セロトニン の商品レビュー
大体皆さんと同じ感想。鬱々エロ描写にこちらのHPが削られる。正直「言われてる程」に「いい」かと言われると違うかな。こちらの読み取り力のなさか、そういうことにしとけ。以前から作者の世界観に、動物として危機感を感じていた。「何かこの部屋異様」「牛小屋入ったら危険な動物いる」的な、体か...
大体皆さんと同じ感想。鬱々エロ描写にこちらのHPが削られる。正直「言われてる程」に「いい」かと言われると違うかな。こちらの読み取り力のなさか、そういうことにしとけ。以前から作者の世界観に、動物として危機感を感じていた。「何かこの部屋異様」「牛小屋入ったら危険な動物いる」的な、体から発するメッセージ。沼昭三の「家畜人ヤプー」の世界、白人だけが人間、黒人奴隷、日本人家具、という世界を西洋人一人一人持っていて、いつでも見殺しにされる、という意識を植え付けられるんだよ。勿論建前では人類平等なんだけど。
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幸せになる選択肢は無数にあったはずなのに、そっちに全く気づかずにひたすらフラグをへし折りまくり、 自分も周りもダメになってバッドエンドを迎えていく話。 改めて要約するとつくづく身も蓋もない。 個人主義の行き着く先は、周りへの無関心と隔絶に なってしまう、ということなのでしょうか...
幸せになる選択肢は無数にあったはずなのに、そっちに全く気づかずにひたすらフラグをへし折りまくり、 自分も周りもダメになってバッドエンドを迎えていく話。 改めて要約するとつくづく身も蓋もない。 個人主義の行き着く先は、周りへの無関心と隔絶に なってしまう、ということなのでしょうか。
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現代フランス小説で、読了したのは初めてではないか。それほど斬新で囚われる内容だった。セロトニンが身体の中で作用している気分だ。 過去の作品も読んでみようと思う。
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最初は読みづらさを感じた。フランス人作家ということでもって回った言い方が続く。 仕事とセックスの遍歴をいやらしく背景に置き主人公の精神が歪み壊れていく様を描く。 こんな本を書くのも大変だが読むのも大変。 ただ読み終わったあとは作者の作り出したワールドに浸った、という感覚を持てる。
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読んでみたかったウエルベックの小説。 救いようのないほど陰鬱とした小説。『服従』でも話題になっていたように、この小説でもリアルなフランスの社会問題や行く末が暗示されているよう。リビドーも夢も希望も失った主人公が、昔関わった女性や友人を辿る。なぜ、いつからこのような道を辿ることになったのか。何かをどうかしたら現状は別のものになっていたのだろうか。 昔の恋人の愛を取り戻すために、その子供を殺害しようという考えに取り憑かれているシーンを読んでいる頃、たまたま動物ドキュメンタリーで知ったこと。ライオンは、子育て中のために発情しないメスの気をひくために、その子供を殺してしまうという習性があるとか、ないとか。。 明るい気持ちにならない小説だけれど、この作家自身に興味を持った。早速『服従』を買ってみた。
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おお、先ずはカバー絵が気鋭の井田幸昌!期待値も上がるわ~!と思ったら(不純?)、日本人女性に恨みでもあるのかってくらい、大概な扱い。ユズってコリアでもヤンキーでも、そもそもフランス人でも良くね?(あれ?結局放り出されたユズは帰国したのかしらん?) そして「家出」というよりは、単なる現実逃避。社会生活の痕跡を丹念に消して用意周到である分、ウェイクフィールドのそれよりはだいぶ散文的、はっきり言うと下世話な印象。そもそもウエルベックがホーソーンの100倍くらい下世話か(笑) そしてフランス版の引きこもり、近所のお散歩付きね。ちなみにパリ市内で15区から13区へ…って、文化圏は違えど数キロですけど。この物理的にもミニマムなトコが今時。閉塞感を助長する。 フランス人には馴染みのあるらしい固有名詞が沢山散りばめられてて、かなり丁寧に訳注がついてますが、これは出版社からの読者サービス的なモノで、注がなくても描写で充分伝わるようになってます。この辺はさすがだな。 そして旧友やら元カノやらを追って、フランス北部の旅へ。この中盤はタルいながらも平穏。旧友に眼の前で猟銃自殺されて混乱は極まり、元カノの息子を射殺して彼女を取り戻す…って思い詰めたときにはどーするよーと思ったが、所詮ヤク漬け、根性不足。パリに戻れば常宿が禁煙に!受難は続く。やれやれ。 救い難い主人公・フロラン=クロード・ラブルストに神のお恵みを。農業食糧省の契約調査員って、けっこう優秀なんじゃないの、ホントは(笑) おお、忘れがたいエル・アルキアンのブラウンヘアー。
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ミシェルウェルベック「セロトニン」http://kawade.co.jp/np/isbn/9784309207810/ 読んだ。初めてウェルベックをおもしろいと思えた。ま内容はバカになれないしょーもない甘ったれ男が社会的精神的に転落していく様を書いてるんだけど、文章がよくてよくて...
ミシェルウェルベック「セロトニン」http://kawade.co.jp/np/isbn/9784309207810/ 読んだ。初めてウェルベックをおもしろいと思えた。ま内容はバカになれないしょーもない甘ったれ男が社会的精神的に転落していく様を書いてるんだけど、文章がよくてよくて。読書は内容と同じくらい文章を読むものなんだと実感した(おわり
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ミシェル・ウエルベックの最新作。 この人は本当に、ダメ人間を書かせると上手い。本書の主人公もなかなかダメな奴で、非常に魅力的だ。
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何か憂鬱な感じ。カタルシス、どんでん返しはなく、むしろそうした救いの無さを描いた感じ。農業というテーマに縁がないのも地味だと自分が感じる理由の一つ。そうしたテーマに関心があったら、もっと汲み取れただろうか。地味なテーマ、一発逆転などありえないようなフィールドではある気がして、作品...
何か憂鬱な感じ。カタルシス、どんでん返しはなく、むしろそうした救いの無さを描いた感じ。農業というテーマに縁がないのも地味だと自分が感じる理由の一つ。そうしたテーマに関心があったら、もっと汲み取れただろうか。地味なテーマ、一発逆転などありえないようなフィールドではある気がして、作品の色調を決定づけている。 それにしても、ユズの描写に対して、こういう日本人本当にいるのかなと思ってしまう。よく分からない。人種差別に踏み込むことをいとわない誇張的ユーモアは相変わらず炸裂している。
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引きこもりながら、思い出に追い詰められ自殺にじわじわと向かう話なのにすごく面白く、一気に読める。最高に陰鬱で救いのない物語。
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