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行動経済学の使い方 の商品レビュー

3.8

65件のお客様レビュー

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2020/03/01

意思決定の特徴  確実性効果と損失回避でなりたつプロスペクト理論   カーネマン、トベルスキー   確実性効果 確実なものとわずかに不確実なものでは、確実なものを好もう傾向がある   損失回避   プレーミング効果   現状維持バイアス、保有効果  時間割引率の特性である現在バイ...

意思決定の特徴  確実性効果と損失回避でなりたつプロスペクト理論   カーネマン、トベルスキー   確実性効果 確実なものとわずかに不確実なものでは、確実なものを好もう傾向がある   損失回避   プレーミング効果   現状維持バイアス、保有効果  時間割引率の特性である現在バイアス   現在バイアス 計画はできるのに、それを実行するときになると、現在の楽しみを優先し、計画を先延ばししてしまう  他人の効用や行動に影響を受ける社会的選好    他人の利得から効用を得るという利他性、親切な行動に対して親切な行動で返すという互恵性、不平等な分配を嫌うという不平等回避    利他性 純粋な利他性、ウォーウグロー  合理的推論とは異なる系統的な直感的意思決定であるヒューリスティック   合理的思考には思考費用がかかる。そこれヒューリスティックと呼ばれる直感的意思決定を利用する   サンクコストの誤謬   選択過剰負荷、情報過剰負荷   平均への回帰    ナッジ 軽く肘でつつく リチャード・セイラー 選択を禁じることも、経済的なインセンティブを大きく変えることなく、人々の行動を予測可能な形で変える選択アーキテクチャーのあらゆる要素を意味する  

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2020/02/27

行動経済学の基本から始まり、それを活かすためのナッジの説明や具体例が示されていて日常で活かすためのヒントを得られる リスクの感じ方  利得と損失時で異なる   利得時は確実なものを選ぶ   損失時は不確実なものを選ぶ    損失回避    参照点からの差に価値 フレーミング効果...

行動経済学の基本から始まり、それを活かすためのナッジの説明や具体例が示されていて日常で活かすためのヒントを得られる リスクの感じ方  利得と損失時で異なる   利得時は確実なものを選ぶ   損失時は不確実なものを選ぶ    損失回避    参照点からの差に価値 フレーミング効果  表現の方法で決定が変わる   利得を強調   損失を強調 保有効果  参照点が変わる 現在バイアス  現在の利益を優先  比較する機関の長さによって影響は異なる  コミットメント手段   適切な目標設定 互恵性、利他性 ヒューリスティックス  近道による意思決定   サンクコスト    回収不可のコストにとらわれるか   意思力    精神的、肉体的負荷による決定力の低下   情報過多、選択過多   平均回帰    平均回帰に因果関係を見出す   利用可能性    正確な情報よりも手に入りやすい身近な情報を優先   代表性    似たような属性をもとに判断   アンカリング    無意味な数字でも最初に与えられた数字を参照点にする   メンタルアカウンティング    対象の範囲を狭くして考える   同調性    多数派の行動を参照点とする   極端回避性    両端の選択肢よりも真ん中を   プロジェクションバイアス    現在の状況を過度に未来に投影 ナッジ  規制やインセンティブを用いることなく人の行動を予測可能な形で変える仕組み  意思決定の仕組み   意識的    バイアスを取り除く   無意識    重要性を認識させる   能動的   受動的、自動的   対象が得ている情報の量は    どのような助言、知識があれば意思決定できのか   意思決定のフィードバック    すぐに反応あるのか    遅れて反応するのか   意思決定時の心理状況    感情的な場合か   意思決定にエネルギーが必要か   意思決定時の環境は    一人か    他の人の影響は受けるのか 分かりやすく 情報を詰め込みすぎない 手間がかからない 人の注目を集めるか 面白いか 社会規範の利用 多数派の行動を強調 互恵性 意思決定のタイミング フィードバック

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2020/02/19
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

カーネマンとかアリエリーとかの文庫本を読んでたので、理解はすんなり。この二人の著書に比べると、はるかに簡潔に、わかりやすい言葉で説明している。 さすが、大竹先生。 こういう文章が書けるようになりたい。 行動経済学だけでなく、文章面でも推奨図書だなあ。 推奨図書が多すぎて、誰も読めないぞと。。。 日本の大人の勉強量がアジアで一番少ないらしいが、うちの部署は違うぞと。

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2020/02/17

行動経済学はとても面白い学問なのでこの関連の本は好きです。 わかりやすい内容ですがよく知っている話も多かった。

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2020/02/03

本書を読み始めたきっかけは、最近官民で話題の”ナッジ”とはなんぞや、というものだったが、本書を読み、もちろんその噂のナッジの概観は掴むことができたと同時に、知人に話したくなる行動経済学の研究を数多く発見しワクワクした。特にプロゴルファーのパーショット成功率や、男女間での競争環境へ...

本書を読み始めたきっかけは、最近官民で話題の”ナッジ”とはなんぞや、というものだったが、本書を読み、もちろんその噂のナッジの概観は掴むことができたと同時に、知人に話したくなる行動経済学の研究を数多く発見しワクワクした。特にプロゴルファーのパーショット成功率や、男女間での競争環境への選好など、記憶に残った。

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2020/01/22

①人間の意思決定は合理的なものから予測可能な形でずれる。 ②確実なものとわずかに不確実なものを比べる際には、確実なものを強く好む傾向がある。 ③バイアスなどによる意思決定の歪みを行動経済学的特性を用いてより良いものに変化させようとする考え方をナッジと呼ぶ。 ④ナッジを考える...

①人間の意思決定は合理的なものから予測可能な形でずれる。 ②確実なものとわずかに不確実なものを比べる際には、確実なものを強く好む傾向がある。 ③バイアスなどによる意思決定の歪みを行動経済学的特性を用いてより良いものに変化させようとする考え方をナッジと呼ぶ。 ④ナッジを考えるときには、意思決定プロセスの図式化(重要性、タイミング、選択肢など)、ナッジの選択、チェックというプロセスで考える。

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2020/01/14

 大竹さんの著作に限らず「行動経済学」の本は久しぶりですね。  冒頭、行動経済学の基本概念として、「プロスペクト理論」(確実性効果・損失回避)「ヒューリスティックスの説明がほんのお飾り程度に触れられていますが、大半は、行動経済学的観点からの働きかけの実例を紹介した内容です。 ...

 大竹さんの著作に限らず「行動経済学」の本は久しぶりですね。  冒頭、行動経済学の基本概念として、「プロスペクト理論」(確実性効果・損失回避)「ヒューリスティックスの説明がほんのお飾り程度に触れられていますが、大半は、行動経済学的観点からの働きかけの実例を紹介した内容です。  いくつも実験結果が並べられていますが、どうも「ふつうの消費者の損得勘定」の感覚との整合性という点では首肯できても、その実験結果の一桁%の違いについては、施策効果が有意なのかどうかは「?」でしたね。  むしろ、「伝統的経済学」が前提としている“合理的な経済人”の異様さを改めて認識しました。共通議論するためのスタートとして無意味とは言いませんが、これで「施策」を立てることはできません。

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2020/01/13

「行動経済学使い方」というと、政府とかが政策を立案するときに、行動経済学的知見をどのように生かしていくか、という内容が思い浮かぶが、使い方はこれにとどまらない。むしろもっと身近なところにも使い道はある。 分かりやすいのは、ダイエットだ。人間は、目の前の事を重視する「現在バイアス...

「行動経済学使い方」というと、政府とかが政策を立案するときに、行動経済学的知見をどのように生かしていくか、という内容が思い浮かぶが、使い方はこれにとどまらない。むしろもっと身近なところにも使い道はある。 分かりやすいのは、ダイエットだ。人間は、目の前の事を重視する「現在バイアス」があるため、3キロ痩せるぞっ!とか決意するのはいいが、明日から運動しよう、明日からおやつを減らそう…という具合にどんどん先延ばししてしまい永遠に痩せられない。そういう癖がわかっていれば、毎日7000歩といった細切れの目標を設けて目線を身近に持ってくるとか、痩せられなかった時の罰則を決めておいて自分に「コミットメント」するとか、方法はある。アメリカには、目標未達成の罰則として、自分の応援する球団のライバルにお金を寄付する、というサイトが実際にあるらしい。これは少額でも屈辱なのでやる気が出そうだ。 せっかくなのでぼくの「行動経済学の使い方」を紹介したい。大学生の時、授業にはちゃんと出席している方だったし、読みにくい字でもなかったので、テスト前になると「ノート貸して〜」とやってくる(授業にあまり出ない)友人が複数人いた。ぼくは気前よく貸していたのだが、伝統的な経済学で考えるとあまり褒められた行動ではない。ノートを貸した友人(コピーが出回ったその先を含めて)のテストの点数は上がるはずなので、平均点を押し上げてしまう。評定は一般的に相対評価なので、自分の点数を相対的に下げることになるからだ。あるテストで、ぼくはノートを貸した友人よりも低い点をとったことがあった。テストのデキは運の要素もあるのでそういう時もあるというのは理解しているのだが、なんとも悔しい結果だ。これ以来、ノートを貸した授業は、少なくとも貸出先には負けまいとテスト勉強を頑張るようになった。つまり、ノートを貸した時点で、コミットメントが設定されたのだ。この時以来、ぼくは利己的な理由でノートを貸し出すようになったのである。

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2020/01/13

実践的で面白い。社会心理学で学んだ原理が多いが、実例が豊富で興味深い。 保有効果、現在バイアス、平均への回帰、金銭的に恵まれていないと意思決定能力が低下する、優秀な選手がチームに移籍してくると、元からいた選手たちのタイムが向上する、労働者は雇い主の善意に報いようとするが、その効...

実践的で面白い。社会心理学で学んだ原理が多いが、実例が豊富で興味深い。 保有効果、現在バイアス、平均への回帰、金銭的に恵まれていないと意思決定能力が低下する、優秀な選手がチームに移籍してくると、元からいた選手たちのタイムが向上する、労働者は雇い主の善意に報いようとするが、その効果は長続きしない、目標を達成できないことのボトルネックは、具体的にどのように行動すべきかが曖昧だった

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2020/01/03

行動経済学について具体的事例を交えて網羅的に説明されており、行動経済学の入門書としては最適である。 新書としてコンパクトにまとめられているので、実践者に於いても、手元に置いて参照する書籍としても便利

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