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蝶の羽ばたき、その先へ の商品レビュー

3.7

12件のお客様レビュー

  1. 5つ

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2024/03/17
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

中学2年生の始業式の日に、突発性難聴になり左耳が聞こえなくなってしまった結。病院での不安、学校でふと感じる疎外感や申し訳なさ、手話サークルでの同じ境遇の人との出会い。最後、突発性難聴について友達に打ち明けられなかった理由を話す場面に、結の心境の変化や成長や友達の温かさにほろっと来ました。聞こえないことについても少し知ることができる本だと思います。

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2024/02/18

急に変わってしまった日常、家族への遠慮と後悔。 これからどうなるのか、自分はどうしたいのか、周囲にどうして欲しいのか、悩みと向き合うお話。 人はそれぞれ身体や心、目に見えるもの見えないものに悩みを抱えている。その悩みを受け入れて生きていくには、また人それぞれの過程がある。 でも、...

急に変わってしまった日常、家族への遠慮と後悔。 これからどうなるのか、自分はどうしたいのか、周囲にどうして欲しいのか、悩みと向き合うお話。 人はそれぞれ身体や心、目に見えるもの見えないものに悩みを抱えている。その悩みを受け入れて生きていくには、また人それぞれの過程がある。 でも、ひとつだけ共通点があると私は思う。 それは、人との出逢い。 出逢いが何かが変わるきっかけになる。そう感じた。

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2022/12/31

「わたしの空と五・七・五」が好きなのに著作追ってなくて遅ればせながら読んでみた。 突発性難聴を患って片耳の聞こえ悪くなった結。日常の色んなことに、聴力の弱さが絡んでくて生きづらくなる。その描写がとてもリアルで共感できた。 私は身近な人3人が突発性難聴を連続で患い、一人は難聴になっ...

「わたしの空と五・七・五」が好きなのに著作追ってなくて遅ればせながら読んでみた。 突発性難聴を患って片耳の聞こえ悪くなった結。日常の色んなことに、聴力の弱さが絡んでくて生きづらくなる。その描写がとてもリアルで共感できた。 私は身近な人3人が突発性難聴を連続で患い、一人は難聴になった。うつらない病と言われているが、あんな連続になったときはなにかウィルスでも関係しているんじゃないかと思った。耳鳴りが治まらなくなったら即受診すれば治る確率の高い病気なので、そのことだけでも周知されると良いなぁと思う。この主人公も、一月放置していて、早く病院行って~と読みながら知り合いに話しかけるような気持ちになった。

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2022/09/19

突発性難聴になってしまった中学生の結。 友だちには中々言えない。 中学生としては言えないのだろうなあ。 特別扱いされたくないだろうし、耳が聞こえないなんて最悪の状況かもしれない。 しかし、手話サークルへ通うことによって気持ちが変化していく。 全く聞こえなくなってしまうことへの不安...

突発性難聴になってしまった中学生の結。 友だちには中々言えない。 中学生としては言えないのだろうなあ。 特別扱いされたくないだろうし、耳が聞こえないなんて最悪の状況かもしれない。 しかし、手話サークルへ通うことによって気持ちが変化していく。 全く聞こえなくなってしまうことへの不安と戦いながら成長していく結。 手話で会話している人って案外多いように感じる。 楽しそうに見えることも多い。 もう少し、難聴や手話のことを勉強してみようかな、という気持ちになった。

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2022/01/22

息子が成長して悩んだ時に一緒にまた読みたいと思います。 聴覚障害児の母として、心に残るものがありました。

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2020/09/04
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

タイトルと装丁の雰囲気に惹かれて。 なのだけれど、正直わたしの心にはあまり響かなかった。 結が突発性難聴を隠していたことに怒りを感じるほどの友人ならば、会話中頻繁に聞き返したりしていることや体育の授業での振る舞いからも何かしら聴力の問題を抱えていることに気付けるのでは? 異変に気付きながらも、結が隠そうとするから知らないふりをしている、でも内心とても心配しているというような真紀の心境が分かる描写があれば納得できたのだけれど… 担任の"片方の耳だけでよかったじゃないか"という言葉もなんだかな。無神経な教師というのはいるのだろうけど、それにしてもこんなこと言うかなあと感じたし、公民館の職員とのやりとりの場面や手話落語を通じて結があまりにも突然積極的で前向きになるのにも色々と違和感が残る。 随所で物語をこう展開させたい、この台詞を言わせたい、という作者の思いだけが先走っているような印象があって、登場人物たちの心境や関係性の変化に自然な成り行きや必然性があまり感じられなかった。 もっともっと微妙な感情の揺れやそれによって繊細に変化してゆく人間関係を見せてほしかった。

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2020/06/04

中学2年の始業式の朝、結の耳鳴りが始まった。一月経っても消えないので、母に告げ病院に行くと突発性難聴と診断される。病院を替えながら2ヶ月治療に通ったものの、回復は難しいと診断される。友人にも伝えられぬまま、不自由さと疎外感と不安に押しつぶされそうだった彼女は、公園で楽しそうに手話...

中学2年の始業式の朝、結の耳鳴りが始まった。一月経っても消えないので、母に告げ病院に行くと突発性難聴と診断される。病院を替えながら2ヶ月治療に通ったものの、回復は難しいと診断される。友人にも伝えられぬまま、不自由さと疎外感と不安に押しつぶされそうだった彼女は、公園で楽しそうに手話会話する姿を見て、関心を持ち、サークルに見学に行く。そこで突発性失聴の今日子と出会い、彼女の理解とたくましさに救われるのだった。 片耳の難聴に悩みながらも、それを機会に聴覚障害者の世界を知り、成長する少女の姿を描く物語。 *******ここからはネタバレ******* YA世代の本には設定がとても複雑なものが多いですが、この本は実にシンプル。主人公の悩みは自らの難聴に対する不安とそれに伴う人間関係。 それだけに前半の、難聴が回復不可能と診断されるまでの過程に胸が痛みます。 反面、もう治らないとわかった後の悩みは人間関係で、傍目からはわかりにくいし、自分でも何をどうしてもらったらいいのかわからないもどかしさが伝わってきます。 聴覚障害者の世界を知った後の彼女は、非常にたくましくなって、理解者を得ることの大きさがわかります。 シンプルで、かつ、聴覚障害者の教科書みたいなところもあって、物語としては物足りないかも知れませんが、主人公は中学生だし、私は、こういうのもアリじゃないかなって思います。

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2020/03/27

突発難聴の学生のお話 真っすぐな少女が、病気になると、仲の良い同級生にも伝えられない状況に陥ってしまう。 そんな時手を差し伸べてくれる人達がいて救われる。 私にどんな事が出来るのか?自分だったらどうなってしまうのか?そう考えると何故かうるっときてしまった。

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2020/03/29

片耳が聞こえなくなっただけで、あんなに世界が変わってくるんだと初めて知った。 最後は友達に耳のことを打ち明けられてよかった。 私は両耳聞こえるけど蝶の羽ばたいてる音、聴いてみたい。 きっと綺麗なんだろうな。

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2019/12/15

突然右の耳が聞こえなくなった中学2年生の結。みんなの話がわからなかったり、バスケでパスができなかったり、いろんな不自由さを感じながら、それを友だちに打ち明けることができない。そんなとき、手話サークルの今日子さんと出会う。自分と同じ体験を共有することで、小さな一歩を踏み出す勇気が…...

突然右の耳が聞こえなくなった中学2年生の結。みんなの話がわからなかったり、バスケでパスができなかったり、いろんな不自由さを感じながら、それを友だちに打ち明けることができない。そんなとき、手話サークルの今日子さんと出会う。自分と同じ体験を共有することで、小さな一歩を踏み出す勇気が…。 周りのともだちも大人たちも魅力的ですが、主人公の結がまっすぐで気持ちがいい。応援したくなる物語。

Posted byブクログ