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いい加減に目を覚まさんかい、日本人! の商品レビュー

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2024/05/29

百田さんとアメリカ人ジャーナリストの対談。 日本に来て数十年というケントさんは、日本語堪能で日本が大好きというのがとても伝わってくる。 しかし、2人が話しているのは、感情論ではなく、あくまでも客観的資料とデータに基づいた話。 日本の安全保障問題、移民問題等を保守的な観点から切り...

百田さんとアメリカ人ジャーナリストの対談。 日本に来て数十年というケントさんは、日本語堪能で日本が大好きというのがとても伝わってくる。 しかし、2人が話しているのは、感情論ではなく、あくまでも客観的資料とデータに基づいた話。 日本の安全保障問題、移民問題等を保守的な観点から切り込んでいく。 メディアはどこもリベラル一色というのは本当にそのとおり。公平性を求めるなら、リベラルと保守と対立する両者の論客を出演させるべき。 ケントさんはアメリカ人のため、アメリカ・日本・中国の安全保障問題が、本書の主な話題だった。

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2024/04/21

この本を読んで感じた三点。百田尚樹氏は、『永遠の0』、『海賊と呼ばれた男』などのミリオンセラー作家となり、それなりに言論的にも影響力をもつ存在になったという事。しかし、品が無いので、正しい事を言っても、中々、正しく伝わらない事。最後に、似たような論者と対談すると、視点が一方的で悪...

この本を読んで感じた三点。百田尚樹氏は、『永遠の0』、『海賊と呼ばれた男』などのミリオンセラー作家となり、それなりに言論的にも影響力をもつ存在になったという事。しかし、品が無いので、正しい事を言っても、中々、正しく伝わらない事。最後に、似たような論者と対談すると、視点が一方的で悪口大会に見えてしまい、気持ちの良いものではない。 韓国に対する感情は世代によって異なる。見下していた世代、反感を感じた世代、食事やドラマなどのコンテンツは好きだという世代、憧れを感じる世代。国を挙げ、徐々に韓国の印象を向上させようとしている。日本人にどこまで響いているかは不明だが、それから考えると日本は甘い。 また、中国に対しては、見下し、反感から、嫌悪、脅威へ。共通するのは「見下し」である点には、反省をすべきだと思う。日本人がアジア圏を見下していたのは経済的な面だけではなく、衛生、治安、教育などの文化においても。 外交においては狡猾な駆け引きがある中で、不快な印象を他国に持つことは少なくない。それからすると、日本は甘すぎる。不快に思うという事は、相手国をグリップできていないという事だ。見下しの感情が、甘さを齎す一因でもある。 例えば、百田尚樹氏は言う。韓国は強い者に従うという事大主義。漢字が分からないので、歴史が多面的に読めないと。歴史が読めたからといって、それを信じる必要がないので、そういう次元の話ではない。歴史認識は、外交で決定されてしまう怖さがあるのだ。薄っすら、漢字を捨てた文化を見下して悦になっていても何にもならない。 嫌かも知れないが。リスペクトの上で、狡猾さに備えなければ、本質を見誤る。リスク想定をするとは、対象の力を最大限に見ておく事。これこそ、日本人の民族意識が不得手とする、みんなで渡れば(同意見ならば)怖くないという思考の弊害だろう。

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2021/12/17

百田尚樹氏とケント•ギルバード氏の対談書。日本という国の平和ボケ、国防危機管理意識の低さ、憲法9条、戦後蔓延る日本の自虐史観の危うさ、隣国(中国、韓国、北朝鮮)の狙い等々を客観的なfactベースで話されているので非常に納得感が高い。日本人として戦後復興を成し遂げた民族の誇りを今一...

百田尚樹氏とケント•ギルバード氏の対談書。日本という国の平和ボケ、国防危機管理意識の低さ、憲法9条、戦後蔓延る日本の自虐史観の危うさ、隣国(中国、韓国、北朝鮮)の狙い等々を客観的なfactベースで話されているので非常に納得感が高い。日本人として戦後復興を成し遂げた民族の誇りを今一度呼び起こし、平和ボケという眠りから目を覚まし、国際社会における日本の存在感出さねばならぬ。良くも悪くも自虐史観が根付いているのか事を荒立てない様に国際社会で良い人を演じすぎている日本。改憲し、自衛隊のあり方を変え、外交の場ではしっかり根拠を持って然るべき主張は行うべし。

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2020/07/27

モノ言う作家・百田尚樹さんと日本在住40年近いカリフォルニア州弁護士のケント・ギルバートさんの対談本。長年、日本のテレビの裏側を見てきた御二人には、日本やアメリカのマスメディア、外交、政治等に対し色々と言いたい事が多い様です。最近ではコロナ禍、アメリカ大統領選の動向や米中対立の激...

モノ言う作家・百田尚樹さんと日本在住40年近いカリフォルニア州弁護士のケント・ギルバートさんの対談本。長年、日本のテレビの裏側を見てきた御二人には、日本やアメリカのマスメディア、外交、政治等に対し色々と言いたい事が多い様です。最近ではコロナ禍、アメリカ大統領選の動向や米中対立の激化に対する報道についても憤慨されていると思われます。自分の持つ政治的スタンスがどの様であれ、常にメディア・リテラシーを高め、冷静に批評・行動出来ればと思います。

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2020/03/08

ある物事を「良い・悪い」「右寄り・左寄り」「中韓は良い国・悪い国」「戦争賛成・反対」 二元論で語るのはあまりにも幼稚過ぎる。 物事はそんなに単純じゃない。この複雑な社会問題をどうやって解決させるのか。 それは、リーダーの指針だけでなく、国民全体の意識の向上も絶対に必要だ。 他の本...

ある物事を「良い・悪い」「右寄り・左寄り」「中韓は良い国・悪い国」「戦争賛成・反対」 二元論で語るのはあまりにも幼稚過ぎる。 物事はそんなに単純じゃない。この複雑な社会問題をどうやって解決させるのか。 それは、リーダーの指針だけでなく、国民全体の意識の向上も絶対に必要だ。 他の本ではリーダー論ばかりが論じられるが、この本ではまさに「目を覚ませ!」と一般の国民に呼びかける。 両極端な考え方を提示してもいい。 それらを拒否せずに、冷静に状況を判断して「さて自分はどうすべきか?」の答えを出していくことが大事なのだ。 これだけ不安定な世界なのだから、一つだけの正しい答えが出ることは決してない。 今、現時点で最適な答え、ということでよいのだ。 その時の答えであっても、状況が変わったら、答えが変わっていってもいいと思う。 その変化の状況に合わせられる柔軟性こそが必要なのだろう。 だからこそ、リーダーの品格も重要。 それらリーダーが間違ったからと言って、短絡的に足を引っ張ってはいけない。 そういう意味での国民の品格も同時に向上しなければならない。 この本は極端と思って、そういう前提で読めばいいだろう。すべてを信じる必要はない。 ただし問題定義としては非常に説得力がある。 それは、百田もケントも、きちんと調べているから。 圧倒的に私(読者)よりも、情報を持っている。 その情報の中で「これが現時点では最適と思われるぞ」という回答を示している。 「目を覚ませ」は、百田の言うことを聞けということではない。 「自分でちゃんと考えろ」なのだ。 そのためには、情報を得るという勉強を欠かしてはいけないのだ。 中韓については、日本は非常に複雑な関係になってしまった。 日本人のお人好しと曖昧さが悪いとも言えるだろう。 そもそも中国・韓国の国民性はモラルが低いと、悪口で済ます事もできるだろう。 確かに歴史で見ると、日本というのは突出して素晴らしい点が沢山ある。 政治が腐敗したことはないし、経済も安定している。 もちろん国民の意識も、世界と比較すると相当に高い。 (しかし「考える力」という点では、低いと言わざるを得ない) 文化は独特で、謙虚で綺麗好きで、とにかく明るく優しい。 日本では当たり前なのに、日本女性の所作(日常の動作)が芸術的だと評したのは外国人だ。 良い点は確かに多いが、決定的に「危機意識」が低い。 「敵は目の前に迫っている」のだ。 お花畑の平和主義じゃ、本当に命そのものが危ない。 「いい加減に目を覚まさんかい!」 まさにその通りだ。 (2020/1/30)

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