーズ続編。大家の息子賢人くんの白薔薇の話、花実のおばぁちゃんの話、ミッションスクールに行った三上くんの話、木戸先生の生き別れた兄の話。どれも面白かったなぁ。文章に無駄な装飾がなくシンプルで読みやすい。人の内面を言語化して説明するのがとても上手で隅...
鈴木るりかさん三冊目。田中さんシリーズ続編。大家の息子賢人くんの白薔薇の話、花実のおばぁちゃんの話、ミッションスクールに行った三上くんの話、木戸先生の生き別れた兄の話。どれも面白かったなぁ。文章に無駄な装飾がなくシンプルで読みやすい。人の内面を言語化して説明するのがとても上手で隅々まで描いている気がする。これはこれで好きだけど、もうちょっと余白みたいなのがあると嬉しいな。まだ高校生、これから先も楽しみな作家さん。
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2021年2月 貧困は子供の成長にともなってより格差が浮き彫りになってきてしまうのが、今の日本社会の現実だよね…なんて思いながら手に取った『さよなら、田中さん』の花実ちゃん親子が登場する本書。 物語の初っ端から公立の中学校に進学することになった花実ちゃんの制服を用立てるのに大騒ぎ...
2021年2月 貧困は子供の成長にともなってより格差が浮き彫りになってきてしまうのが、今の日本社会の現実だよね…なんて思いながら手に取った『さよなら、田中さん』の花実ちゃん親子が登場する本書。 物語の初っ端から公立の中学校に進学することになった花実ちゃんの制服を用立てるのに大騒ぎ。制服、指定の体操服etc.で12万円!コワ! 貧困は切実だ。でもやっぱり田中家は明るくて、読んでいると元気になる。 お母さんの過去は辛いものだし花実ちゃんの高校進学とか将来を考えると不安だし、悩みは尽きないはずだけど、今をサバイブすること以外考える余裕なんてない!今に集中する。それが田中家の明るさの秘訣なのかもしれない。
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