ルポ トランプ王国(2) の商品レビュー
トランプ当選後のラストベルト(中北部州)とバイブルベルト(南部州)でインタビュー取材した本です。ラストベルトの経済凋落や労働者の失業という現実は今の日本と合わせ鏡。労働者の党だった民主党に職を失った製造業労働者は完全に愛想を尽かしており、次もトランプにという。決してトランプが彼ら...
トランプ当選後のラストベルト(中北部州)とバイブルベルト(南部州)でインタビュー取材した本です。ラストベルトの経済凋落や労働者の失業という現実は今の日本と合わせ鏡。労働者の党だった民主党に職を失った製造業労働者は完全に愛想を尽かしており、次もトランプにという。決してトランプが彼らの生活を回復させているわけではないのにこのような状況が。何が彼らをそう思わせているのか、ぜひとも読み取り、現在日本と比較してみて欲しいと思います。 また、現代アメリカを憂う2人の著名なジャーナリストにもインタビューしています。この部分だけでも現代アメリカの抱える病理を理解できると思います。
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本作は、トランプが大統領になった後の取材をもとにしたものです。 トランプ支持者(大統領になる前は支持していた人)への取材がメインですが、著者はトランプ支持者という訳ではなく、なぜトランプなのかというような立場であり、トランプの発言の誤りや支持者の誤解も適宜指摘しているため、バラン...
本作は、トランプが大統領になった後の取材をもとにしたものです。 トランプ支持者(大統領になる前は支持していた人)への取材がメインですが、著者はトランプ支持者という訳ではなく、なぜトランプなのかというような立場であり、トランプの発言の誤りや支持者の誤解も適宜指摘しているため、バランスのいい構成になっていると思いました。 前作と本作を読んだことで、アメリカ大統領選挙関連のニュースや記事の捉え方も大きく変わりました。 色々論点はあるでしょうが、福祉制度や雇用創出といった課題に対する政策に注目していきたいなと思いました。 トランプは移民排除や貿易協定の見直し、オバマケアの廃止などをアピールしていましたが、今回の大統領選挙はどうなるのでしょうか。
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外交史やってる人間からすると、 アメリカの国内問題ってどうしても 忘れられてしまうエリア。 アメリカの内政の歪みを垣間見れてとても面白かった。 「トランプは原因じゃなくて結果」 そんな事を言う人がいたけど、本当に納得する。 一人一人に分析できてないから大方の選挙予測ははずれたわ...
外交史やってる人間からすると、 アメリカの国内問題ってどうしても 忘れられてしまうエリア。 アメリカの内政の歪みを垣間見れてとても面白かった。 「トランプは原因じゃなくて結果」 そんな事を言う人がいたけど、本当に納得する。 一人一人に分析できてないから大方の選挙予測ははずれたわけで。 移民の問題とか日本にも起こりうるし、 イギリスはアメリカと同じような様相だし、 なぜトランプは生まれ、支持され続けているのか、 を人に焦点当ててるこの本は一読に値する
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1050人ものインタビューはすごいと思った。 白人労働者階級や帰還兵の考えを知れて参考になった。 リベラル派のエリートと白人労働者階級の間にある溝は相当深いものに思えた。 寛容で多様性に重きを置くアメリカとは違う側面を知れた。 景気が良く失業率が低い状況はトランプ大統領の...
1050人ものインタビューはすごいと思った。 白人労働者階級や帰還兵の考えを知れて参考になった。 リベラル派のエリートと白人労働者階級の間にある溝は相当深いものに思えた。 寛容で多様性に重きを置くアメリカとは違う側面を知れた。 景気が良く失業率が低い状況はトランプ大統領の再選にどこまで有利に働くのか注視していきたい。
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朝日新聞の記者が、ここまでトランプ支持者に寄り添う取材をしているとは、ちょっと驚き!トランプ現象を理解したくて読んだが、印象に残ったのは、2人のリベラルな著者へのロングインタビューの中で出てきた、民主党の変貌への言及。民主党は、ベトナム以後、「もはや労働者階級の政党ではない」路線...
朝日新聞の記者が、ここまでトランプ支持者に寄り添う取材をしているとは、ちょっと驚き!トランプ現象を理解したくて読んだが、印象に残ったのは、2人のリベラルな著者へのロングインタビューの中で出てきた、民主党の変貌への言及。民主党は、ベトナム以後、「もはや労働者階級の政党ではない」路線を選び、「見識があり、高等教育を受け、裕福な人々の政党」になってしまった。ルーズベルトは、なりふり構わず、ダムを作り、インフラを整備し、多くの労働者を雇った。失業した労働者の側に立っていた。今でも、人々は、これはルーズベルトが建てたものだと認識できる。が、同じ巨額なお金を使って、オバマは、同じエリート層が運営している大銀行を助けた。言われてみると、そうだったなぁ。日本もそうだが、「労働者」に寄り添えるかどうかは、リベラルの課題。「労働者」のイメージも変わってきていると思うけど。
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郊外の象徴 レビットタウン みんな戦場から別人になって帰ってきた 共和党 かつてカントリークラブに集まるような経営者タイプの人々の政党 今は白人の労働者の支持をひろげている 民主党は労働者の政党 それが見識があり、高等教育を受け、裕福な人々の政党をめざす かつて労組が民主...
郊外の象徴 レビットタウン みんな戦場から別人になって帰ってきた 共和党 かつてカントリークラブに集まるような経営者タイプの人々の政党 今は白人の労働者の支持をひろげている 民主党は労働者の政党 それが見識があり、高等教育を受け、裕福な人々の政党をめざす かつて労組が民主党を一つに束ね、異なる社会階級、人種、地域を橋渡ししていた 2018/12 ニューヨーク州第14選挙区の民主党候補を決める予備選 28歳のオカシオコルテスが民主党No.4のジョセフクローリーを破った
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ラストベルト地区、そして南部のバイブルベルト地区など、トランプ大統領を支持している固い40%の人たちをインタビュー。なぜあのような大統領に相応しくないとしか思えない人物が支持されているのか。2大政党に固定化した層、そして2大政党離れした人たち。そして若者の間では社会主義への憧憬が...
ラストベルト地区、そして南部のバイブルベルト地区など、トランプ大統領を支持している固い40%の人たちをインタビュー。なぜあのような大統領に相応しくないとしか思えない人物が支持されているのか。2大政党に固定化した層、そして2大政党離れした人たち。そして若者の間では社会主義への憧憬が高まっているという。サンダースによるバーニー旋風そして2018年の中間選挙におけるオカシオコルテス下院議員の当選。米国社会の深刻な分裂状況が浮き彫りに分かるような気がする。1000人を超える人たちの生の声は迫力に富んでいる。特に福音的なキリスト者がなぜトランプを支持するのか。「トランプの人間性は確かに問題がある。しかし、恋人を選ぶわけではない、政治家を選ぶのだ」との言葉は説得力がある。
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前作に続いて丹念な取材が積み重ねられた作品。副題のラストベルトに加えて、深南部の超保守的なバイブルベルトについても1章分が割かれることで、米国社会の多様性が浮き彫りにされる。 トランプへの投票理由としてしばしば話されるのが、「ヒラリーが嫌いだから」ということだ。1970年代以降...
前作に続いて丹念な取材が積み重ねられた作品。副題のラストベルトに加えて、深南部の超保守的なバイブルベルトについても1章分が割かれることで、米国社会の多様性が浮き彫りにされる。 トランプへの投票理由としてしばしば話されるのが、「ヒラリーが嫌いだから」ということだ。1970年代以降に民主党がエリート主義化し、白人ブルーカラーの声に耳を傾けなくなったことが、トランプ当選の背景として指摘されている。
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