派遣社員あすみの家計簿 の商品レビュー

青木祐子(著者)

2020/01/26

あすみちゃんのように極端なことを誰もが経験している訳ではないけど、自分では必要と思っている無駄遣いとか、専業主婦への憧れとか、自分もあったし、今でも言い訳しながら無駄遣いしています。
節約したくなる本です。でも最後の理空也の取り扱いは納得いかないかな。

2020/01/16

大事にしたいものと
大事にしたいこと。
きっちりと分けておくことが
やっぱり大事になってくる。

2020/01/10

スマホがあれば、家から一歩も出ずに済んでしまう時代。
だからこそ、どんなにつらい状況でも、やっぱり外に出て、人と接することが大事なんだな、と思う。
つらいとき、困っているとき、とじこもりたくなる気持ちもすごくわかるけれど、でもとりあえず外に出ること。
それが長い目で見て、きっと自分を救ってくれる。
お金を貸してくれたり、解決策を示してくれたり、あたたかく励ましてくれたり……必ずしもそういった直接的な救いではないかもしれない。
でも、ほかの人が生きている姿をリアルに見て、感じることが、自分を見つめ直すきっかけになる。
自分を見つめ直したその先に、次の幸せはきっとある。

2020/01/08

20代のOLには堪えるくらい響く作品。
つまんない男に騙される気持ちも、勢いでカードを使ってしまう快感も、若気の至りと一蹴できないくらい痛い経験を疑似体験しました。

2023/10/18

そこそこ大手の企業に勤めていたあすみ。寿退社をすべく会社を辞めた途端、婚約者が消えた。残ったのは高額のクレジットの請求書のみ…

大手に勤めてたのもあり、あすみの金銭感覚が緩すぎる。親友の仁子がとてもいい人で、甘ったれのあすみには頼りになる人で良かった。最初の求人が夢見過ぎて痛かったけど、現実を知って日雇いバイトや派遣社員になったあすみは成長したなぁ、と。元彼の理空也がクズすぎて閉口しましたが、人を仕事で判断しなくなり、合コンで出会った八城とも良い感じになってホッとしました。

2019/12/21

「これは経費で落ちません」が好評な作家さんの新作。
「これは経費で落ちません」は3作目ぐらいで、ドロップアウトしてしまったが、「派遣社員」「家計簿」の言葉に惹かれ、即買い。
28歳のあすみは、結婚を機に働いていた大手商事を辞め、結婚する予定の相手と同棲をするべく、都心から離れた家賃92,000円の部屋に引っ越し、家電や家具などを相手に言われるがまま、自分のカードで支払う。
しかし、ある日突然、相手が失踪し、無職のあすみは多額のカードの支払い、高額な家賃の支払いに追われる。
序盤はお気楽なあすみにかなりイライラさせられる。
節約をしなければいけないのに、「これは必要経費」と必要な買い物をやめることが出来ない。
しかし、すぐに決まると思っていた派遣の仕事も決まらず、日雇いの仕事をするうちに、人間関係が薄いと思っていた中で愛想のないミルキーや、世話好きの深谷と出会うことで、あすみの中の意識が徐々に変わってくる。
自分も同じ経験をして来ただけに、あすみに対して「甘い！」と思うこともしばしばだけど、自分でも自分のお金の使い方を考えなければ、と思わせてくれた作品。
森若さんはちゃらちゃらした周囲を正してきたけど、今作は主人公が周囲に支えられて、正しい道に進んでいくと言う、また別の楽しみ方が出来る。
ライトなタッチだけど、実は結構人生において、重要なことも描かれている、いろんな人に読んでもらいたい作品。

2019/12/17

【刺さった内容】
考えすぎると身動きが取れなくなる。考えずに動くしかないときもある
【糧になったこと】
何も考えずに楽に生きて結婚まで決める。家計がピンチで考えずに働くしかなくなる。再会した理空也との関係を考えないですごそうとするが結局考えてしまう。あすみさんの成長が爽快でした。自分も楽せずに考えて生きていきたいと思いました。

2019/12/13

社会人だけど、お金の使い方がずさんだったOLが、仕事を辞めて収入がなくなり行き詰ったところから月々のお金をやっと管理するようになり、正社員としてノホホンと働きながらもらっていた給料がなくなり、時給日給のアルバイトの綱渡りで日銭を稼ぐ。そうしないとありがたみがわからなかったの？というほどってどーなの？と思いつつ、きちんとできるようになって、まずまず。

2019/12/09

序盤、あすみのダメっぷりに思わず引き込まれて読みふけってしまいました。特にあすみの金銭感覚、こんなときにそんなお金の使い方する？ってツッコミたくなるシーンが多く、そこでお金を使ったら食費がなくなるだろ～、とか、違った意味で感情移入してしまいました。
タイトルにあるとおり、家計簿＝お金のやりくりがストーリーの軸になって描かれています。寿退社したものの結婚できず、無職→日雇い→派遣でお仕事、と物語が進むにつれ仕事の基盤も少しづつ整うに従って経済状況が改善されてゆく、という展開。決してお金がたくさんあるわけではないけれども、就業状況が改善されたときの未来に向けた明るい展望が開けた感じや暗いトンネルから抜け出せたような喜びなどがうまく描かれた作品だと思います。
自分自身も仕事がないときのお金が目減りするだけの心細さを経験したことがあるので、こういった心境や”良い”変化により生じる心の変化はとても理解できます。お金の使い方は自分の場合はあすみとはだいぶ違うかな…、少なくとも自分へのご褒美などさまざま理由をつけて「まぁいっか」と使ってしまうことはなかったので。そうった意味では主人公を理解「できない」部分もあり、より一層興味を惹かれ楽しんで読ませていただきました。「これは経費で～」と同様シリーズ化してほしい一冊です。

2019/11/18

結婚する予定だった彼氏がいなくなり、仕事もお金もない主人公・あすみちゃんが節約しながら、仕事に恋に頑張るストーリー。
少し不器用なミルキーちゃんが主人公を励ます場面が素敵でした。