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大学の問題 問題の大学 の商品レビュー

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9件のお客様レビュー

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2021/03/30

直前に開成の話をよんでいて、その続きを読んでいるような気になる箇所も散見した。 何をしたいか、ではなく常に人より上でありたいと言うステータスが目的になっている人達がいたり。 確かにFラン大学を海外で言うところのコミュニティーカレッジにすると言う案は面白い。

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2020/09/03

「教育とは異なる「受験教育産業」」になるほど。予備校講師の授業が理想像で、大学でも予備校みたいな授業を求める学生がいることに納得。

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2020/04/22
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

京大の教育学部の元教授と今では出身大学の同志社でも教えているという佐藤優の大学に関する対談、と言うか放談会。それなりに面白い内容だとは思うけど、こんなんで1冊の本になるというのが著名人の特権だな。一応、「大学で何を学ぶのか」とか項目に分かれているんだけど、続けて話している対談のところどころに適当に名前を付けたとしか思えない。いや、決して内容が面白くないわけではない。日本の学歴は「入学歴」であるとか、女性問題に関する不祥事で辞職した東大出身の新潟県知事のこととかボロクソに言ってたり、日本の大学にまつわる高等教育と社会システムに関する指摘は鋭い。と言ってもいろんなところで議論されている内容を逸脱するわけではないけど。教養を学ぶ学部を3年ぐらいのコミュニティ・カレッジにして、研究をするのは大学院と区別する方が良いのでは、という意見はそうかもと感じた。結局、日本だと戦前の高等学校とその上の大学に区別すると言うことかな。

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2020/03/06

大学というか、教育の話だなあ。環境とかシステムを批判するのではなく、同じテキストを与えられたって、ちがうことを教えることができる、むしろ与えられたものを批判するばかりで、自分の頭で考えてないんじゃない?なんて問題提起をされているように思えた。けっこう刺激的だったね。 星野君の二...

大学というか、教育の話だなあ。環境とかシステムを批判するのではなく、同じテキストを与えられたって、ちがうことを教えることができる、むしろ与えられたものを批判するばかりで、自分の頭で考えてないんじゃない?なんて問題提起をされているように思えた。けっこう刺激的だったね。 星野君の二塁打とか、前にどこで読んだんだっけ?知ってる話だった。やっぱり管理教育批判として、以前はこんなことが言われてたという否定的な意見だったと思う。佐藤氏はこれに対して、この話が書かれた文脈を考えると、星野君は関東軍だったという。できると思って、突出した結果、まわりがえらい迷惑をこうむった、と。そういう反省から書かれたテキストに対して、時代が変われば真逆の解釈が施される。面白い、と。 そういうのもまた、自分で考え、道を切り開くありかたなんだろうな。 読んでて、楽しかった。

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2020/01/14

 教養主義の没落も、かなり昔の話だけど、この国の中期~後期の高等教育の無方針ぶりと安上がりなところの背景への理解度によって、味わい変わる。

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2019/11/16

著名な教育社会学者と作家との対談。「星野君の二塁打」の本来の主旨は、関東軍みたいなことは止めましょうということ、など面白い話もいくつかあった。

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2019/11/14

佐藤優の大学に関するきちんとした理解のない中での発言が酷かった。しかし、これが世間一般の大学への見方なのだろうと感じた。

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2019/11/03

なるほどと思うことも多かったが、ちょっと厳しすぎるな、とも感じる。 でも、近代大学の滅亡は確かにあり得るかも。

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2019/10/30

大学、いや教育の本来の役割とは何か。 現代においてどのような問題に嵌りこんでいるのか。 未来を見据え、大学はどうあるべきか。 一大ビジネスと化し教養や本質は贅肉として排除された大学受験。東大や京大に入学したものの、そこで燃え尽きてしまうエリートたち。分数を理解しない学生。 高等...

大学、いや教育の本来の役割とは何か。 現代においてどのような問題に嵌りこんでいるのか。 未来を見据え、大学はどうあるべきか。 一大ビジネスと化し教養や本質は贅肉として排除された大学受験。東大や京大に入学したものの、そこで燃え尽きてしまうエリートたち。分数を理解しない学生。 高等教育というものは本来、生き延びるために重要なものであったはずだ。それが現在では一種のゲーム感覚で高難易度をクリアすることを目的とした集団のおもちゃになったり、そもそも機能不全を起こしたりしている。 読んでいて暗澹たる気持ちを喚起する現状を、個人の責任に帰着させることなくシステムが導き出す必然として暴き出す様は爽快ですらある。 近年のビジネス書では「教養」がひとつのブームとなっているが、それはビジネスにたどり着くまでの教育で教養が欠損していることと無関係ではない。 これから義務教育を受け、おそらくその後は高等教育を受けていくことになるだろう子供を持つような人には、立ち止まって教育というものを考えるための手がかりとなる本書を薦めたい。

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