芝園団地に住んでいます の商品レビュー
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外国人の人口が増える中、日本でも「多文化共生」を目指そうとする声があがる。しかし、そもそも「多文化共生」は人々から求められているのか、またいかにそれが険しい道のりであるかということが、象徴的に描かれている。 下記はメモ。 「共生」と「共存」の違い、また後者を望む住民を否定することは出来ないということ。 外国人:日本人という単純な構図で分けられないこと。そもそも、世代も職業も異なる両者を、無理やり交わらせる点に、かなり無理がある。 「中国人」という大きい主語で語られることの多さ。 多数派で支配的だった人々が、少数派だった人々の割合が増えて来ると、「侵略されている」と感じてしまう。相手が自分と同様の義務を果たし、権利を持っていたとしても、自分たちに従うべきだと思ってしまう。
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「もやもや感」 ・「自分たちの提供物(税金や労働)によって成り立っているサービスに、外部の人間が『ただ乗り』をしている」という意識(p.62) ・外国人住民が過半数となり、自分たちが少数派になったことに対する、日本人住民の思い(p.63) ・「自分たちの場所だったのに脇に追いやられる」という反発と、不安(p.70) ・「本来私たちのためのものなのに、『彼ら』がただ乗りしている」という不満 ◆訪日ラボ(2020.4.3):増える中国人、日本が直面「多文化共生」は可能なのか?「儀礼的無関心」とは:芝園団地のケースから考える https://honichi.com/news/2020/04/03/chinseatshibazono/
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もう都市の若者はこない 中国都市部との賃金格差が少なくなっている ビザはとりやすい IT技術者 技術・人文知識・国際業務という在留資格 かつては技術と人文知識・国際業務で技人国 社会心理学 接触仮説 偏見は相手の集団の無知から生まれるものだから、集団同士の接触が増えれば、偏...
もう都市の若者はこない 中国都市部との賃金格差が少なくなっている ビザはとりやすい IT技術者 技術・人文知識・国際業務という在留資格 かつては技術と人文知識・国際業務で技人国 社会心理学 接触仮説 偏見は相手の集団の無知から生まれるものだから、集団同士の接触が増えれば、偏見もなくなる 移民に対して、移民独自恩文化を保ち続けるよりも、ホスト社会に同化するのをもとめることが同化主義 移民が自分たちの文化を保ち続けることを認め、多様性を尊重するのが多文化主義 異なる文化間の交流や社会の結びつき、共通性を重視するのがインターカルチャリズム 団地の商店街の大半が中国系の店になったことをさみしく思う古参住民に対しては、心情的に、「その気持も無理はないか」と思う。一方では、「ここは私達の団地だ」という意識が「日本人と外国人」と分ける発想に繋がり、ステレオタイプや偏見につながることも少なくない 多数派の感情の根底には、ステレオタイプと恐怖という要因があると指摘した 多数派が「我々の文化やアイデンティティ、伝統が失われる」というとき、それは正確には何を意味するのか、聞いてみるのです。あなたが失うことを恐れているのは、正確には何なのか?私は多くの人々と、このやりとりをしてきました。そうすると、「我々の文化がうしなわれてしまう」というのは真実ではないことに気づきます。すべてを失うわけではないのです。 日本社会の特質(和、集団主義、均一性)は、多様性と相性が悪いのではないかということだ。日本の中核的な価値が多様性と衝突するのであれば、多様性を尊重した共生社会を造ること自体が、難しいということになってしまう 多数派の不安に対処するためには、多数は=受け入れる側自信の意識も変わっていかなければならない 多数派の特権意識 カナダで、新たにやってきた移民の定住を支援する取り組みを取材したことがあった これは文化の問題であるとともに、パワー(力、権力)の問題でもある 人間はパワーを失う時、自分たちが脅かされていると感じる 自分たちと違うルールや価値観で行きているひとがいるということは、実際に異文化と接した経験がないと、簡単には考えが及ばないものだ すると自分たちのるーるを相手に伝えるというプロセスを飛ばして、なぜルールを守らないんだと反応してしまうことがある
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著者の体験から掘り起こした埼玉の村社会の様子がとてもわかりやすく読みやすかった。何より◯◯人という括りが相手を知ることでしか、その垣根を払えない。聞いた気になったり、知った気になる、違うコミニティーを理解しようとする気持ちが大切なんだよね。
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日本の行く末の縮図な様相の、シェアが中国人優位となった団地内の人間関係と、住む人たちの想いと。 芝園団地の現状と課題は、世界がまさに直面し、日本がこれから本格的に直面しようとする課題であり、どう向き合えばよいのか、その答えと試みが参考となりました。 P165 中国人の思い ...
日本の行く末の縮図な様相の、シェアが中国人優位となった団地内の人間関係と、住む人たちの想いと。 芝園団地の現状と課題は、世界がまさに直面し、日本がこれから本格的に直面しようとする課題であり、どう向き合えばよいのか、その答えと試みが参考となりました。 P165 中国人の思い ・日本人と比べれば、中国人住民の方が 「もっと交流を深めたい」と思っている人は多い。 ・日本人ともっと話したいと、日本語教室にやってくる 中国人住民もいる。 一方で、多くの中国人にとって芝園団地を選んだ理由は ・中国人コミュニティがあるから。 共生→日本人住民と外国人住民が交流する団地にしたい人達 共存→お互いが静かにトラブルなく暮らせれば 特に交流が無くてもかまわないと思う人達 共存と、共生と、どちらを目指すのか? お互いうまく住み分けをしていく共存、 共存と比べると相互の関係や協力というニュアンスのある共生。 P186 芝園団地の現状と課題 ・トランプ大統領の誕生 ・欧州における反移民政党の伸長 は、ポピュリストたちは、 彼らの都合の良いように不安感を掻き立て、 その感情をフラストレーションに変化させ、 移民の人々をスケープゴートにして 利用した結果であった。
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