人生最後のご馳走 の商品レビュー
先々月がんで亡くなった母は、十数年前まで淀川キリスト教病院でボランティアをしていました。そのときも同病院にホスピスはもちろんあったものの、こんなリクエスト食はなくて、母に「こんな本があるよ」と渡したら、当時を懐かしみながら読んだようです。 そりゃ美味しそうだよ、でもいったいいく...
先々月がんで亡くなった母は、十数年前まで淀川キリスト教病院でボランティアをしていました。そのときも同病院にホスピスはもちろんあったものの、こんなリクエスト食はなくて、母に「こんな本があるよ」と渡したら、当時を懐かしみながら読んだようです。 そりゃ美味しそうだよ、でもいったいいくらかかるのかと思いながら私も読んだら、高額の入院費を払った人が特別に受けられるサービスというわけではないとのこと。素晴らしいことです。 ただ、他の施設に移ったら食欲が失せて体調が悪化したというような話には、がんが進行しているのだから食事のせいとも言えないのではと思います。生きる意欲を持つために食事はもちろん大切、でも食事以外の面でも患者と共に前向きな気持ちになれるようにしたい。ってなことは私が言うまでもないことですよね。(^^;
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自分の最後のご馳走は何をのぞむか? 病院に3ヶ月入院した 辛かった 何よりも、選択できないことが 最後選べること、とても素晴らしい場所だとおもう
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上間陽子さんの「海をあげる」で、上間さんの幼いお嬢さんが夢中になっている本として登場し、気になったので読んだ。 村上春樹の「アンダーグラウンド」などでも思ったことだけど(本としての性質は全く違うが)、どんな人にも生活があって、好きな食べ物や通う場所、趣味があるんだなぁと改めて感じ...
上間陽子さんの「海をあげる」で、上間さんの幼いお嬢さんが夢中になっている本として登場し、気になったので読んだ。 村上春樹の「アンダーグラウンド」などでも思ったことだけど(本としての性質は全く違うが)、どんな人にも生活があって、好きな食べ物や通う場所、趣味があるんだなぁと改めて感じた。地下鉄でたまたま隣に座ったらおじいさんにも、もう末期のがんでホスピスにいるおばあさんにも幼い頃の幸福な記憶や思い出の食べ物があるんだなぁというような。こういう一般の方の様々な人生が詰まっているような本はとても好きだ。
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そのホスピスでは、週に1度リクエスト食が振舞われる。 患者が希望するその食事には、家族の思い出、食の愉しみが、 その人の人生の証が詰まっている。そして支える人たちの想いも。 プロローグ・・・患者さんへのリクエスト食の聞き取り。 リクエスト・・・その料理の写真と患者さんへのインタビ...
そのホスピスでは、週に1度リクエスト食が振舞われる。 患者が希望するその食事には、家族の思い出、食の愉しみが、 その人の人生の証が詰まっている。そして支える人たちの想いも。 プロローグ・・・患者さんへのリクエスト食の聞き取り。 リクエスト・・・その料理の写真と患者さんへのインタビュー。 リクエスト食を支える人たち1~4 ・・・管理栄養士、看護師、調理師、医師の話。 淀川キリスト教病院のホスピス緩和ケア病棟では、 週に1度、患者さんが希望する食事を心を込めて料理する。 平均滞在日数が3週間、今日食べられても明日は食べられない かもしれない、末期がんのホスピスの患者が、 食べられる状態のときに、可能な限り希望を叶えてあげたい。 そんな病院の職員たちの想いが溢れたリクエスト食の話です。 リクエスト食から思い出される食事の記憶。 辛い過去の記憶もあるけれど、多くは過去の、現在の、 楽しかった幸せな記憶を患者さんが語ります。 転院してここで食の楽しみを取り戻したと語る人。 今は三食昼寝付きの贅沢だと、嬉しそうに話す人。 きちんと食事を口からとることは、大事と語る人。 寿司やステーキ、すき焼きから、コロッケ、芋の煮物まで、 リクエストされる料理は様々。でも、どれも喜びの食事。 自分だったら最後の食事は何を選ぶだろうと、考えてしまう。 ただ、亡き父母が、リクエスト食を選べたら、 何を選んだろうと思った途端、切なくなりました。
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私は死ぬかもと言いう病になったら、ホスピスに入りたいと常々思っていますが、この淀川キリスト教病院のホスピスに入れたら良いなと思いました。私はあなたのことを大切に思っている、という気持ちで最後の日を過ごせたら何よりも幸せだから。こういう気持ちって欲しいけど、与えてもらうことが何より...
私は死ぬかもと言いう病になったら、ホスピスに入りたいと常々思っていますが、この淀川キリスト教病院のホスピスに入れたら良いなと思いました。私はあなたのことを大切に思っている、という気持ちで最後の日を過ごせたら何よりも幸せだから。こういう気持ちって欲しいけど、与えてもらうことが何よりも難しいから。
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食事とともに、人生のお話を聞く。もし、わたしがリクエストするとしたら何を食べたいだろうかずっと考えていた。答えはまだ決まらない。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
淀川キリスト教病院ホスピスでは患者さんのリクエストに応えてくれる日がある。普通の日でもきちんと陶器のお皿で美味しい食事が提供され、他の病院では食べられなかった人が、ここでは食べることも多いという。 調理師さんが献立の相談にいくと、その最後かもしれないメニューから人生が透けてくる。というお話。 こういうホスピスで私も最後を、、と思う。
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内容紹介 (Amazonより) 最後に選ぶ一皿に、その人の生きた証が詰まっているーー。淀川キリスト教病院ホスピス緩和ケア病棟では、週に一度、患者が希望する一皿が振る舞われる。家族みんなが大好きだった天ぷら、昔懐かしのハイカラ洋食……臨終の間際によみがえる美味しい記憶と、患者を支...
内容紹介 (Amazonより) 最後に選ぶ一皿に、その人の生きた証が詰まっているーー。淀川キリスト教病院ホスピス緩和ケア病棟では、週に一度、患者が希望する一皿が振る舞われる。家族みんなが大好きだった天ぷら、昔懐かしのハイカラ洋食……臨終の間際によみがえる美味しい記憶と、患者を支える家族、医師、スタッフの想いをていねいに紡いだ「リクエスト食」の物語。 こんなホスピス、理想だなぁと思いながら読みました。 お料理の写真もとても美味しそうで ホスピスの患者さんだとはちょっと思えないようなインタビューです。 ここで働いている方達はとても信念を持って働いていらっしゃると想像してしまう。
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上間陽子さんの、幼い娘さんが、夢中になっている本だとか。 保育園に通うような女の子を惹きつける、大人の本って、どんな本?と 読み始め、たくさん泣いて、考えさせられました。 →『人生最後のご馳走』を読む https://blog.goo.ne.jp/mkdiechi/e/6f55...
上間陽子さんの、幼い娘さんが、夢中になっている本だとか。 保育園に通うような女の子を惹きつける、大人の本って、どんな本?と 読み始め、たくさん泣いて、考えさせられました。 →『人生最後のご馳走』を読む https://blog.goo.ne.jp/mkdiechi/e/6f5553c1739102c8025de51da6d92238
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人生の最後に何を食べるか、という質問はよくあり、そのたびに一応考える。 いまいち現実味がないので結局いつも食べてるような納豆と、お味噌汁と、鯵の干物…などと考えたり。 また、なにを食べるかではなく、誰と食べるかが重要、という言葉もあったりする。 この本ではたしかに何を食べるか...
人生の最後に何を食べるか、という質問はよくあり、そのたびに一応考える。 いまいち現実味がないので結局いつも食べてるような納豆と、お味噌汁と、鯵の干物…などと考えたり。 また、なにを食べるかではなく、誰と食べるかが重要、という言葉もあったりする。 この本ではたしかに何を食べるか、が大事ではあるんだけど、その裏にはいつ、誰と、どのように食べたか、が含まれていて、それはまるで人生や思い出を食べて反芻しているよう。 また、そのことを料理を介して次の世代や他の人に伝わり、その人の血肉となり、その料理とともに受け継がれていくんだろう。 それはなんだか、できごとの記憶だけよりもなんだか豊かな気がする。 リクエスト食とはなにか、という問いに「わたしはあなたのことを大切に思っている」と伝えること、というのが印象的だった。 最後の解説まで良かった。
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