21.5世紀 僕たちはどう生きるか? の商品レビュー
日々仕事をしていると「未来」という目線がどうしても欠けがちなので、こういった未来予測本は進んで読むようにしています。 本著は、東大&藝大卒のSF考証家さんが書かれた本ということで大いに期待して読んだのですが、うーん、ちょっと自分の中の期待値を上げすぎたのかもしれません。 ...
日々仕事をしていると「未来」という目線がどうしても欠けがちなので、こういった未来予測本は進んで読むようにしています。 本著は、東大&藝大卒のSF考証家さんが書かれた本ということで大いに期待して読んだのですが、うーん、ちょっと自分の中の期待値を上げすぎたのかもしれません。 本著は、15の業界について21.5世紀の姿を語っているのですが、世の中の姿を予測すると言うよりは技術論。だいたいどれもVR、AR、AI、ロボットが出てきて同じような話になってしまっています。 特に人口なんかは既に立てられている2050年の予測値があるのだから、そこをスタート地点に議論すれば良いのに、定性的な議論に終始していたのは残念。同じコトが金融にも言えて、資産の富裕層への集中傾向なんかには触れず、技術的にはブロックチェーンとキャッシュレスのツートップのみ。 各章末に「僕たちははどうすべきか」的なコメントがあるのですが、抽象的な心構えか、もしくは「建築を学べ」「Youtuberになれ」という感じで、幅がありすぎる上にやったから何?という感じ。 とりあえずわかったのは、自分のような素人が読んでもこんな感想を持ってしまうくらいなので、未来予測って大量の情報の集積と分析が必要で、生半可なコトじゃないんだな、というコトです。 もう少し読み手のターゲットが絞られていれば(中高生向け、社会人等々)、21.5世紀に担っているはずの社会的役割もハッキリするので、より具体的な記述になったのでは。 すぐ読み終わる分量ではありますが、本著を読むよりも、SFを読んだ方が良い気がします。
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図書館の新着コーナーにあって、タイトルが面白そうなので借りて読んだ。 この前に読んだ「未来像の未来」(ジョン・アーリ)のように学術的ではないが、平易な文で15分野の未来についてさらっと解説している。ただ、それぞれの分野の専門家からヒアリングで確かな情報をもとに論考しており、近い将来、起こりそうなことばかりで、また、今の最新技術を知ることができる一冊だ。
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